低GWP冷媒採用のビル用マルチエアコン「LXZシリーズ」を追加

配信元:PR TIMES
投稿:2024/09/30 17:47
◆ 環境性能に優れた地球温暖化係数の低いR32冷媒を採用 ◆ Variable Temperature Capacity Control +(VTCC+)などの新制御機能により省エネ性と快適性を向上 ◆ 熱交換器の細径化と高密度化により設置面積を大幅削減、単体ユニットを組み合わせ最大54馬力まで対応可能


LXZシリーズ

三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:伊藤 喜啓、本社:東京都千代田区、以下、三菱重工サーマルシステムズ)は、R32冷媒を採用した国内向けビル用マルチエアコン「LXZシリーズ」を2025年3月から順次発売する予定です。地球温暖化係数(GWP)※1が低いR32冷媒を採用することで環境負荷低減に貢献し、さらに新型コンプレッサの搭載や新送風路設計、新制御機能の搭載により快適性向上と省エネ化を図りました。また、デザインを刷新し青色のオーナメントを加えることで連続設置時の一体感を高めています。

三菱重工サーマルシステムズは、低GWP冷媒を使った高性能製品の開発を通じて、環境負荷低減に貢献していくとともに、多種多様な市場ニーズに応じた最適なサーマルソリューションの実現を目指して取り組んでいきます。

新製品の特長
1.環境性能に優れた地球温暖化係数の低いR32冷媒を採用
LXZシリーズは、地球温暖化係数が従来機のR410A冷媒(GWP2,090)に比べ約3分の1であるR32冷媒(GWP675)を採用し、環境負荷低減に貢献します。R32冷媒は家庭用ルームエアコンや店舗用エアコンでは多く使われており、従来のR410A冷媒に比べてエネルギー効率に優れているので省エネ性向上に寄与します。

2. Variable Temperature Capacity Control +(VTCC+)などの新制御機能により省エネ性と快適性を向上
(1)Variable Temperature Capacity Control +(VTCC+)※2
室内機の負荷に応じて冷媒の目標圧力を自動調整することで圧縮機の回転数を抑制し、適切な温度調整で省エネ運転を実現します。
エコレベルは個別リモコンから設定できるので、お好みの環境に合わせて省エネで快適な状態に制御します。


(2)ノンストップ暖房※3 
従来機では室外機のデフロスト(霜取り)運転ごとに室内温度が下がり肌寒く不快に感じるケースがありました。ホットガスバイパス方式のデフロスト運転制御を採用し室内側に流れる高温のガスを室外機に流すことで、長時間の連続暖房運転を可能とし室内温度低下を防ぎます。


3.熱交換器の細径化と高密度化により設置面積を大幅削減
(1)設置面積の削減
  銅配管の細径化と高密度化により、運転効率の向上と室外機のコンパクト化を実現しました。


(2)省エネ性向上
中間負荷に最適化したスクロール形状の新型コンプレッサを搭載※4するとともに、送風ファンやベルマウスなどの構造を見直した新送風路設計※5を採用。これにより、R32冷媒と併せて、省エネ性向上を実現しました。


4.微燃性冷媒R32の安全性確保のため、オプション品を完備
微燃性のあるR32冷媒が漏えいした場合に備えて、冷媒検知警報器と安全遮断弁をオプション品としてラインアップしました。冷媒検知警報器でR32冷媒の漏えいを検知した場合には、警報器が音と光で知らせてくれます。さらに安全遮断弁と連動することで、冷媒漏えい量を最低限に抑制。LXZシリーズ対応のリモコンにも警報機能を備えており、冷媒検知警報器と同様に音と光で知らせるので安心です。
また、安全対策機器を空調機器とは別に用意することで、必要最低限の設置数で済ませられます。これにより、機器導入時の費用負担軽減や保守工数の削減が可能となります。


5.単体ユニットの組み合わせにより最大54馬力まで対応可能


【発売時期】
 2025年3月から順次発売予定

※1 Global Warming Potentialの略。CO2を1とした地球温暖化係数で、値が小さいほど温室効果が低く環境性に優れます。
※2 Variable Temperature Capacity Control +(VTCC+)制御は6馬力以上の機種が対象です。
※3 ノンストップ暖房は8馬力以上の機種が対象です。
※4 8馬力以上の機種が対象です。
※5 サイドフローモデルの4~10馬力は対象外となります。                                             

■三菱重工サーマルシステムズ株式会社ホームページ
 https://www.mhi-mth.co.jp/

■三菱重工業株式会社
 ウェブサイト:https://www.mhi.com/jp/
 オンラインマガジン「SPECTRA」(日本語):https://spectra.mhi.com/jp
 公式Twitter:@MHI_GroupJP
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