*14:31JST GMOメディア Research Memo(1):業界特化型(学び・美容医療)事業が収穫期入りし成長ドライバーに
■要約
GMOメディア<6180>は、GMOインターネットグループ<9449>のメディア事業会社で、ポイントサイトやブラウザゲームプラットフォーム、業界特化型メディア(学び・美容医療)を通じて広告収入や課金収入等を得るメディア事業と、メディア事業で蓄積したノウハウ・システムを活用して、他社メディアの収益化を支援するサービスやアフィリエイト広告仲介サービスが含まれるソリューション事業を展開する。子会社として美容医療の検索・予約サービス「キレイパス」やクーポン・チケット購入サイト「くまポン」を運営するGMOビューティー(株)(旧 GMOくまポン(株))や、2024年10月に新たに子会社化したGMO趣味なび(株)(旧 (株)趣味なび)がある。
1. 2024年12月期の業績概要
2024年12月期の連結業績は、売上高で前期比5.4%増の6,606百万円、営業利益で同42.8%増の762百万円と過去最高益を連続更新し、会社計画に対しても4期連続で上方修正して着地した。投資育成分野と位置付けてきた業界特化型事業が順調に拡大し収益フェーズに入ったことに加え、販促費や広告宣伝費の減少、AI活用による業務効率の改善なども増益要因となった。業界特化型事業については開発投資を継続しながらも売上総利益で同27.0%増となった。そのほか、ゲームプラットフォーム事業も提供媒体数の拡大等により同2ケタ増収となり収益増に貢献した。
2. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の連結業績は売上高で前期比6.0%増の7,000百万円、営業利益で同20.0%増の915百万円と最高益更新が続く見通し。業界特化型事業やゲームプラットフォーム事業の2ケタ成長が続き、業績をけん引する。美容医療関連事業では「キレイパス」が登録会員数並びに掲載店舗数の一段の増加により高成長が続き、学び関連事業もリスキリング需要の拡大を背景に社会人向けプログラミング・Webデザインスクール等の比較サイト「コエテコキャンパス」が伸張する見込み。また、AI活用による業務効率化の取り組みも継続することで、営業利益率は前期の11.5%から13.0%とさらに上昇する見通しだ。
3. 成長戦略
今後の成長戦略としては、1) ポイント・ゲームプラットフォーム事業で培った集客及びリピーターづくりのノウハウとAI・データ活用スキルを業界特化型事業などの成長領域に展開することで、より高い成長を目指す、2) ストック型ビジネスの育成により安定収益基盤の構築を目指す、の2点を掲げている。学び関連事業では、生徒の学習効率向上と教員の業務負担軽減につながるサービスとして、生成AI活用による作問・採点支援ツール「コエテコStudy」が注目される。高等学校の教科「情報I」向けで2024年に実証実験を実施し、2025年4月から複数校で有料サービスが開始されるほか、その他教科についても2026年以降、順次サービスを広げる予定だ。一方、美容医療関連ではクリニック向け経営支援プラットフォーム「キレイパスコネクト」の拡販を進める。いずれもストック型ビジネスであり、安定収益基盤として育成する考えだ。そのほか、M&A戦略についても今後は積極的に検討する意向だ。
4. 株主還元方針
同社は株主還元策として、2025年12月期より配当方針を従来の連結配当性向50%以上から65%以上へ引き上げるとともに、新たに株主優待制度の導入を発表した。同方針に基づき、2025年12月期の1株当たり配当金は241.0円(配当性向65.2%)と前期比45.0円の増配を予定している。株主優待については、同社株式100株以上保有の株主を対象に、GMOクリック証券を通じた同社株式の買付手数料のキャッシュバック(上限1万円)を行う。
■Key Points
・2024年12月期業績は業界特化型事業が収益フェーズに移行し、2期連続で最高益を更新
・2025年12月期も業界特化型事業の成長と業務効率向上で2ケタ増益が続く見通し
・学び・美容医療領域の売上拡大とストック型ビジネスの育成により持続的成長を目指す
・配当性向を50%以上から65%以上に引き上げ、株主優待制度を導入
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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GMOメディア<6180>は、GMOインターネットグループ<9449>のメディア事業会社で、ポイントサイトやブラウザゲームプラットフォーム、業界特化型メディア(学び・美容医療)を通じて広告収入や課金収入等を得るメディア事業と、メディア事業で蓄積したノウハウ・システムを活用して、他社メディアの収益化を支援するサービスやアフィリエイト広告仲介サービスが含まれるソリューション事業を展開する。子会社として美容医療の検索・予約サービス「キレイパス」やクーポン・チケット購入サイト「くまポン」を運営するGMOビューティー(株)(旧 GMOくまポン(株))や、2024年10月に新たに子会社化したGMO趣味なび(株)(旧 (株)趣味なび)がある。
1. 2024年12月期の業績概要
2024年12月期の連結業績は、売上高で前期比5.4%増の6,606百万円、営業利益で同42.8%増の762百万円と過去最高益を連続更新し、会社計画に対しても4期連続で上方修正して着地した。投資育成分野と位置付けてきた業界特化型事業が順調に拡大し収益フェーズに入ったことに加え、販促費や広告宣伝費の減少、AI活用による業務効率の改善なども増益要因となった。業界特化型事業については開発投資を継続しながらも売上総利益で同27.0%増となった。そのほか、ゲームプラットフォーム事業も提供媒体数の拡大等により同2ケタ増収となり収益増に貢献した。
2. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の連結業績は売上高で前期比6.0%増の7,000百万円、営業利益で同20.0%増の915百万円と最高益更新が続く見通し。業界特化型事業やゲームプラットフォーム事業の2ケタ成長が続き、業績をけん引する。美容医療関連事業では「キレイパス」が登録会員数並びに掲載店舗数の一段の増加により高成長が続き、学び関連事業もリスキリング需要の拡大を背景に社会人向けプログラミング・Webデザインスクール等の比較サイト「コエテコキャンパス」が伸張する見込み。また、AI活用による業務効率化の取り組みも継続することで、営業利益率は前期の11.5%から13.0%とさらに上昇する見通しだ。
3. 成長戦略
今後の成長戦略としては、1) ポイント・ゲームプラットフォーム事業で培った集客及びリピーターづくりのノウハウとAI・データ活用スキルを業界特化型事業などの成長領域に展開することで、より高い成長を目指す、2) ストック型ビジネスの育成により安定収益基盤の構築を目指す、の2点を掲げている。学び関連事業では、生徒の学習効率向上と教員の業務負担軽減につながるサービスとして、生成AI活用による作問・採点支援ツール「コエテコStudy」が注目される。高等学校の教科「情報I」向けで2024年に実証実験を実施し、2025年4月から複数校で有料サービスが開始されるほか、その他教科についても2026年以降、順次サービスを広げる予定だ。一方、美容医療関連ではクリニック向け経営支援プラットフォーム「キレイパスコネクト」の拡販を進める。いずれもストック型ビジネスであり、安定収益基盤として育成する考えだ。そのほか、M&A戦略についても今後は積極的に検討する意向だ。
4. 株主還元方針
同社は株主還元策として、2025年12月期より配当方針を従来の連結配当性向50%以上から65%以上へ引き上げるとともに、新たに株主優待制度の導入を発表した。同方針に基づき、2025年12月期の1株当たり配当金は241.0円(配当性向65.2%)と前期比45.0円の増配を予定している。株主優待については、同社株式100株以上保有の株主を対象に、GMOクリック証券を通じた同社株式の買付手数料のキャッシュバック(上限1万円)を行う。
■Key Points
・2024年12月期業績は業界特化型事業が収益フェーズに移行し、2期連続で最高益を更新
・2025年12月期も業界特化型事業の成長と業務効率向上で2ケタ増益が続く見通し
・学び・美容医療領域の売上拡大とストック型ビジネスの育成により持続的成長を目指す
・配当性向を50%以上から65%以上に引き上げ、株主優待制度を導入
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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