島精機、今期経常を一転赤字に下方修正、配当も5円減額

配信元:株探
投稿:2025/01/31 15:30
 島精機製作所 <6222> [東証P] が1月31日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は95.2億円の赤字(前年同期は11.9億円の黒字)に転落した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の22億円の黒字→112億円の赤字(前期は10.1億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の42.3億円の黒字→91.6億円の赤字(前年同期は4.5億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の15円→10円(前期は10円)に大幅減額修正した。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は74.8億円の赤字(前年同期は6.3億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の5.5%→-110.8%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 通期の業績見通しにつきましては、主力市場であるバングラデシュの政情不安による現地の事業環境や世界的な景気減速を受け、先行き不透明感が強く、業績への影響を合理的に算定することが困難であることから、前回予想(2024 年 5 月 10 日公表)を据え置いていましたが、バングラデシュ市場の回復の遅れや、主要マーケットである中国市場、イタリア市場における設備投資が低調となり全体の売上高は当初発表予想を下回る見込みとなりました。利益面におきましても棚卸資産評価損、貸倒引当金繰入額、減損損失を計上したことで、各利益段階において当初発表予想を大きく下回る見通しとなりました。これらの状況を踏まえ、通期連結業績予想を修正いたします。

 当社は株主の皆様への利益還元を経営の最重要課題のひとつとして位置付け、事業の持続的発展を通じて、安定した配当を長期にわたって継続することを基本方針としております。しかしながら、2025 年3月期においては上記の通り大幅な損失計上の見通しとなることから、誠に遺憾ではございますが、2024 年 9 月 20 日付で公表しました1株あたり期末配当予想 10 円を5円に修正させていただきます。これにより、2025 年3月期の年間配当予想は、すでに実施いたしました中間配当金5円とあわせて、年間では1株につき 10 円となる見込みであります。
配信元: 株探

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