*08:09JST 30日の米国市場ダイジェスト:NYダウは91ドル安、半導体が重し
■NY株式:NYダウは91ドル安、半導体が重し
米国株式市場は下落。ダウ平均は91.51ドル安の42,141.54ドル、ナスダックは104.82ポイント安の18,607.93で取引を終了した。
重機メーカー、キャタピラー(CAT)の下落がダウの重しとなり、寄り付き後、まちまち。民間部門の雇用統計が予想を上回ったほか、7-9月期国内総生産(GDP)も前四半期から伸び鈍化も依然堅調な成長を示したためソフトランディング期待に相場は上昇した。しかし、長期金利の上昇が警戒されたほか半導体セクターが弱く、上値が抑制され失速。終盤にかけて下落に転じ終了した。セクター別では、メディア・娯楽、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、半導体・同製造装置、テクノロジー・ハード・機器が下落した。
検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は人工知能(AI)投資が奏功し、クラウドや検索部門が好調で、好決算を好感した買いが継続。ハンバーガーショップ・チェーンを運営するシェイクシャック(SHAK)は第3四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回り、上昇。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は第3四半期にユーザー数の伸びが予想を上回ったほか、広告事業改革が奏功し、売上高が予想を上回ったため、上昇。ソーシャルネットワーク・プラットフォームを提供するレディット(RDDT)は第3四半期決算で売上高が予想を上回り株式公開以降初めての黒字化、さらに、年末商戦に向けて売上高が好調を維持するとの楽観的見通しが好感され、大幅高。
重機メーカーのキャタビラー(CAT)は在庫積み上がりに加え、高金利で世界的に建設活動が停滞していると指摘し通年の売上高見通しを下方修正し、売られた。製薬会社のイーライリリー(LLY)は肥満性治療薬の売り上げが予想を下回り、予想外に2024年の業績見通しを下方修正し、下落。サーバーソリューション会社のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は監査法人のアーンスト・アンド・ヤング(EY)がガバナンスと透明性に懸念があると辞任を発表し、警戒感に売られ、大幅安。
ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドルは一時乱高下、米ADP雇用統計は予想上振れも7-9月期GDPは市場予想を下回る
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円49銭まで上昇後、152円87銭へ反落し、153円36銭で引けた。米10月ADP雇用統計で伸びが予想外に加速、昨年7月来で最高となったため利下げ観測後退でドル買いが優勢となった。その後、米7-9月期国内総生産(GDP)速報値が前期から予想以上に減速したためドル売りに転じた。しかし、中古住宅販売成約指数が予想を上回り、さらに、予算案を受けた英国の金利動向に連れ、長期金利が再び上昇したため下げ止まった。
ユーロ・ドルは1.0808ドルまで下落後、1.0871ドルまで上昇し、1.0858ドルで引けた。米ADP雇用統計受けたドル買いに下落後、ドイツが予想外に景気後退入りを回避したほか、10月消費者物価指数速報値が予想以上に伸びが加速、加えて、ユーロ圏のGDPも予想を上回ったため欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測後退でユーロの買戻しが強まった。ユーロ・円は、165円61銭から166円60銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2937ドルまで下落後、1.3043ドルまで上昇した。英労働党政権が予算案で増税計画を発表し、ポンド売りが加速。その後、英国債発行拡大計画を背景とし長期債利回りが上昇に転じるとポンドの買戻しが強まった。ドル・スイスは0.8694フランへ上昇後、0.8654フランまで下落した。
■NY原油:反発で68.61ドル、一時69.14ドルまで強含み
NY原油先物12月限は反発(NYMEX原油12月限終値:68.61 ↑1.40)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.40ドル(+2.08%)の68.61ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.28ドル-69.14ドル。アジア市場で67.28ドルまで売られた後、米国市場の後半にかけて69.14ドルまで反発。中東情勢のすみやかな改善は期待できないため、原油供給を巡る不安は消え去っていないことが原油先物の反発につながったようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に68ドル台後半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.31ドル -0.22ドル(-0.51%)
モルガン・スタンレー(MS) 117.92ドル -1.38ドル(-1.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)524.40ドル +0.12ドル(+0.02%)
インテル(INTC) 22.30ドル -0.60ドル(-2.62%)
アップル(AAPL) 230.10ドル -3.57ドル(-1.52%)
アルファベット(GOOG) 176.14ドル +5.00ドル(+2.92%)
メタ(META) 591.80ドル -1.48ドル(-0.24%)
キャタピラー(CAT) 379.24ドル -8.27ドル(-2.13%)
アルコア(AA) 40.56ドル -0.40ドル(-0.97%)
ウォルマート(WMT) 81.39ドル -0.31ドル(-0.37%) <ST>
米国株式市場は下落。ダウ平均は91.51ドル安の42,141.54ドル、ナスダックは104.82ポイント安の18,607.93で取引を終了した。
重機メーカー、キャタピラー(CAT)の下落がダウの重しとなり、寄り付き後、まちまち。民間部門の雇用統計が予想を上回ったほか、7-9月期国内総生産(GDP)も前四半期から伸び鈍化も依然堅調な成長を示したためソフトランディング期待に相場は上昇した。しかし、長期金利の上昇が警戒されたほか半導体セクターが弱く、上値が抑制され失速。終盤にかけて下落に転じ終了した。セクター別では、メディア・娯楽、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、半導体・同製造装置、テクノロジー・ハード・機器が下落した。
検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は人工知能(AI)投資が奏功し、クラウドや検索部門が好調で、好決算を好感した買いが継続。ハンバーガーショップ・チェーンを運営するシェイクシャック(SHAK)は第3四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回り、上昇。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は第3四半期にユーザー数の伸びが予想を上回ったほか、広告事業改革が奏功し、売上高が予想を上回ったため、上昇。ソーシャルネットワーク・プラットフォームを提供するレディット(RDDT)は第3四半期決算で売上高が予想を上回り株式公開以降初めての黒字化、さらに、年末商戦に向けて売上高が好調を維持するとの楽観的見通しが好感され、大幅高。
重機メーカーのキャタビラー(CAT)は在庫積み上がりに加え、高金利で世界的に建設活動が停滞していると指摘し通年の売上高見通しを下方修正し、売られた。製薬会社のイーライリリー(LLY)は肥満性治療薬の売り上げが予想を下回り、予想外に2024年の業績見通しを下方修正し、下落。サーバーソリューション会社のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は監査法人のアーンスト・アンド・ヤング(EY)がガバナンスと透明性に懸念があると辞任を発表し、警戒感に売られ、大幅安。
ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドルは一時乱高下、米ADP雇用統計は予想上振れも7-9月期GDPは市場予想を下回る
30日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円49銭まで上昇後、152円87銭へ反落し、153円36銭で引けた。米10月ADP雇用統計で伸びが予想外に加速、昨年7月来で最高となったため利下げ観測後退でドル買いが優勢となった。その後、米7-9月期国内総生産(GDP)速報値が前期から予想以上に減速したためドル売りに転じた。しかし、中古住宅販売成約指数が予想を上回り、さらに、予算案を受けた英国の金利動向に連れ、長期金利が再び上昇したため下げ止まった。
ユーロ・ドルは1.0808ドルまで下落後、1.0871ドルまで上昇し、1.0858ドルで引けた。米ADP雇用統計受けたドル買いに下落後、ドイツが予想外に景気後退入りを回避したほか、10月消費者物価指数速報値が予想以上に伸びが加速、加えて、ユーロ圏のGDPも予想を上回ったため欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測後退でユーロの買戻しが強まった。ユーロ・円は、165円61銭から166円60銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2937ドルまで下落後、1.3043ドルまで上昇した。英労働党政権が予算案で増税計画を発表し、ポンド売りが加速。その後、英国債発行拡大計画を背景とし長期債利回りが上昇に転じるとポンドの買戻しが強まった。ドル・スイスは0.8694フランへ上昇後、0.8654フランまで下落した。
■NY原油:反発で68.61ドル、一時69.14ドルまで強含み
NY原油先物12月限は反発(NYMEX原油12月限終値:68.61 ↑1.40)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.40ドル(+2.08%)の68.61ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.28ドル-69.14ドル。アジア市場で67.28ドルまで売られた後、米国市場の後半にかけて69.14ドルまで反発。中東情勢のすみやかな改善は期待できないため、原油供給を巡る不安は消え去っていないことが原油先物の反発につながったようだ。通常取引終了後の時間外取引では主に68ドル台後半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.31ドル -0.22ドル(-0.51%)
モルガン・スタンレー(MS) 117.92ドル -1.38ドル(-1.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)524.40ドル +0.12ドル(+0.02%)
インテル(INTC) 22.30ドル -0.60ドル(-2.62%)
アップル(AAPL) 230.10ドル -3.57ドル(-1.52%)
アルファベット(GOOG) 176.14ドル +5.00ドル(+2.92%)
メタ(META) 591.80ドル -1.48ドル(-0.24%)
キャタピラー(CAT) 379.24ドル -8.27ドル(-2.13%)
アルコア(AA) 40.56ドル -0.40ドル(-0.97%)
ウォルマート(WMT) 81.39ドル -0.31ドル(-0.37%) <ST>
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