午前:債券サマリー 先物は急反発、日銀利上げ観測後退で 長期金利一時1.030%に急低下

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/12/20 11:12
 20日午前の債券市場で、先物中心限月3月限は急反発した。19日の取引終了後に開かれた日銀の植田和男総裁の記者会見を受け、来年1月の追加利上げ観測が後退し、買い戻しを誘った。

 植田総裁は会見で利上げの判断に関し、「もうワンノッチほしい」と発言。利上げに対し慎重な姿勢をみせた。春闘や賃金動向などの発言などを踏まえ、市場では来年1月23~24日の次回の金融政策決定会合において、利上げに踏み切るのは困難との受け止めが広がった。日銀はこの日、定例の4本の国債買い入れオペを通告した。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」。オファー額はいずれも予定通りとなった。

 総務省は20日、11月の消費者物価指数を(CPI)を発表。生鮮食品を除くコアCPIは前年同月比2.7%の上昇となった。前月から伸び率は拡大し、市場予想を上回った。円債相場の反応は限られた。

 先物3月限は前営業日比46銭高の142円60銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.045ポイント低下の1.035%で推移。一時1.030%をつける場面があった。


出所:MINKABU PRESS
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