前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2025/03/19 05:20

Sサイエンス <5721>  60円 (+30円、+100.0%) ストップ高

 エス・サイエンス <5721> [東証S]がストップ高。17日の取引終了後、新たな事業として暗号資産投資事業を始めると発表し、これを材料視した買いが入ったようだ。今年7月に始める予定。円建て資産だけでなく、インフレヘッジや価値保存資産としてのビットコインを組み入れ、財務健全性の向上を図ることを目的とする。

アウン <2459>  240円 (+50円、+26.3%) ストップ高

 アウンコンサルティング <2459> [東証S]がストップ高。同社はSEOコンサルティングを手掛け、多言語や海外向けで優位性を持っており、国内ではインバウンドプロモーション支援ビジネスやアウトバーンマーケティングなどにも展開する。17日取引終了後、アリババ の日本法人とビジネスマッチング契約を締結したことを発表した。これを材料視する形で投資資金を呼び込んだ。株価が低位で個人投資家などの短期筋が参戦しやすく、出来高流動性にも富んでいるほか、テクニカル的に日足チャートは三角もち合いが煮詰まったタイミングにあり、上値期待を増幅させている。

トリプラ <5136>  2,085円 (+400円、+23.7%) ストップ高

 tripla <5136> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後、25年10月期の連結業績予想について、売上高を25億8200万円から27億7000万円(前期比48.3%増)へ、営業利益を4億3800万円から5億2800万円(同95.7%増)へ、最終利益を3億400万円から4億300万円(同92.5%増)へ上方修正したことが好感された。日本法人のtripla Bookの従量収益が計画より大きく上振れたことで、第1四半期(24年11月-25年1月)利益が上期の従来予想を上回って着地したことに加えて、2月の実績及び足もとのビジネスの進捗を考慮したとしている。同時に発表した第1四半期決算は、売上高6億4200万円(前年同期比86.6%増)、営業利益1億2500万円(前年同期収支均衡)、最終利益1億1400万円(同500万円の赤字)だった。

フライト <3753>  267円 (+45円、+20.3%)

 フライトソリューションズ <3753> [東証S]が急反騰。同社は17日取引終了後、キャッシュレスもマイナンバーカードの読み取りも可能な決済装置「Incredist Premium 3(インクレディスト・プレミアム・スリー)」の本格量産を開始すると発表。これが材料視されたようだ。同モデルは、岩崎通信機(東京都杉並区)による完全国内製造で、25日から月次生産数3000台を目標にスタート。最終的には5000台まで引き上げられるように生産能力を高め、市場への安定供給を目指すとしている。

アーキテクツ <6085>  530円 (+80円、+17.8%) ストップ高

 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン <6085> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後、4月10日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。同時に、マンション開発などに関する実績とノウハウ、幅広いネットワークを持つ不動産会社のトルネードジャパン(大阪市西区)の株式の51%を取得し子会社化したと発表した。中期経営計画で掲げた「プロジェクト受注」の推進を図るのが狙いで、取得価額は5500万円。なお、25年3月期業績への影響は軽微としている。

ザイン <6769>  1,041円 (+150円、+16.8%) ストップ高

 ザインエレクトロニクス <6769> [東証S]がストップ高。同社は18日、AI光コンピューティング向け光半導体技術「ZERO EYE SKEW」の開発に成功したと発表しており、これが材料視されたようだ。「ZERO EYE SKEW」は、消費電力の大きい光通信用DSP(デジタルシグナルプロセッサー:デジタル処理のための回路)を不要とするための光半導体 のコア技術。同社は同技術を3月30日から4月3日に米サンフランシスコで開催される世界最大の光通信技術展に出展し、早期のユースケース実現に向けた営業活動を行うとともに、AI光コンピューティング関連企業との協業につなげるとしている。

丹青社 <9743>  1,050円 (+150円、+16.7%) ストップ高

 東証プライムの上昇率3位。丹青社 <9743> [東証P]がストップ高。17日取引終了後、26年1月期連結業績予想について売上高を前期比6.7%増の980億円、営業利益を同16.6%増の60億円と発表した。営業利益は6期ぶりに最高益を更新する見通し。配当予想も前期比15円増の60円とした。これを好感した買いが集まった。緩やかな景気回復を背景に需要が堅調に推移すると見込む。訪日客の増加に伴うインバウンド関連施設の設備投資の拡大も追い風になるとみている。同時に発表した25年1月期決算は売上高が前の期比13.1%増の918億5800万円、営業利益が同32.5%増の51億4700万円だった。

アセンテック <3565>  1,241円 (+132円、+11.9%)

 アセンテック <3565> [東証S]が急反騰。同社は17日取引終了後、26年1月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比99.3%増の17億3000万円としていることや、期末一括配当計画を前期比5円増配の20円としていることが好感されたようだ。売上高は同16.5%増の170億円を見込む。サイバーセキュリティー脅威の高まりに加え、ウインドウズ10のサポート終了が迫ってきていることから、各業界での仮想デスクトップの需要が引き続き堅調に推移するとみている。

ACSL <6232>  1,037円 (+100円、+10.7%)

 ACSL <6232> [東証G]が4日続急騰。17日の取引終了後、防衛省の外局である防衛装備庁が実施した入札に伴い、小型空撮機体「SOTEN(蒼天)」を納入する大型案件を受注したと発表したことが好感された。受注金額は約3億5000万円で、25年12月に納入を予定。なお、同件による業績への影響は25年12月期業績予想に織り込み、開示可能となった時点で速やかに開示するとしている。

Dサイクル <5888>  3,800円 (+270円、+7.7%)

 DAIWA CYCLE <5888> [東証G]が急反発。同社は17日取引終了後、26年1月期通期の単独業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比1.0%増の13億8900万円としていることや、期末一括配当計画を前期比2円増配の68円としていることが好感されたようだ。売上高は同12.2%増の205億8600万円を見込む。引き続き出店数を加速させることによるシェア拡大を目指すほか、商品開発を強化して付加価値の高い商品を提供するとしている。また、あわせて2月度の直営売上高(速報値)が既存店で前年同月比10.2%増になったことも発表。既存店の客数は同2.8%増、客単価は同7.2%増となった。全店ベースの売上高は同18.3%増だった。

ソフトフロン <2321>  133円 (+9円、+7.3%)

 ソフトフロントホールディングス <2321> [東証G]が急伸。18日午前11時30分ごろ、子会社ソフトフロントジャパンのAIボイスボット「commubo(コミュボ)」が、GMOペイメントゲートウェイ <3769> [東証P]子会社のGMOペイメントサービスに採用されたと発表しており、好材料視された。GMOペイメントサービスは、「GMO後払い」「GMO掛け払い」「アトカラ」などの決済サービスを提供しており、サービスの拡張に伴い問い合わせの呼量が増加していたことから、コールセンターの運用を見直しオペレータが専門性の高い対応に注力できるよう、ボイスボットによる自動化を導入したという。なお、同件が25年3月期に与える影響は軽微としている。

エコモット <3987>  610円 (+38円、+6.6%) 一時ストップ高

 エコモット <3987> [東証G]が5日続急伸、一時ストップ高となった。前週13日にストップ高比例配分となった後も買い攻勢が続き、週をまたいで前日まで3営業日連続のストップ高に買われる急騰を演じていた。18日もザラ場段階ではストップ高まで上値を伸ばしており、これで4日連続となる。建設情報化施工支援を軸とする IoTソリューションを展開、端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発などIoTインテグレーション事業を一気通貫で手掛けている。今月12日取引終了後、国土交通省中部地方整備局が公募した現場ニーズ「道路異常箇所の自動抽出・事故損傷箇所を判別する技術」に対する技術提案が採用されたことを発表し、これが人気化の発端となったが、足もと需給相場の様相を強めている。18日になって国土交通省は、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けた下水道管の重点調査について、1年以内に着手し完了する旨を全国自治体に要請したと伝わっており、同社の活躍素地に注目した短期筋の攻勢を促す格好となった。

全国保証 <7164>  6,039円 (+354円、+6.2%)

 東証プライムの上昇率6位。全国保証 <7164> [東証P]が3日続急伸。17日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を557億円から567億円(前期比9.8%増)へ、営業利益を406億円から415億円(同6.1%増)へ、純利益を300億円から315億円(同9.4%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を197円から209円(前期170円)へ引き上げたことが好感された。主力の住宅ローン保証事業で、他の保証会社のM&Aなどにより保証債務残高が堅調に推移したことに加えて、保険関連収益の上振れなどが業績を押し上げるという。

エリアリンク <8914>  2,074円 (+116円、+5.9%)

 エリアリンク <8914> [東証S]が急伸。同社は18日、トランクルーム「ハローストレージ」の物件数が2500件を突破したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。25年は年間1万5000室の新規出店を計画しており、特にニーズが高い関東・関西の都市部に注力し、65%の出店を予定。更に出店数が少ない地方エリアでも新規出店を推進し、今後5年で9万室の新規出店を計画しており、29年には総室数20万室の達成を目指すとしている。

ソリトン <3040>  1,274円 (+62円、+5.1%)

 ソリトンシステムズ <3040> [東証P]が急反発。同社は18日、セキュアヴェイル <3042> [東証G]のグループ会社であるLogStareと技術連携したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。今回の技術連携では、ソリトンの多要素認証サービス「Soliton OneGate」が出力したログを、次世代マネージド・セキュリティ・プラットフォーム「LogStare」が収集し、アクセス状況の可視化や異常な挙動のリアルタイム検知、迅速なアラート通知などが適切に機能することを確認。これにより、企業のセキュリティー管理が強化され、ログ管理の一元化により運用負担が軽減するという。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探

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