郵船、商船三井など海運株への買い目立つ、有事リスクと米ストライキで運賃上昇思惑◇
日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>など海運株が全体波乱含みの地合いのなかも強さを発揮。業種別騰落では「海運」は全33業種中で値上がり率上位3傑に食い込んでいる。中東情勢の緊迫化が東京市場でも地政学リスクとして嫌気されている。ただ、原油価格の高騰を背景に資源・エネルギー関連株が買われるなど有事リスクに強いセクターに投資資金のシフトが観測されている。海運セクターはスエズ運河などからの迂回策長期化によって運賃市況が一段と上昇するという思惑が買いの根拠となっているもようだ。また、米国では東海岸やメキシコ湾岸の港湾で労使交渉決裂を経てストライキに突入しており、物流の停滞に伴う運賃上昇圧力も警戒されている。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
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