楽天シンフォニー、包括的な船舶サイバーセキュリティソリューション「Rakuten Maritime」をグローバルで本格提供開始

配信元:PR TIMES
投稿:2024/12/20 19:18
- 船舶ライフサイクルを通じたサイバーセキュリティソリューションを提供 -

https://rakuten-maritime.com/ja
 
 楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)は、船舶のサイバーセキュリティとデジタルトランスフォーメーション(DX)に対応する、船舶ライフサイクルを通じた包括的なソリューション「Rakuten Maritime」(以下「本ソリューション」)をグローバルで本格的に提供開始します。



 自律運航船や高性能な船舶の開発がグローバルで加速する中、これらの船を標的としたサイバー攻撃も増加しており、船舶サイバーセキュリティは不可欠なものとなっています。船舶に対しては、設計・試運転・運用段階に合わせたセキュリティ対策が必要となります。

 本ソリューションは、特定・保護・検出・対応・復旧を5つの柱とするサイバーセキュリティフレームワークにより、船舶ライフサイクルを通じたセキュリティ対策を可能にします。業界をリードする技術に基づく包括的なアプローチは、自律運航船や高性能な船舶のセキュリティを強化し、安全運航をサポートします。なお、本ソリューションは、船舶の安全や海洋環境の保護を目的とする国際船級協会連合(IACS)が定めた「船舶のサイバーレジリエンスに関する統一規則(UR E26 / E27)」(注1)に準拠しています。

 本ソリューションは、韓国のサイバーセキュリティスタートアップ企業CYTUR Inc.(以下「CYTUR社」)と楽天シンフォニーの提携により提供されます(注2)。2016年に設立されたCYTUR社は、自律運航船や高性能な船舶のサイバーセキュリティと脅威分析を専門としています。CYTUR社は、韓国の海洋関連機関や造船所、政府機関と協業し、船舶サイバーセキュリティのイノベーションをグローバルでリードしています。

 また、本ソリューションはIoT・クラウド・モバイルネットワーク・ゼロトラストサイバーセキュリティ技術を統合し、高性能な船舶向けに設計から運用までのエンドツーエンドソリューションを提供します。具体的には、以下の機能を提供します。

- IoT統合:センサーデータの収集・分析・活用による運用効率の向上など、船上に設置するIoTデバイスを効果的に管理・統合します。
- クラウドベースのデータ管理:船陸間の安全なデータ伝送と保管を行い、クラウドプラットフォームを通じてリアルタイムのデータアクセスとコラボレーションを実現します。
- サイバーセキュリティ対策:海事業界におけるサイバーリスクをリアルタイムで検知して防止し、ランサムウェアやフィッシング攻撃に関する情報を提供するプロアクティブな防御システムです。
- 運用効率の最適化:船舶の操縦とセキュリティ管理に必要な時間・コスト・人的資源を削減し、レジリエンスを最大化します。


IoT・クラウド・モバイルネットワーク・ゼロトラストサイバーセキュリティ技術を統合したエンドツーエンドソリューションを提供

 本ソリューションを利用することで、従来の船舶システムと比較してサイバーリスクを特定・解析する件数を400%改善し、これまで見過ごされてきたリスクの特定・解析も可能となるほか、セキュリティ設計に必要なリソースを83%削減し、船舶建造期間の短縮、コストの削減、セキュリティの強化を実現できます(注3)。

 楽天シンフォニーのインターネットサービスビジネスユニット プレジデントであるライアン・ソンは次のように述べています。「IACSによる新しい統一規則の発行以来、船舶がサイバーセキュリティ要件に準拠することが必須となりました。多くの国で政府機関や企業が船舶のDXを追求する中、海事業界は国際基準を満たす包括的なセキュリティソリューションが不足しています。私たちは本ソリューションにより船舶サイバーセキュリティを強化することで、高性能な船舶の開発において大きな革新をもたらすことを目指しています」

 楽天シンフォニーは、本ソリューションの提供を通じて、セキュリティ要求とDXの両方を満たす安全な環境の構築を図り、海事業界において新しい基準を設定することに取り組んでまいります。

 詳細は、「Rakuten Maritime」の公式ウェブサイトをご覧ください。
https://rakuten-maritime.com/ja

■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム事業をグローバルに展開しています。楽天モバイル株式会社が世界でも先進的に商用利用を実現した大規模な仮想化Open RANネットワーク構築の知見を生かし、通信事業者向けのプラットフォームを含む次世代ネットワークの計画・構築・運用に必要なすべての機能を提供しています。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、韓国、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com/

(注1)2024年7月1日以降に建造契約にされる船舶は「船舶のサイバーレジリエンスに関する統一規則(UR E26 / E27)」に準拠する必要があります。
(注2)本ソリューションにおいて使用される顧客情報は、顧客企業が所在する国においてのみ保管されます。
(注3)韓国の科学技術情報通信部およびインターネット振興院と共同で実施したCYTUR社の調査(2023年)より引用。

※本プレスリリースに掲載の商品名称やサービス名称などは、一般に各社の商標または登録商標です。
※本プレスリリースにおける各社の商標記載においては、(TM)や(R)などの商標表示を省略する場合があります。

以 上
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