ニッケはウール衣料品の循環プロジェクト「WAONAS」を始動しました

配信元:PR TIMES
投稿:2024/10/16 14:17
循環型衣料の普及促進により、ともに衣料品廃棄ゼロを目指していただけるパートナー様を広く募集します。

日本毛織株式会社(大阪市中央区 以下ニッケ)は、ウール衣料品の循環プロジェクト「WAONAS」を始動しました。これは四半世紀以上運用してきた回収システム「エコネットワーク」のノウハウと、回収した服を衣料用の糸に再生するニッケ独自の紡績技術を組み合わせ、将来的な「衣料品廃棄ゼロ」を目指すプロジェクトです。ニッケはこの趣旨に賛同いただけるパートナー様を広く募集いたします。

<背景>
現在、EUにおいてはエコデザイン規則が施行され、売れ残り衣類を捨てることが禁止されるなど、衣料品の廃棄を減らすさまざまな取り組みが行われています。国内では経済産業省「繊維産業におけるサステナビリティ推進に関する議論の中間とりまとめ」が公表され、欧州の動向を踏まえつつ「設計・製造」「販売」「回収」「分別・繊維再生」の循環各段階における論点が整理されつつあります。
ニッケの主力商品であるユニフォーム向けの素材は長期間の着用を前提に設計されており、また、必要な分だけを作るというビジネスモデルでもあり、その意味でもともと資源効率が良い商品であると言えます。しかし、それでも一定期間着用された後、制服が捨てられることは避けられませんでした。

<ニッケの取り組み>
ニッケは1998年から、ウール100%およびウール混衣料を回収する「エコネットワーク」システムを運用してまいりました。回収した衣料品は自動車用内装素材など産業資材の原料として再生し、活用してきました。
一方、ウールと他繊維の混ざった回収原料を反毛した後、衣料用の糸に再生するという独自技術の開発に取り組み、実用化に成功しております。この新技術は、駒場学園高等学校(東京都世田谷区)の協力を得て「循環型制服」の実証実験に用いられ、本年4月からは再生した糸を使用した制服が実際に着用されています。
ニッケは四半世紀におよぶエコネットワークのノウハウと、130年の歴史で培ったニッケ独自の紡績技術を活用することで、「服から服」へ再生させる流れを構築し、さらなる環境負荷低減を目指すことといたしました。

四半世紀の回収実績 「エコネットワーク」

駒場学園との実証実験 「循環型制服」


<パートナー様の募集について>
今回始動した循環プロジェクト「WAONAS」はニッケ単独では成立しません。循環型衣料の普及促進により、ともに「廃棄ゼロ」を目指していただける方々とのアライアンス構築が不可欠です。ニッケは本プロジェクトの趣旨に賛同いただけるパートナー様を広く募集いたします。
ご参加希望、お問い合わせは記事末尾の「お問い合わせ先」までお寄せください。




●パートナー様の例
衣料品回収・循環型衣料の普及促進にご賛同、ご協力いただける学校関係者・官公庁・民間企業関係者およびそれぞれの流通各企業(アパレル・小売・商社)

【本件に関するお問合せ先】
日本毛織株式会社 衣料繊維事業本部 販売統括部 販売促進部
担当:松元
電話:06-6205-6666
配信元: PR TIMES

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