DNPとパナソニック コネクト 大阪・関西万博の関係者入場に顔認証システムを導入

配信元:PR TIMES
投稿:2024/10/07 13:47
10万人*¹規模の入場に対応する厳格なセキュリティ体制を実現

大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 以下:DNP)とパナソニック コネクト株式会社(本社:東京 代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO:樋口泰行 以下:パナソニック コネクト)は、2025年日本国際博覧会(以下:大阪・関西万博)の運営を担う関係者の入場管理に使用する関係者入場証(以下:AD証)および顔認証を活用した入場システムを導入します。それにともない、本日2024年10月7日(月)に、AD証の発行と受け渡しを主業務とするADセンターを開設します。


顔認証入場イメージ
AD証イメージ
大阪・関西万博は、「未来社会の実験場」をコンセプトとし、多様なプレーヤーによるイノベーションを誘発し、それらを社会実装していくための、Society5.0 実現型会場を目指しています。その一環として選ばれた本システムは、DNPの「高いセキュリティ基準のカード発行体制」「高い信頼性と運用品質、柔軟な対応力を持つ事務センター運営」の強みと、パナソニック コネクトの「空港や大規模イベントなど堅牢な認証方式が求められる現場で多数の導入実績を持つ世界最高水準*2の顔認証技術」の強みを掛け合わせたものです。本システムは、10万人規模の関係者を対象に、会場内で関係者が利用する30台のゲート設備で、顔認証とQR認証*3を組み合わせたスムーズで厳格な本人確認を実現します。両社は、安全・安心で利便性の高い入場システムの提供を通じて、大阪・関西万博の開催を支援していきます。

【2社の役割】




【今回導入する顔認証を活用した入場システムについて】

大阪・関西万博では、運営を担う協会職員、各国・地域/各企業のパビリオン参加者、メディア関係者、ボランティアスタッフなど、多数の関係者が入場する見込みです。ピーク時には1時間に5,000人以上が関係者ゲートを通過することが想定されます。そのため、関係者が滞留せずにスムーズに通過できる環境づくりと同時に、セキュリティ対策としての厳格な本人確認の両立が必要となります。本システムは、顔認証とQR認証の併用によってスムーズな入場を実現し、AD証の貸し借りや盗難によるなりすまし、偽変造による不正入場を防止します。今回、会場の関係者ゲートにおいて、本入場システムおよびゲート設備計30台*4を納入します。

【本システムのポイント】

1.なりすましを防ぐスムーズな顔認証システム

○他人の写真で通過するなどのなりすましや不正を見抜く顔認証精度

○1時間に5,000人以上の顔認証をスムーズにできる環境を構築

○屋外での使用を見据えた、逆光や暗闇など外乱環境に強い顔認証



2.安全・安心なAD証の製造、ADセンター運営(AD証発行・受け渡し)

○AD証内部にホログラムを埋め込むことで、剝がして転用するなどの偽造を防止

○ADセンターでは厳格な情報管理体制を構築し、顔画像データを含む個人情報の漏えいを防止



3.環境への配慮、循環型社会への貢献

○AD証(カード)のプラスチック素材は、パッケージ工場が排出するポリ塩化ビニル(PVC)の廃材・中間材から再生したリサイクル材を80%以上採用

○入場ゲートや認証端末などは、会期後にリース資材として利活用(リユース、リサイクル)



【参考】

■大日本印刷株式会社 (https://www.dnp.co.jp/)

○DNPのセキュリティ体制と事務センター運営について

大阪・関西万博のAD証業務は、プライバシーマークや情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に準拠し、会場で求められるセキュリティ基準に合致した環境で運用します。施設・設備・ネットワークや、組織運営・教育体制の構築など、多様な安全対策を取っていきます。

またDNPは、申込み受付から審査、データ処理・カード発行・通知物発送までの事務処理を行うバックオフィスサービスと、問い合わせに対応するコンタクトセンターをワンストップで提供しています。長年培った業務設計・運営ノウハウに加え、自動審査やチャットボット(会話用人工知能)、テキストマイニング(自然言語処理での情報抽出)など最新技術の活用により、スピーディーで高品質・高セキュリティなサービスを提供します。

○DNPの環境配慮型カードについて

DNPはICカード製造で国内トップシェアを獲得しており、環境に配慮した原材料の使用も進めて環境負荷の低減につなげています。2021年にはリサイクルPVC、2022年にはリサイクルPCT-G(ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート)と植物由来原料によるバイオマス基材、2024年4月にはプラスチック部分を100%リサイクル材にしたICカードを製品化しました。



■パナソニック コネクト株式会社 (https://connect.panasonic.com)

○パナソニック コネクトの顔認証技術について

パナソニック コネクトの顔認証は、40年以上にわたるカメラの画像処理で培った画像を鮮明にする技術と、顔の特徴を学習するディープラーニング技術の応用により、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証ベンチマークテスト(NIST FRVT 1:1)において、世界1位の評価を獲得しました。顔の向きや経年変化、メガネ・マスクなどにも影響されにくく、快適に利用できます。これまで、空港での厳格かつ円滑な本人確認や、アミューズメントパークでのチケットレス入場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などで顔認証技術を応用したシステムを展開しており、1日30万回を超える固有の顔認証を行ってきました(当社調べ)。今後も、世界最高水準の顔認証技術と、認証の現場での使いやすさを追求するとともに、顧客企業などとの実証実験を重ねて実現したUX(ユーザー体験)デザインとの融合によって、さまざまな認証の現場を安全・安心に、かつ効率化することに貢献していきます。

〇パナソニックグループのパビリオンについて

パナソニック ホールディングス株式会社は、大阪・関西万博で「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。」をコンセプトに、パナソニックグループパビリオン「ノモの国」を出展し、会期中のパビリオンでの体験に加え、閉幕後も子どもたちとつながり続けるオンライン共創プラットフォームなどの活動を通じて、子どもたちの未来をより豊かで希望に満ちたものにできるよう取り組みを加速していきます。

パナソニックグループ公式 2025大阪・関西万博サイト
https://holdings.panasonic/jp/corporate/expo2025
ノモの国ポータルWEBサイト
https://the-land-of-nomo.panasonic/

*1  本システムの利用は2025年日本国際博覧会協会の定める顔認証の対象者となります。

*2  2022年11月6日万博のNIST(FRVT 1:1)経年変化評価において、Mugshot(人種・経年変化を含む正面顔データ、他人受入率:10万分の1)で世界1位を獲得しました。同時にBorder(顔向き・照明変動を含むデータ、他人受入率:10万分の1 )で世界4位、KIOSK(下向き・見切れデータ、他人受入率:10万分の1 )でも世界5位にランクインするなど世界最高水準の評価結果を得ております。

*3  QR認証はQRコードを用いた認証方法です。QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

*4   関係者ゲート10台(東ゲート6台、西ゲート4台)、関係者・一般来場者兼用ゲート20台

※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

※記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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