*12:02JST イフジ産業:25年3期2Q営業利益が上半期として過去最高、通期予想も上方修正
液卵専門メーカーであるイフジ産業<2924>は、菓子・パン・マヨネーズ・冷凍食品等の様々な加工食品の原材料として使用されている液卵、冷凍卵の製造販売、及び即席麺などに使用される業務用粉体調味料・顆粒調味料等の製造販売を主力事業としている。事業セグメントとしては液卵事業、調味料事業、オーガニックEC事業を有しており、液卵事業では液卵と冷凍卵の販売に加えて卵白プロテインなどを販売しているほか、2024年7月にHORIZON FARMS株式会社を連結子会社化したことに伴い、完全放牧で飼育された肉やオーガニック栽培の野菜・フルーツを中心にEC販売を行うオーガニックEC事業を新たに開始している。液卵業界は鶏卵の生産量や相場の影響を受け易いという業界特性があるが、同社の場合、購買・製造・流通を高度な次元で有機的に結合させることにより、業界全体の需給調整機能を担うとともに、安定した利益の創出を可能にしている。
2025年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比15.9%減の11,087百万円、営業利益が同24.9%増の1,523百万円となった。売上高に関しては、既存顧客の卵使用量が回復したことや新規顧客の開拓、さらには供給不足時における同社の安定供給実績が評価されたことなどを受け、液卵販売数量が過去最高を更新するなど、事業の進捗自体は好調だったものの、鶏卵相場下落の影響を受けた。一方、利益面に関しては鶏卵相場下落に伴う仕入原価の低下や、同社独自の基準に基づく徹底したコスト管理と利益創出活動などによって順調に増加し、営業利益は上半期として過去最高益更新を果たした。調味料事業に関しても収益性の高い商品の拡販に注力するという方針のもと、順調に利益を積み上げ、全体の営業利益を押し上げる要因となった。
2025年3月期通期の連結業績に関して同社は、足元の液卵販売数量が過去最高と好調に推移していることや、下期の鶏卵相場が当初想定よりも高く推移することが見込まれること、HORIZON FARMS株式会社のM&Aを実行したことなどを受け、売上高及び各段階利益を上方修正している。売上高は前期比0.6%増の24,651百万円、営業利益は同45.5%増の2,568百万円を見込む。期末に向けても液卵事業、調味料事業共に順調な推移を見込んでいる。液卵事業では、専業であることの強みを活かした経営リソースの集中投下によって営業力、購買力、製造力を引き続き強化していく。調味料事業に関しては、ITを活用しながら顧客ニーズを的確に把握し、収益性の高い製品の拡販に注力していく方針だ。また、オーガニックECに関しても、同社の中長期的な成長をさらに加速させる新収益基盤として業績の拡大に注力していく。通期の配当予想に関しては、前期比5.0円増配の一株当たり53.0円(予想配当利回り3.27%)を予定している。配当予想に関しても上方修正しており、直近予想から2.0円引き上げた。
中長期的な成長戦略として同社は、事業活動の土台となる購買力、営業力、製造力を継続的に高めながら市場シェアと収益性のさらなる向上を追求していく方針だ。併せて、中長期的な成長を実現するために事業領域も拡大させていく。既存ノウハウを活用した医療、美容分野での新規サービスの創造やM&Aによる新規事業領域への進出に注力していく方針だ。先述のオーガニックEC事業は、この方針に則ったM&Aである。また、同社の液卵業界における市場シェアも足元で順調に拡大しており、成長戦略が総じて順調に進捗していることがうかがえる。
<NH>
2025年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比15.9%減の11,087百万円、営業利益が同24.9%増の1,523百万円となった。売上高に関しては、既存顧客の卵使用量が回復したことや新規顧客の開拓、さらには供給不足時における同社の安定供給実績が評価されたことなどを受け、液卵販売数量が過去最高を更新するなど、事業の進捗自体は好調だったものの、鶏卵相場下落の影響を受けた。一方、利益面に関しては鶏卵相場下落に伴う仕入原価の低下や、同社独自の基準に基づく徹底したコスト管理と利益創出活動などによって順調に増加し、営業利益は上半期として過去最高益更新を果たした。調味料事業に関しても収益性の高い商品の拡販に注力するという方針のもと、順調に利益を積み上げ、全体の営業利益を押し上げる要因となった。
2025年3月期通期の連結業績に関して同社は、足元の液卵販売数量が過去最高と好調に推移していることや、下期の鶏卵相場が当初想定よりも高く推移することが見込まれること、HORIZON FARMS株式会社のM&Aを実行したことなどを受け、売上高及び各段階利益を上方修正している。売上高は前期比0.6%増の24,651百万円、営業利益は同45.5%増の2,568百万円を見込む。期末に向けても液卵事業、調味料事業共に順調な推移を見込んでいる。液卵事業では、専業であることの強みを活かした経営リソースの集中投下によって営業力、購買力、製造力を引き続き強化していく。調味料事業に関しては、ITを活用しながら顧客ニーズを的確に把握し、収益性の高い製品の拡販に注力していく方針だ。また、オーガニックECに関しても、同社の中長期的な成長をさらに加速させる新収益基盤として業績の拡大に注力していく。通期の配当予想に関しては、前期比5.0円増配の一株当たり53.0円(予想配当利回り3.27%)を予定している。配当予想に関しても上方修正しており、直近予想から2.0円引き上げた。
中長期的な成長戦略として同社は、事業活動の土台となる購買力、営業力、製造力を継続的に高めながら市場シェアと収益性のさらなる向上を追求していく方針だ。併せて、中長期的な成長を実現するために事業領域も拡大させていく。既存ノウハウを活用した医療、美容分野での新規サービスの創造やM&Aによる新規事業領域への進出に注力していく方針だ。先述のオーガニックEC事業は、この方針に則ったM&Aである。また、同社の液卵業界における市場シェアも足元で順調に拡大しており、成長戦略が総じて順調に進捗していることがうかがえる。
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