*16:05JST 三機工業 Research Memo(6):2025年3月期は豊富な繰越工事を消化して42.4%の営業増益予想
■三機工業<1961>の今後の見通し
2025年3月期については、受注高が230,000百万円(前期比1.0%減)、次期繰越高が183,902百万円(前期末比7.5%減)、売上高が245,000百万円(前期比10.4%増)、営業利益が16,500百万円(同42.4%増)、経常利益が17,000百万円(同33.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が11,600百万円(同29.6%増)を見込んでいる。好調な上半期決算を受けて期初予想(売上高225,000百万円、営業利益12,500百万円)を大幅に上方修正した。
売上総利益率は17.1%(前期比1.5ポイント上昇)で、販管費は同10.6%増を予想している。同社は、「予想売上高の約70%は現在の手持ち工事で計上できる見込み」と述べており、業績予想が達成される可能性は高い。今後の受注や工事の進捗状況によっては上方修正の可能性もあると弊社では見ている。受注高は前期比で減少予想となっているが、案件がなくなる、減少するというより、過去数年が堅調であったことに加えて繰越工事高が高水準であることから、同社は施工能力も考慮して慎重に見ているようだ。
建築設備事業の売上高は201,000百万円(前期比10.1%増)と予想している。サブセグメント別では、ビル空調衛生は手持ち工事の進捗によって同15.3%増の70,000百万円、産業空調も大型工事が進捗する見込みで、同10.5%増の88,000百万円、電気もEV電池関連をはじめ、大型工事の受注残が豊富であることから同9.1%増の30,000百万円、ファシリティシステムも下半期には回復が見込まれ、同11.5%増の13,000百万円を見込んでいる。
プラント設備事業の売上高は42,000百万円(前期比13.5%増)を想定している。セグメント別では、機械システムは上期での売上の進捗を踏まえ当初見込みを下方修正し、同13.3%増の12,000百万円、環境システムは前期までに受注した大型案件が進捗することで同13.6%増の30,000百万円、不動産事業及びその他の売上高は、各々2,500百万円(同0.7%増)、600百万円(同5.1%減)を見込んでいる。
受注高は、過去2年間が堅調であったことに加え、手持ち工事も高水準であることから230,000百万円(前期比1.0%減)と、依然として200,000百万円超を想定している。主力の建築設備事業は、足元の受注環境が好調であることに加えて提示する価格が受け入れられるようになっていることから、当初見込みを上方修正し192,000百万円(同4.6%増)を見込んでいる。サブセグメント別では、ビル空調衛生が引き続き堅調であり、同20.7%増の64,000百万円、産業空調は前期が高水準であったこともあり、同11.7%減の80,000百万円を見込んでいる。電気は好調で、同36.6%増の35,000百万円、ファシリティシステムは同9.2%減の13,000百万円を見込んでいるが、水準は高い。
プラント設備事業は36,000百万円(同22.8%減)を想定している。サブセグメント別では、機械システムがマテハン関連を中心に回復が見られるものの、当初見込みを下方修正し、同6.7%増の12,000百万円、環境システムは前期に大型案件を獲得した反動に加えて、施工能力を鑑みて受注をやや抑制したため、同32.2%減の24,000百万円を見込んでいるが、過去と比べると悪い水準ではない。不動産事業及びその他の受注高は、各々2,500百万円(同0.7%増)、600百万円(同5.4%減)を見込んでいる。
売上総利益率は17.1%と改善の見込み。前期に受注した案件の利益率改善が寄与することに加え、引き続き施工管理を徹底する。売上総利益は42,000百万円(前期比21.2%増)、販管費は働き方改革による人件費やDX投資の増加が見込まれるものの、前期比10.6%増の25,500百万円にとどまる予想としている。その結果、営業利益は同42.4%増の16,500百万円を見込む。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<NH>
2025年3月期については、受注高が230,000百万円(前期比1.0%減)、次期繰越高が183,902百万円(前期末比7.5%減)、売上高が245,000百万円(前期比10.4%増)、営業利益が16,500百万円(同42.4%増)、経常利益が17,000百万円(同33.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が11,600百万円(同29.6%増)を見込んでいる。好調な上半期決算を受けて期初予想(売上高225,000百万円、営業利益12,500百万円)を大幅に上方修正した。
売上総利益率は17.1%(前期比1.5ポイント上昇)で、販管費は同10.6%増を予想している。同社は、「予想売上高の約70%は現在の手持ち工事で計上できる見込み」と述べており、業績予想が達成される可能性は高い。今後の受注や工事の進捗状況によっては上方修正の可能性もあると弊社では見ている。受注高は前期比で減少予想となっているが、案件がなくなる、減少するというより、過去数年が堅調であったことに加えて繰越工事高が高水準であることから、同社は施工能力も考慮して慎重に見ているようだ。
建築設備事業の売上高は201,000百万円(前期比10.1%増)と予想している。サブセグメント別では、ビル空調衛生は手持ち工事の進捗によって同15.3%増の70,000百万円、産業空調も大型工事が進捗する見込みで、同10.5%増の88,000百万円、電気もEV電池関連をはじめ、大型工事の受注残が豊富であることから同9.1%増の30,000百万円、ファシリティシステムも下半期には回復が見込まれ、同11.5%増の13,000百万円を見込んでいる。
プラント設備事業の売上高は42,000百万円(前期比13.5%増)を想定している。セグメント別では、機械システムは上期での売上の進捗を踏まえ当初見込みを下方修正し、同13.3%増の12,000百万円、環境システムは前期までに受注した大型案件が進捗することで同13.6%増の30,000百万円、不動産事業及びその他の売上高は、各々2,500百万円(同0.7%増)、600百万円(同5.1%減)を見込んでいる。
受注高は、過去2年間が堅調であったことに加え、手持ち工事も高水準であることから230,000百万円(前期比1.0%減)と、依然として200,000百万円超を想定している。主力の建築設備事業は、足元の受注環境が好調であることに加えて提示する価格が受け入れられるようになっていることから、当初見込みを上方修正し192,000百万円(同4.6%増)を見込んでいる。サブセグメント別では、ビル空調衛生が引き続き堅調であり、同20.7%増の64,000百万円、産業空調は前期が高水準であったこともあり、同11.7%減の80,000百万円を見込んでいる。電気は好調で、同36.6%増の35,000百万円、ファシリティシステムは同9.2%減の13,000百万円を見込んでいるが、水準は高い。
プラント設備事業は36,000百万円(同22.8%減)を想定している。サブセグメント別では、機械システムがマテハン関連を中心に回復が見られるものの、当初見込みを下方修正し、同6.7%増の12,000百万円、環境システムは前期に大型案件を獲得した反動に加えて、施工能力を鑑みて受注をやや抑制したため、同32.2%減の24,000百万円を見込んでいるが、過去と比べると悪い水準ではない。不動産事業及びその他の受注高は、各々2,500百万円(同0.7%増)、600百万円(同5.4%減)を見込んでいる。
売上総利益率は17.1%と改善の見込み。前期に受注した案件の利益率改善が寄与することに加え、引き続き施工管理を徹底する。売上総利益は42,000百万円(前期比21.2%増)、販管費は働き方改革による人件費やDX投資の増加が見込まれるものの、前期比10.6%増の25,500百万円にとどまる予想としている。その結果、営業利益は同42.4%増の16,500百万円を見込む。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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