―ソニーG系が新サービス発表、グローバルで市場拡大するなか各社動き活発化―
日本のポップカルチャーは国内外で大きな人気を得ている。その代表的なジャンルの一つ、 マンガはアメコミやバンド・デシネ(フランス語圏のコミック)とは異なる世界に誇る独自の表現作品であり、またビジネス的な観点からはアニメ化やゲーム化、グッズ化などメディアミックス展開の核になるものでもある。近年は紙からデジタルへと媒体が広がり、マンガアプリを含む電子コミックが普及したことによって国内はもとより、海外からのアクセスが容易となり、更に人気を押し上げる要因ともなっている。電子コミックを巡る各社の取り組みは活発化している。
●ドコモもサービス開始
マンガアプリを手掛けるLink-Uグループ <4446> [東証P]は9月26日、ソニーグループ <6758> [東証P]傘下のアニメ配信会社クランチロールと提携し、海外向け新サービス「クランチロール・マンガ」を提供開始すると発表した。10月9日から米国、カナダでリリースする。配信作品には「ワンピース」「呪術廻戦」など数百タイトルに及ぶ主要な出版社の人気作を取りそろえる。今後更なるラインアップの拡充も予定しているという。
NTT傘下のNTTドコモも今年3月から電子コミック配信サービス「MANGA MIRAI」をスタートした。英語に翻訳された日本のマンガ作品を購読できる米国向けのサービスだ。 電子書籍取次最大手のメディアドゥ <3678> [東証P]、ゲーム会社のアカツキ <3932> [東証P]、海外向けアニメ交流サイト運営のMyAnimeList(東京都千代田区)と共同で開発した。同じグループ会社のNTTソルマーレは「コミックシーモア」を運営しており、2022年から米国向けサービス「MangaPlaza」を展開する。楽天グループ <4755> [東証P]も23年からコミック配信サービス「R-TOON」を提供している。
有名作品を自社で多数保有する出版社の動きも見逃せない。集英社はマンガアプリ「少年ジャンプ+」「ゼブラック」を手掛け、海外向けには19年から「MANGA Plus by SHUEISHA」を展開。講談社は「マガポケ」のほか、海外向けに23年から「K MANGA」を提供する。小学館も「マンガワン」「サンデーうぇぶり」を運営している。こうした各社の動きの背景には当然ながらマンガ人気の高まりがあるわけだが、その市場規模は今後も拡大が続くとみられる。30年までに世界のマンガ市場は6兆円以上に達し、23年比で約3倍に急増するとの予測もある。
●リンクユーG株価急騰中
積極財政を志向する高市早苗氏が自民党新総裁に就任し、足もとの株式市場は活況を呈している。同氏が掲げる政策に絡んだテーマ物色の動きも強い。高市氏と言えば、超党派で作る「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟(MANGA議連)」に所属している。そして同議連の最高顧問はマンガ好きとして知られ、今回の高市新総裁誕生の立役者でもある麻生太郎元首相だ。電子コミック関連株は隠れ高市銘柄との見方もできそうだ。
関連銘柄でまず取りあげたいのが前述のリンクユーGだ。同社は自社開発のサーバーを軸としたデータ配信システムを強みに、出版社などと共同でマンガアプリを開発・運営する。先ほどの集英社のゼブラック・MANGA Plus by SHUEISHA、小学館のマンガワン・サンデーうぇぶりがそうだ。加えて双葉社と「マンガがうがう」、芳文社と「COMIC FUZ(コミックファズ)」、スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> [東証P]傘下のスクウェア・エニックスと「マンガUP!」を手掛けており実績は豊富。26年7月期は前期比8割強の営業増益で3期ぶり最高益更新を計画する。株価はクランチロールとの提携を材料に急騰を続けている。
●マンガサイト運営、電子書籍出版などさまざま
マンガアプリに絡む銘柄では、傘下で「ブックライブ」を展開するTOPPANホールディングス <7911> [東証P]、出版大手で「カドコミ(旧コミックウォーカー)」を運営するKADOKAWA <9468> [東証P]のほか、「Renta!」のパピレス <3641> [東証S]や「まんが王国」のビーグリー <3981> [東証S]、「マンガBANG!」のAmazia <4424> [東証G]、「HykeComic(ハイクコミック)」のアカツキなどがある。
アプリに限らなければ小説・マンガ投稿サイトのアルファポリス <9467> [東証G]、コミックサイト「コミックグロウル」を運営するブシロード <7803> [東証G]、通販サイト「漫画全巻ドットコム」内で電子書籍サービスを提供するTORICO <7138> [東証G]などが挙げられる。
このほか電子コミック関連の範疇にある銘柄として、オーバーラップホールディングス <414A> [東証G]に注目。同社は今月3日に上場した直近IPO銘柄で、コミックやライトノベルなどの企画・編集・プロデュースを手掛ける。アマチュア作品の発掘から出版、アニメ化などメディアミックスに至るまで幅広く事業を展開する。業績は25年8月期に営業46%増益と最高益更新を見込む。配当予想は未定だが、会社側では配当性向35%以上を目安に実施する方針だ。初値は公開価格を下回る低調な滑り出しとなっており、今後の再評価機運の高まりに期待したい。
また、電子書籍の出版を手掛けるIGポート <3791> [東証S]やドリコム <3793> [東証G]、エディア <3935> [東証S]に加え、他社と共同でマンガアプリを多数運営するand factory <7035> [東証S]、出版社向けマンガビューワ「GigaViewer」を展開するはてな <3930> [東証G]、マンガ制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」で高成長路線を走るセルシス <3663> [東証P]なども要マークとなる。
株探ニュース
関連銘柄
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