*07:34JST NYの視点:米3月ISM非製造業景況指数の雇用は予想外に活動縮小域、雇用削減数は20年5月来で最高、雇用統計に警戒感
米供給管理協会(ISM)が発表した3月ISM非製造業景況指数は50.8となった。2月53.5から予想以上に低下し、昨年6月来で最低となった。ただ、9カ月連続で、拡大と縮小の境目となる50を上回り、拡大域を維持した。
重要な項目である新規受注は50.4とやはり昨年6月来で最低となり、指数を押し下げた。ただ、9カ月連続で50を上回った。仕入れ価格は60.9と、2月62.6から低下したことは連邦準備制度理事会(FRB)にとり朗報となる。2017年5月以降50を上回る水準にある。一方、雇用は46.2と、予想外に昨年9月来の活動の縮小域に落ち込んだ。23年12月来で最低となった。
チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが発表した3月の雇用削減数は前年比204.8%増277.524万人と、20年5月来で最高に達した。2月の103.2%増に続き、2か月連続で大幅な増加となった。23年8月来で最大の伸びを記録した。政府効率化省(DOGE)関連の削減で政府職員の削減は過去2カ月で28万人を上回った。
また、直近の新規失業保険継続受給者数が190.3万人と、2021年11月来で最大に達し、失業者が新たな職を得るまでにより時間が要することも明らかになり、労働市場の減速の可能性を示唆。米国経済の7割が消費を占めるためISM非製造業指数の雇用の減速を受け、労働省が発表する3月雇用統計で雇用者数の伸び減速が想定以上に加速した可能性が警戒される。
■米3月ISM非製造業景況指数:50.8
新規受注:50.4(2月52.2)
仕入れ価格:60.9(2月62.6)
雇用:46.2(53.9)
<CS>
重要な項目である新規受注は50.4とやはり昨年6月来で最低となり、指数を押し下げた。ただ、9カ月連続で50を上回った。仕入れ価格は60.9と、2月62.6から低下したことは連邦準備制度理事会(FRB)にとり朗報となる。2017年5月以降50を上回る水準にある。一方、雇用は46.2と、予想外に昨年9月来の活動の縮小域に落ち込んだ。23年12月来で最低となった。
チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが発表した3月の雇用削減数は前年比204.8%増277.524万人と、20年5月来で最高に達した。2月の103.2%増に続き、2か月連続で大幅な増加となった。23年8月来で最大の伸びを記録した。政府効率化省(DOGE)関連の削減で政府職員の削減は過去2カ月で28万人を上回った。
また、直近の新規失業保険継続受給者数が190.3万人と、2021年11月来で最大に達し、失業者が新たな職を得るまでにより時間が要することも明らかになり、労働市場の減速の可能性を示唆。米国経済の7割が消費を占めるためISM非製造業指数の雇用の減速を受け、労働省が発表する3月雇用統計で雇用者数の伸び減速が想定以上に加速した可能性が警戒される。
■米3月ISM非製造業景況指数:50.8
新規受注:50.4(2月52.2)
仕入れ価格:60.9(2月62.6)
雇用:46.2(53.9)
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