議会答弁書作成などに活用。DXで人材不足を解消し、持続可能な自治体運営を目指す
サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久、以下サイボウズ)は、長崎県西海市(以下、西海市)が持続可能な自治体運営を目指し、生成AIとサイボウズが提供するノーコード・ローコードツール「kintone(キントーン)」を活用した取り組みを開始したことをお知らせします。西海市は議会答弁書の作成補助や画像内の文字起こしなどの業務に生成AIを取り入れ、kintoneを生成AI活用の全庁基盤として採用しました。この取り組みにより、業務効率化を実現し、年間で2,000時間を超える業務削減を達成しました。
kintone×生成AIの導入による効果
■kintone全庁導入の背景
西海市は、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを掲げるなど持続可能な地域づくりを目指し、また、自治体運営においても、持続可能性を実現すべく業務改善を行っています。これらの状況に対応すべく、一般用途向けの生成AIを導入しました。
しかし、答弁書作成等の特定分野に特化した回答の生成ができず、職員が自治体業務で十分に活用しきれない状況でした。そこで、株式会社西海クリエイティブカンパニーが提供する自治体向けAIサービス「ばりぐっどくん」が、kintoneを基盤に全庁導入[1*]されました。「ばりぐっどくん」は、西海市が公開している過去の情報を追加学習できるため、西海市の業務に合ったより精度の高いアウトプットが可能です。さらに、kintoneを基盤とすることで利用しやすいUIを実現し、LGWAN-ASPを経由してkintoneにアクセスすることで安全性が高い環境での利用を可能にします。
西海市はこの導入を通して、生成AIの活用促進の足掛かりを築き、ITの知識がなくても誰でも業務改善に必要なアプリを簡単に開発できる、kintoneの特長を生かして全庁で DX推進に取り組みます。
[1*]全庁導入:総務省が公表する「地方公共団体定員管理調査結果」に示されている、「一般行政計(一般管理+福祉関係)」の人数以上のユーザー数での導入を指します。
■西海市におけるkintone×生成AI の活用事例
現在、西海市では株式会社両備システムズが提供する「R-Cloud Proxy for kintone」を利用してkintoneにアクセスし、株式会社西海クリエイティブカンパニーが提供する自治体向けAIサービス「ばりぐっどくん」を活用しています。これにより、議会答弁書の作成補助、画像内の文字起こし、翻訳など、さまざまな業務に生成AIを活用しています。
例えば、議会答弁書作成においてkintoneで質問を入力し「回答スタート」ボタンを押すだけで過去の議事録などの公開情報を活用して生成AIが回答を返します。また、kintoneを介すことで生成AIが作成した内容を編集することができる他、kintoneのコメント欄を活用し他部署のメンバーと情報共有やディスカッションができるなど、更なる業務効率の向上を目指せます。
西海市が活用するkintoneによる生成AIアプリ「議会答弁_教えてばりぐっどくん」の操作画面
<西海市が活用している生成AIの種類と用途>
・「議会答弁 教えてばりぐっどくん」 :議会答弁用の原稿を作成する
・「ノーマル 教えてばりぐっどくん」 :汎用的な利用をサポートする
・「要約ばりぐっどくん」 :様々な文章の要点をまとめる
・「翻訳ばりぐっどくん」 :外国語と日本語の双方向翻訳をする
・「音声文字起こしばりぐっどくん」 :音声ファイルからテキスト化する
・「画像文字起こしばりぐっどくん」 :紙媒体の情報をテキスト化する
・「議事録整形ばりぐっどくん」 :音声などから文字起こしした情報を、議事録の体裁に整える
■年間2,000時間以上の業務削減効果を実感
kintoneを基盤とした生成AIの試験運用開始後2ヶ月で実施した全庁アンケートでは、57%の職員がログインし、それぞれのモデルの合算で年間2,072時間の業務削減効果が確認されました。また、アンケートによると約9割の職員がkintoneと生成AIの有効性を実感していると回答し、部署や役職によらず利用が広がっていることが判明しました。
■西海市 さいかい力創造部 情報推進課 DX推進班 課長補佐 熊本 英哲氏
行政課題や住民ニーズの多様化に対し、人材不足が現実のものとして迫りつつありますが、幸いにも近年のIT技術の目覚ましい進化は、このことに対処するためのひとすじの希望と言えます。DXの重要性がますます高まる現代、持続的にむりなく自治体運営をしていくためには、生成AIやITツールの利用は必須だと考えます。生成AIと聞くとセキュリティ面の懸念が拭えないと思いますが、kintoneはLGWAN-ASPを経由することで自治体でも安全に利用できます。今後も生成AIとkintoneの組み合わせをうまく活用し、自治体業務の変革を推進してまいります。
■kintone×生成AIの今後
職種や業界、組織の規模にかかわらず、生成AIの活用が、今後より一層業務効率化を強化する存在になると考えます。一方で、実務に適合させていくのには時間や労力がかかります。だからこそ、UIの親しみやすさやシンプルでわかりやすい操作性、またITの専門知識がない人をいかに巻き込むかが持続可能な企業・組織運営の鍵になると考えます。サイボウズは、今後も生成AIとkintoneが実用的な業務改善に役立てられることを期待します。
kintone事例サイト:https://kintone-sol.cybozu.co.jp/cases/saikaishi.html
詳細は事例サイトでもご紹介しています。
■kintoneとは
東証プライム上場企業の3社に1社を含む、37,000社以上に利用いただいているサイボウズのノーコード・ローコードツール。ITの知識がなくても自社の業務に合わせたアプリを作成でき、日々変化する業務にあわせた改良も簡単に素早くできます。主な機能として「データベース+ワークフロー+コミュニケーション」の特性があり、顧客管理、出張申請、業務日報など幅広い用途で活用できるため、現場主導の継続的な業務改善を実現します。
製品サイト:https://kintone.cybozu.co.jp/
※商標・著作権表示に関する注記については、こちらをご参照ください。
https://cybozu.co.jp/logotypes/other-trademark/
サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久、以下サイボウズ)は、長崎県西海市(以下、西海市)が持続可能な自治体運営を目指し、生成AIとサイボウズが提供するノーコード・ローコードツール「kintone(キントーン)」を活用した取り組みを開始したことをお知らせします。西海市は議会答弁書の作成補助や画像内の文字起こしなどの業務に生成AIを取り入れ、kintoneを生成AI活用の全庁基盤として採用しました。この取り組みにより、業務効率化を実現し、年間で2,000時間を超える業務削減を達成しました。
kintone×生成AIの導入による効果
■kintone全庁導入の背景
西海市は、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを掲げるなど持続可能な地域づくりを目指し、また、自治体運営においても、持続可能性を実現すべく業務改善を行っています。これらの状況に対応すべく、一般用途向けの生成AIを導入しました。
しかし、答弁書作成等の特定分野に特化した回答の生成ができず、職員が自治体業務で十分に活用しきれない状況でした。そこで、株式会社西海クリエイティブカンパニーが提供する自治体向けAIサービス「ばりぐっどくん」が、kintoneを基盤に全庁導入[1*]されました。「ばりぐっどくん」は、西海市が公開している過去の情報を追加学習できるため、西海市の業務に合ったより精度の高いアウトプットが可能です。さらに、kintoneを基盤とすることで利用しやすいUIを実現し、LGWAN-ASPを経由してkintoneにアクセスすることで安全性が高い環境での利用を可能にします。
西海市はこの導入を通して、生成AIの活用促進の足掛かりを築き、ITの知識がなくても誰でも業務改善に必要なアプリを簡単に開発できる、kintoneの特長を生かして全庁で DX推進に取り組みます。
[1*]全庁導入:総務省が公表する「地方公共団体定員管理調査結果」に示されている、「一般行政計(一般管理+福祉関係)」の人数以上のユーザー数での導入を指します。
■西海市におけるkintone×生成AI の活用事例
現在、西海市では株式会社両備システムズが提供する「R-Cloud Proxy for kintone」を利用してkintoneにアクセスし、株式会社西海クリエイティブカンパニーが提供する自治体向けAIサービス「ばりぐっどくん」を活用しています。これにより、議会答弁書の作成補助、画像内の文字起こし、翻訳など、さまざまな業務に生成AIを活用しています。
例えば、議会答弁書作成においてkintoneで質問を入力し「回答スタート」ボタンを押すだけで過去の議事録などの公開情報を活用して生成AIが回答を返します。また、kintoneを介すことで生成AIが作成した内容を編集することができる他、kintoneのコメント欄を活用し他部署のメンバーと情報共有やディスカッションができるなど、更なる業務効率の向上を目指せます。
西海市が活用するkintoneによる生成AIアプリ「議会答弁_教えてばりぐっどくん」の操作画面
<西海市が活用している生成AIの種類と用途>
・「議会答弁 教えてばりぐっどくん」 :議会答弁用の原稿を作成する
・「ノーマル 教えてばりぐっどくん」 :汎用的な利用をサポートする
・「要約ばりぐっどくん」 :様々な文章の要点をまとめる
・「翻訳ばりぐっどくん」 :外国語と日本語の双方向翻訳をする
・「音声文字起こしばりぐっどくん」 :音声ファイルからテキスト化する
・「画像文字起こしばりぐっどくん」 :紙媒体の情報をテキスト化する
・「議事録整形ばりぐっどくん」 :音声などから文字起こしした情報を、議事録の体裁に整える
■年間2,000時間以上の業務削減効果を実感
kintoneを基盤とした生成AIの試験運用開始後2ヶ月で実施した全庁アンケートでは、57%の職員がログインし、それぞれのモデルの合算で年間2,072時間の業務削減効果が確認されました。また、アンケートによると約9割の職員がkintoneと生成AIの有効性を実感していると回答し、部署や役職によらず利用が広がっていることが判明しました。
■西海市 さいかい力創造部 情報推進課 DX推進班 課長補佐 熊本 英哲氏
行政課題や住民ニーズの多様化に対し、人材不足が現実のものとして迫りつつありますが、幸いにも近年のIT技術の目覚ましい進化は、このことに対処するためのひとすじの希望と言えます。DXの重要性がますます高まる現代、持続的にむりなく自治体運営をしていくためには、生成AIやITツールの利用は必須だと考えます。生成AIと聞くとセキュリティ面の懸念が拭えないと思いますが、kintoneはLGWAN-ASPを経由することで自治体でも安全に利用できます。今後も生成AIとkintoneの組み合わせをうまく活用し、自治体業務の変革を推進してまいります。
■kintone×生成AIの今後
職種や業界、組織の規模にかかわらず、生成AIの活用が、今後より一層業務効率化を強化する存在になると考えます。一方で、実務に適合させていくのには時間や労力がかかります。だからこそ、UIの親しみやすさやシンプルでわかりやすい操作性、またITの専門知識がない人をいかに巻き込むかが持続可能な企業・組織運営の鍵になると考えます。サイボウズは、今後も生成AIとkintoneが実用的な業務改善に役立てられることを期待します。
kintone事例サイト:https://kintone-sol.cybozu.co.jp/cases/saikaishi.html
詳細は事例サイトでもご紹介しています。
■kintoneとは
東証プライム上場企業の3社に1社を含む、37,000社以上に利用いただいているサイボウズのノーコード・ローコードツール。ITの知識がなくても自社の業務に合わせたアプリを作成でき、日々変化する業務にあわせた改良も簡単に素早くできます。主な機能として「データベース+ワークフロー+コミュニケーション」の特性があり、顧客管理、出張申請、業務日報など幅広い用途で活用できるため、現場主導の継続的な業務改善を実現します。
製品サイト:https://kintone.cybozu.co.jp/
※商標・著作権表示に関する注記については、こちらをご参照ください。
https://cybozu.co.jp/logotypes/other-trademark/
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