新コスモス電機、売上高が前年同期比+11.0% 家庭用、工業用、業務用すべての分野で売上増、利益も増加

投稿:2024/11/21 08:00

目次

みなさま、こんにちは。新コスモス電機株式会社、代表取締役社長の髙橋良典です。本日はお忙しい中、新コスモス電機の2025年3月期第2四半期決算説明をご視聴いただきありがとうございます。

本日初めて当社グループをお知りになる方もいらっしゃるかと思いますので、まず当社の事業の概要をお話しした上で、2025年3月期第2四半期の決算概要、直近の当社のトピックス等についてお話をします。

事業内容

私たちは、「世界中のガス事故をなくす」という目標をかかげ、家庭や産業の分野で、みなさまの安全・安心、さらには快適な環境づくりに向けて取り組んでいるガス警報器メーカーです。セグメントは大きく3つに分かれています。

1つめは、ご家庭の台所に設置して、都市ガスやLPガスのガス漏れを検知する「家庭用ガス警報器関連」です。ここに住宅用火災警報器や家庭用ガス警報器向けに販売されるガスセンサも分類されます。

2つめは、各種工場やプラントに設置し、可燃性ガスの爆発防止や、毒性ガスによる中毒防止に使用される「工業用定置式ガス検知警報器関連」です。

3つめは、作業員の安全確保や点検作業などに使用される「業務用携帯型ガス検知器関連」です。

2025年3月期における売上構成は、「家庭用ガス警報器関連」が51.1パーセント、「工業用定置式ガス検知警報器関連」が27.9パーセント、「業務用携帯型ガス検知器関連」の分野で15.3パーセントとなっています。

第2四半期決算サマリー

つづいて、2025年3月期第2四半期決算の概要について、ご説明します。売上高は、国内向けの家庭用ガス警報器や工業用定置式ガス検知警報器が好調に推移したことにより、前年同期比11.0パーセント増の、202億1,500万円となりました。

営業利益については、売上高の増加に加え、値上げのお願いや生産コストの低減などにより、前年同期比75.5パーセント増の、33億7,000万円となりました。

売上高に占める海外売上高の比率は46.7パーセントとなり、前期末比で1.7パーセントの増加。総資産については、671億1,700万円で、前期末とほぼ同等です。自己資本比率は、前期末比3.1パーセントプラスの69.5パーセントとなりました。

損益計算書(P/L)

こちらのスライドは、四半期ごとの損益の推移となります。営業利益が、前年同期と比較して大きく増加しています。こちらは、部材やエネルギー価格、物流コストの高騰はあるものの、売上そのものの増加、さらには値上げのお願い、生産コスト低減への取り組み、為替の影響などによるものです。

セグメント別状況

つづいてセグメント別の状況です。家庭用ガス警報器関連の売上高は、前年同期比11.8パーセント増の103億3,700万円となりました。要因としては、国内市場向けの都市ガス用警報器および海外市場向け警報器用ガスセンサの販売が好調に推移しました。

工業用定置式ガス検知警報器関連の売上高は、前年同期比7.7パーセント増の56億4000万円となりました。要因としては、国内市場の自動車業界向けガス検知警報器および海外市場のエレクトロニクス業界向けガス検知警報器の販売が好調に推移しました。また、メンテナンスサービスも好調に推移しました。

業務用携帯型ガス検知器関連の売上高は、前年同期比5.4パーセント増の30億8,800万円となりました。要因としては、国内の都市ガス業界向けを中心としたガス検知器の販売が堅調に推移しました。またメンテナンスサービスも堅調に推移しました。

以上のように、この第2四半期は主な3つのセグメントで、売上を伸ばすことができました。

キャッシュフロー

次にキャッシュフローの状況です。キャッシュフローは、新工場建設に伴う有形固定資産の取得による支出、またそれに伴い長期借入を行なったことによる返済の支出などがありましたが、営業活動によるキャッシュフローが前年同期比よりも増加したことにより、第2四半期末における「現金及び現金同等物」は期首残高比3.9パーセント減の192億1,831万円にとどまりました。

それぞれの内訳ですが、営業活動によって得られた資金は、前年同期比62.4パーセント増の16億2,497万円となりました。投資活動の結果流出した資金は、前期比6.7パーセント減の15億1,172万円となりました。財務活動の結果流出した資金は、11億9,226万円となりました。

貸借対照表(B/S)

こちらが貸借対照表となります。自己資本比率は前期末比3.1パーセント増の69.5パーセントとなり、総資産は671億1,700万円と前期末比0.4パーセント増となりました

業績予想

つづいて、2025年3月期の業績予想についてです。2025年3月期の連結業績予想については、2024年5月15日の「2024年3月期決算短信」で公表した連結業績予想から変更はありません。

現時点で業績は順調に推移していますが、今後為替の影響を大きく受ける可能性もあります。通期予想を変更する必要が出てきた場合には、速やかにみなさまに公表します。

配当金の推移

次に配当金の推移についてです。当社の株主のみなさまに対する利益還元の基本方針は、業績および配当性向等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当を行うことです。2025年3月期の期末配当金については、当期の業績や財政状態等を総合的に勘案した結果、昨年と同様48円の配当を予想しています。

コスモス式ガス検知部「PS-8」発売

最後に最近のトピックスをご紹介します。7月に半導体業界向けの新商品を発売しました。

半導体工場では危険なガスがたくさん使われており、非常に多数のガス警報器が使用されています。その際に一番問題なのが、ガス警報器のメンテナンスにかかる時間とコストです。そこを解決しているのが、当社が従来から販売している、校正済みのセンサユニットを交換するだけで現場でのガス校正が不要な「コスモス式ガス検知部」です。

コンセプトはそのままに、よりランニングコストとメンテナンス時間を削減でき、操作性、視認性もアップしました。半導体市場は世界的に伸びており、国内だけでなく台湾、中国、ヨーロッパ、アメリカ等への販売を強化しています。

新センサ工場「淀川工場」竣工

また、前回の動画でもご説明しましたが、長期借入を行って建設していた新センサ工場が無事竣工しました。「淀川工場」として来年1月より順次稼働していく予定です。

「中期経営計画2022-2024」では、経営基盤強化のための戦略的な投資を行っており、新センサ工場の建設はその一環となります。目的は、アメリカでのガス警報器の需要が増えたことなどに伴うガスセンサの生産増への対応で、当社の主力センサのひとつであるMEMSガスセンサをはじめ、各種センサを生産する予定です。

また、現在センサ工場がある兵庫県三木市から離れた大阪市淀川区に建設することで、パンデミックなどが発生した際のBCP対応も目的としています。こちらの建物は現在、大阪市が確保を進めている「津波避難ビル」へ申請中です。

PLUSCO(プラシオ)ふるさと納税返礼品に採用

「一酸化炭素検知機能付き火災警報器 PLUSCO(プラシオ)」が愛媛県伊予市のふるさと納税返礼品に採用されました。プラシオは愛媛県伊予市にある愛媛工場で製造しており、伊予市からは「寄付された方の安心・安全に貢献できる商品」と評価をいただいています。

これを機に、全国の多くの方に伊予市へのふるさと納税を通じて、プラシオを設置いただき、火災から一人でも多くの命を救いたいと考えています。

最後に…

最後に、当社は「世界中のガス事故をなくしたい」という設立当初からの変わらない思いを基に、日本から世界へ、保安・防災だけでなく快適な環境づくりへ事業の範囲を広げています。さらに、SDGsへの取り組みを推進し、持続可能な企業価値の向上を目指しています。

今後とも、当社を応援いただければと思います。本日はご清聴ありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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