ABEJA、マイナビと共同で、WEBメディア運営の知見×LLMを利活用した記事制作業務を支援する「ツクレルSEO」を構築

配信元:PR TIMES
投稿:2024/09/25 18:17
~ SEO記事生成ツールで、記事制作時間を約46%削減。本文に誤情報が検出された場合には、差し替え文章まで自動提案 ~




 人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介、以下「ABEJA」)は、株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明、以下「マイナビ」)と共同で、WEBメディア運営の知見とLLMを利活用し、SEO記事生成ツール「ツクレルSEO(ツクレルエスイーオー)」を構築いたしました。
 「ツクレルSEO」の構築で利活用したLLMには、ABEJA Platformに搭載されたABEJA LLM Seriesが全面的に活用されております。
 マイナビは、2024年9月25日(水)より、「ツクレルSEO」の提供を開始いたします。(https://seo.tsukrel.jp/

 ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念とし、創業以来、多種多様な業界・業態においてAIおよびDXの社会実装の実現を図ってまいりました。ABEJAは、2018年より生成AIの一つである大規模言語モデル(以下「LLM」)における研究開発を進めており、2023年3月に「ABEJA LLM Series」をABEJA Platformに搭載し、現在、利用にあたっての戦略策定やビジネスプロセスの構築など、その周辺領域のサポートも含めて顧客企業に提供しております。

 マイナビは、「マイナビニュース」をはじめ、約20年にわたりWEBメディアを運営しています。2024年8月現在、マイナビのコンテンツメディア事業部門だけでも、毎日300本以上の記事を掲載しており、SEOで1ページ以内に表示される記事数は24,000本を超える実績があります。日々の運用で培ったノウハウを活かした「mynavi.jp」のドメインの評価は、国内ランキング11位に位置付けられています。

 このたび、ABEJAおよびマイナビは連携し、国内最大級のメディア運営を通してマイナビが蓄積してきたノウハウを業務プロセスに組み込み、LLMを用いて、SEO記事の制作業務の効率化を実現する新たなツール「ツクレルSEO」を構築しました。「ツクレルSEO」を通じて、Webメディア業界の信頼性向上と記事制作業務の効率化を目指し、Webメディア従事者の方々に新たな価値を提供します。


開発背景
 昨今、インターネット上ではスパム記事やフィッシングサイトのようなコンテンツが氾濫し、生活者が本当に必要とする良質なコンテンツが届きにくくなっています。総務省の調査では、生活者のインターネットメディアの信頼性は年々低下していることがわかっており※1、メディア従事者に対する正しい情報提供が求められています。
 さらに、Webメディア業界では、ユーザーのアクション数や訪問回数、セッション数からの収益を目的とした「記事制作の本数勝負」の競争が常態化しており、記事の分析や企画に十分な時間を投資することよりも、記事を多く出すことが優先的になっています。
 このため、より正しい情報を持った高品質な記事を作成することと、作成の時間を十分に確保する「記事制作の業務プロセス改善」が求められています。

 マイナビはこの課題解決の糸口を検討する中、ABEJAのLLMに関する実績をご評価いただき、このたび両社で連携して、マイナビが保有するWEBメディア運営の知見とABEJAの技術を融合した「ツクレルSEO」を構築する運びとなりました。「ツクレルSEO」には、ABEJAが提供するABEJA Platform上に搭載された「ABEJA LLM Series」を全面的に活用しています。

 今後、「ツクレルSEO」がメディア従事者の記事制作業務の課題解決だけでなく、メディア業界の記事コンテンツに対する信頼回復に向けたポジティブサイクルを生み出す起点となることを目指してまいります。

「ツクレルSEO」の概要
 「ツクレルSEO」を業務プロセスに組み込むことで、マイナビの社内検証では、記事制作時間を約46%削減することに成功しています。記事作成のための人力の複数のステップを、ワンクリックで実行でき、記事制作時間や外注コストの軽減を図り、記事内容の品質の均一化を実現します。
 「ツクレルSEO」は、誰でも同じ品質で作業が可能となるよう、シンプルなレイアウトで設計しています。法人専用サービスとして、主にSEO支援会社や制作会社、自社オウンドメディアを運営する担当者向けに提供いたします。



「ツクレルSEO」の主な機能:
1. SEO記事作成支援機能
指定したキーワードからターゲットやニーズを自動分析し、見出しや本文を作成する機能です。これにより、記事制作の初期段階から効率的に作業を進めることが可能となり、担当者の負担を大幅に軽減します。

2. 本文チェック機能
コピーアンドペーストチェックや、作成した本文に誤った情報がないかを判断するファクトチェック機能を搭載しています。誤情報が検出された場合には、差し替え文章まで自動提案し、記事の信頼性を高めることができます。

3. リライト支援機能
掲載したのち、文章の追加や書き換えを行いより良いコンテンツへとブラッシュアップしていくリライト作業が必須です。既存記事の順位モニタリング機能や、独自ロジックで計算した流入数を表示し、リライトすべき記事を可視化します。さらに、自動で修正内容の提案やリライトを行うことができ、記事の更新作業を効率化します。

 なお、SEO記事作成業務において最大の成果を得るためには、人とAIの協調が欠かせません。ABEJAは、「Human in the Loop」※2のアプローチを用いて人とAIが協調できるよう設計しています。
 ABEJAは、引き続きLLM領域における研究開発を進めるとともに、今後も、顧客企業のデジタル変革のあらゆるニーズに先んじて応えるべく、先端技術の商用化の一助を担うことで、テクノロジーの力で産業構造を変革するミッションの実現をすすめてまいります。

※1:総務省「第1部 特集 進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0 第4節 デジタル経済の中でのコミュニケーションとメディア(2)各種のメディアに対する信頼の状況」
※2:Human in the Loop:段階的に運用ノウハウや知識データを蓄積し、人とAIが協調してオペレーションする環境を創出する仕組み。データ量が少ない、AIが効果的に学習することができない、高い精度を発揮できないなどの初期段階においても、人とAIの協調により、当初より実運用を可能となる。


■ 株式会社ABEJAについて
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念とし、「ABEJA Platform」を基盤に顧客企業の基幹業務のプロセスを変革し、ビジネスの継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、これまで多種多様な業界・業態の300社以上のデジタル変革をABEJA Platform上で実現してきました。また、「Human In the Loop」をはじめとする高度なノウハウやアプローチを用いて、デジタル変革に必要不可欠な「人とAIの協調」を実現し、戦略的かつ効率的に顧客の基幹業務を変革し、さらにはビジネスモデルの革新に取り組んでいます。

本社: 東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
設立: 2012年9月10日
代表者: 代表取締役CEO 岡田 陽介
事業: デジタルプラットフォーム事業
URL: https://abejainc.com
配信元: PR TIMES

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