*15:06JST クロス・マーケティング:25年6期1Qは大幅増収・黒転で過去最高売上を更新
データと理解に基づいた総合マーケティングソリューションを提供しているクロス・マーケティンググループ<3675>は、デジタルマーケティング事業、データマーケティング事業、インサイト事業を展開している。デジタルマーケティング事業では、主に国内グループ各社がデジタル領域における販促支援、メディア運営からシステムの受託開発及び保守・運用まで幅広くサービスを展開、データマーケティング事業とインサイト事業に関しては国内外のグループ企業がマーケティング戦略において重要となる各種データの収集、分析、それに基づく戦略決定支援などのサービスを提供している。顧客のマーケティングプロセスにおけるデータ収集から施策の実行まで、同社グループで一貫して提供することができる体制を構築しており、このことが同社競争優位の一つとなっている。
2025年6月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比20.1%増の6,762百万円、営業利益が356百万円(前年同期は17百万円の損失)となった。デジタルマーケティング事業とデータマーケティング事業がトップラインの伸びを牽引し、売上高に関しては第1四半期として過去最高を更新した。デジタルマーケティング事業については既存事業が好調に推移したことに加えて、新規連結企業も業績拡大に寄与した。利益面に関しては、連結に伴う販管費の増加などを既存事業伸長による粗利増加がカバーし、大幅増益となった。データマーケティング事業もセグメント利益が前年同期比2.1倍と急伸。国内リサーチが堅調に伸びたことに加え北米事業が好調だったことを受け、利益が積み上がった。これらにより、連結ベースの収益性も急回復し、営業利益率は5.3%まで上昇した。
2025年6月期の連結業績は、売上高で前期比14.6%増の30,000百万円、営業利益で同62.7%増の3,000百万円を見込んでいる。同社の業績は第2四半期および第3四半期に大きく伸びる季節性を有している。足元好調なデジタルマーケティング事業とデータマーケティング事業に関しては、繁忙期である第2四半期、第3四半期に確実に顧客の研究開発投資やマーケティング・広告投資を獲得することにより、売上の拡大と利益の積み上げに注力していく。インサイト事業に関しても、国内外のリサーチのテコ入れを推進することによって期末に向けて業績を伸ばしていく方針だ。2025年6月期に現中計の数値目標である売上高30,000百万円、営業利益3,000百万円の達成を目指す。
同社は中期経営計画として「DX Action 2024」を推進してきた。ライフサイクルにおける成長期にあたる同社は、グループの既存資産を活用しながら、デジタルとDX領域の強化を推し進めることによりさらなる成長を志向している。さらなる成長に向けては新規事業の創造とシナジーを見込めるM&Aにも注力していくことを掲げている。現在進行中の中期経営計画に関しては、2025年6月期を最終年度に一旦完結する見込みである。現在、さらにその先を見据えた成長戦略を検討している状況であるが、引き続き、事業成長を土台にした企業価値の向上を追求していく姿勢に変わりはないようだ。既存事業の堅調とM&Aによる事業規模拡大によって中長期的に同社の事業ポートフォリオが拡充されていけば、配当を始めとする株主還元の拡大も期待できると弊社は見ている。
<NH>
2025年6月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比20.1%増の6,762百万円、営業利益が356百万円(前年同期は17百万円の損失)となった。デジタルマーケティング事業とデータマーケティング事業がトップラインの伸びを牽引し、売上高に関しては第1四半期として過去最高を更新した。デジタルマーケティング事業については既存事業が好調に推移したことに加えて、新規連結企業も業績拡大に寄与した。利益面に関しては、連結に伴う販管費の増加などを既存事業伸長による粗利増加がカバーし、大幅増益となった。データマーケティング事業もセグメント利益が前年同期比2.1倍と急伸。国内リサーチが堅調に伸びたことに加え北米事業が好調だったことを受け、利益が積み上がった。これらにより、連結ベースの収益性も急回復し、営業利益率は5.3%まで上昇した。
2025年6月期の連結業績は、売上高で前期比14.6%増の30,000百万円、営業利益で同62.7%増の3,000百万円を見込んでいる。同社の業績は第2四半期および第3四半期に大きく伸びる季節性を有している。足元好調なデジタルマーケティング事業とデータマーケティング事業に関しては、繁忙期である第2四半期、第3四半期に確実に顧客の研究開発投資やマーケティング・広告投資を獲得することにより、売上の拡大と利益の積み上げに注力していく。インサイト事業に関しても、国内外のリサーチのテコ入れを推進することによって期末に向けて業績を伸ばしていく方針だ。2025年6月期に現中計の数値目標である売上高30,000百万円、営業利益3,000百万円の達成を目指す。
同社は中期経営計画として「DX Action 2024」を推進してきた。ライフサイクルにおける成長期にあたる同社は、グループの既存資産を活用しながら、デジタルとDX領域の強化を推し進めることによりさらなる成長を志向している。さらなる成長に向けては新規事業の創造とシナジーを見込めるM&Aにも注力していくことを掲げている。現在進行中の中期経営計画に関しては、2025年6月期を最終年度に一旦完結する見込みである。現在、さらにその先を見据えた成長戦略を検討している状況であるが、引き続き、事業成長を土台にした企業価値の向上を追求していく姿勢に変わりはないようだ。既存事業の堅調とM&Aによる事業規模拡大によって中長期的に同社の事業ポートフォリオが拡充されていけば、配当を始めとする株主還元の拡大も期待できると弊社は見ている。
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