*13:08JST プログリット Research Memo(8):2025年8月期も増収増益、営業利益は10億円の大台を予想
■プログリット<9560>の今後の見通し
1. 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の業績は、売上高5,700百万円(前期比28.0%増)、売上総利益4,115百万円(同28.6%増)、営業利益1,070百万円(同29.8%増)、経常利益1,072百万円(同31.2%増)、当期純利益784百万円(同28.5%増)と引き続き増収増益を見込む。売上高については主力の英語コーチングサービスにおいて、認知度向上策やグローバル企業を中心とした法人開拓に注力して20~25%の成長を目指し、サブスクサービスでも認知拡大やプロダクト改善などにより35~45%の高成長を目標に掲げる。英語コーチングサービスについては2024年8月期の好調な決算内容を踏まえればやや控えめだと感じられるが、2024年8月期はコンサルタントの生産性改善などの効果により、2023年8月期以前と比較して大幅な伸び率を記録したことも一因となる。英語コーチングサービスの安定的な業績向上には有能なコンサルタントの継続的な増員が重要な要素となるが、同社は人材採用については相当な確信を得ているようで、業績予想達成の前提として、期末までに26~31名のコンサルタント純増を計画している。その根拠として、人材採用面での同社の知名度の高さが挙げられる。英語学習に特化した上場企業というステータスはもちろんのこと、集客に向けたサービスの認知広告の効果が採用面にも表れており、求職者を強く惹き付ける求心力となっているようだ。また、人材教育制度や管理制度を充実させることで、コンサルタント品質の維持向上が図られている点も業績の支えとなっている。
弊社は業績達成の確度は高いと見ており、コンサルタント採用人数が上振れれば業績のさらなる向上も十分期待できると考えている。なお、同社は業績達成の必要条件として、2024年9月からの価格改定や、受講生の継続コース入会率65~70%水準の維持のほか、2025年8月期中の1校舎新設を挙げている。価格改定については、サービスに関する高評価から、受講者や新規申し込みを検討している見込み顧客からネガティブな反応はないようだ。サブスクサービスについては、主力となる「シャドテン」の有料会員数が2024年8月期末時点で前期末比45.7%増と大きく成長しており、引き続き拡大を目指す。具体的には2024年8月期からの認知広告を継続的に展開し、英語学習に興味を持つ潜在顧客の第一想起を獲得するほか、プロダクト改善による解約率の低下を図ることでストック型サービスとしてのメリットを追求する考えだ。サブスクサービスでは、2024年8月期に2つの新サービスをローンチしたが、これらについては積極的な勧誘などマーケティング投資よりも、長期的な視点でプロダクト改善に向けた投資を進める。受講者が使い勝手の良さなどサービスの品質を実感することにより、顧客満足度を向上させ収益につなげる。
利益面では、各段階利益において2024年8月期と同程度の利益率を見込んでいる。営業利益については業績予想を達成することで初めて10億円の大台に達することから、同社はマイルストーンの1つとして意識しており、計画達成意欲はこれまで以上に強いようだ。2024年8月期の実績や、2025年8月期の事業戦略などを踏まえ、達成の確度は高いと弊社では見ている。コスト面ではS&Mの売上高に占める比率を30~40%程度と想定しているほか、プロダクト開発強化のための増員に伴う経費の増加、及び本社オフィス移転に伴う関連費用の増加(30~40百万円程度)を見込んでいる。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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1. 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の業績は、売上高5,700百万円(前期比28.0%増)、売上総利益4,115百万円(同28.6%増)、営業利益1,070百万円(同29.8%増)、経常利益1,072百万円(同31.2%増)、当期純利益784百万円(同28.5%増)と引き続き増収増益を見込む。売上高については主力の英語コーチングサービスにおいて、認知度向上策やグローバル企業を中心とした法人開拓に注力して20~25%の成長を目指し、サブスクサービスでも認知拡大やプロダクト改善などにより35~45%の高成長を目標に掲げる。英語コーチングサービスについては2024年8月期の好調な決算内容を踏まえればやや控えめだと感じられるが、2024年8月期はコンサルタントの生産性改善などの効果により、2023年8月期以前と比較して大幅な伸び率を記録したことも一因となる。英語コーチングサービスの安定的な業績向上には有能なコンサルタントの継続的な増員が重要な要素となるが、同社は人材採用については相当な確信を得ているようで、業績予想達成の前提として、期末までに26~31名のコンサルタント純増を計画している。その根拠として、人材採用面での同社の知名度の高さが挙げられる。英語学習に特化した上場企業というステータスはもちろんのこと、集客に向けたサービスの認知広告の効果が採用面にも表れており、求職者を強く惹き付ける求心力となっているようだ。また、人材教育制度や管理制度を充実させることで、コンサルタント品質の維持向上が図られている点も業績の支えとなっている。
弊社は業績達成の確度は高いと見ており、コンサルタント採用人数が上振れれば業績のさらなる向上も十分期待できると考えている。なお、同社は業績達成の必要条件として、2024年9月からの価格改定や、受講生の継続コース入会率65~70%水準の維持のほか、2025年8月期中の1校舎新設を挙げている。価格改定については、サービスに関する高評価から、受講者や新規申し込みを検討している見込み顧客からネガティブな反応はないようだ。サブスクサービスについては、主力となる「シャドテン」の有料会員数が2024年8月期末時点で前期末比45.7%増と大きく成長しており、引き続き拡大を目指す。具体的には2024年8月期からの認知広告を継続的に展開し、英語学習に興味を持つ潜在顧客の第一想起を獲得するほか、プロダクト改善による解約率の低下を図ることでストック型サービスとしてのメリットを追求する考えだ。サブスクサービスでは、2024年8月期に2つの新サービスをローンチしたが、これらについては積極的な勧誘などマーケティング投資よりも、長期的な視点でプロダクト改善に向けた投資を進める。受講者が使い勝手の良さなどサービスの品質を実感することにより、顧客満足度を向上させ収益につなげる。
利益面では、各段階利益において2024年8月期と同程度の利益率を見込んでいる。営業利益については業績予想を達成することで初めて10億円の大台に達することから、同社はマイルストーンの1つとして意識しており、計画達成意欲はこれまで以上に強いようだ。2024年8月期の実績や、2025年8月期の事業戦略などを踏まえ、達成の確度は高いと弊社では見ている。コスト面ではS&Mの売上高に占める比率を30~40%程度と想定しているほか、プロダクト開発強化のための増員に伴う経費の増加、及び本社オフィス移転に伴う関連費用の増加(30~40百万円程度)を見込んでいる。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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