カドカワがS安ウリ気配、ソニーGへの第三者割当増資発表でTOB期待はく落し希薄化懸念◇

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/12/20 09:42
 KADOKAWA<9468.T>がストップ安の水準となる前営業日比700円安の3689円でウリ気配となっている。ソニーグループ<6758.T>が19日の取引終了後、カドカワとの資本・業務提携の契約を締結したと発表した。カドカワの第三者割当増資をソニーGが引き受ける。ソニーGは取得済みの株式とあわせてカドカワの株式の10%を保有する筆頭株主となる見通し。もっとも11月に一部でソニーGがカドカワの買収に向けて協議をしていると報じられたことを機に、株式市場ではカドカワの株価にプレミアムを上乗せしてソニーGがTOB(株式公開買い付け)を実施するとの期待が広がっていた。今回の発表を受けてTOBの期待がはく落したうえ、新株発行に伴う希薄化の懸念が広がる格好となり、売り注文が殺到した。

 カドカワは新たに1205万4100株(9月30日時点の発行済み株式総数の8.50%に相当)を1株4146円で発行し、ソニーGに割り当てる。ソニーGの株式取得日は2025年1月7日で、取得総額は約500億円。両社が持つIP(知的財産)の価値を最大化させるために資本・業務提携に乗り出すこととした。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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