◆ “利益確定売り”先行も、“膠着”変わらず… - “158円ライン”を挟んだ揺れ動き
「カーター元大統領追悼の日」を背景にした“流動性低下”の中で、昨日は「米雇用統計」を控えた“ポジション調整”が先行しました。
このため米10年債は“上昇(利回りは4.64%に低下)”に転じ、つれてドル円はNYタイム序盤にかけて“157.575円”へと値を落としました。
一方で昨日は「FRB要人発言」も目立ちました。
ボウマンFRB理事は『12月利下げで政策再調整は一旦終了』との見方を示し、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は『利下げ局面で立ち止まることも必要』と述べています。
そしてコリンズ・ボストン連銀総裁/シュミット・カンザスシティ連銀総裁は『政策金利は中立水準付近』との見方を示したことで、「米利下げ局面終了」が意識されています。
こうして米10年債利回りは“4.68%”へと持ち直す中、ドル円も“158円台(終値は158.121円)”へと押し戻されて、昨日の取引を終えています。
◆ いよいよ「米雇用統計」
こうした中、いよいよ本日はその「米雇用統計」が行われます。
事前予想は「非農業部門雇用者数(NFP:+16.0万人)」と“前月より鈍化”、「失業率(4.2%)」「平均時給(前年比+4.0%)」は“前月並み”が想定されており、まずはここからの“乖離具合”が注目されるところです。
特に前哨戦が“マチマチ(ADPとISM製造業・非製造業の雇用指数は弱め/Joltsと新規失業保険申請件数は強め)”だっただけに、「思惑は偏っていない」ということになります。
このため“素直な反応”が想定されますが、一方で直近の米株式は「グッドニュース=バッドニュース」に傾斜しやすいのが実状となります。
そうなるとファーストアクションは“素直”でも、その後は“揺れ動く(乱高下)”となっても何ら不思議ではない・・・?
◆ まずは“レンジ内での揺れ動き”が基本だが・・・?
テクニカル的に見ると、上値メドは“24/7/16高値(158.850円)”/下値メドは“1/7安値&1/6~1/8の50%押し(157.358円)”と見られます。
このためまずは“当該レンジ内での揺れ動き”を想定したいところです。
ただ“上抜けor下抜け”の際には、やはり“相応のストップロス”が絡む展開は想定しておきたいところですね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
160.136(+2σ)
160.000(大台)
159.441(7/12高値)
159.301(ピボットハイブレイクアウト)
159.000(大台)
上値5:158.850(7/16高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:158.623(7/17高値)
上値3:158.560(1/8高値)
上値2:158.484(ピボット1stレジスタンス)
上値1:158.392(1/9高値、+1σ)
前営業日終値:158.121
下値1:158.000(大台)
下値2:157.667(ピボット1stサポート)
下値3:157.575(1/9安値)
下値4:157.358(1/7安値、1/6~1/8の50%押し)
下値5:157.288(日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
157.116(1/6~1/8の61.8%押し)
157.000(大台)
156.838(20日移動平均線、1/6~1/8の76.4%押し、ピボットローブレイクアウト)
156.429(1/2安値)
156.223(1/6安値)
156.082(週足・一目均衡表先行スパン上限)
《10:40》
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