◆ 一旦“ドル売り”進行も…… - 逆に“巻き戻し”優勢
注目のFOMCは「0.50%利下げ」が決定され、金利見通し(ドット・チャート)では「年内計0.50%利下げ」が示されました。
こうして発表直後は“利回り低下→ドル売り”が先行し、ドル円は“140.437円”へと値を落とす場面が見られました。
ただしその後のパウエルFRB議長・記者会見では『経済は総じて好調』『インフレは依然として高い』とされるなど、“タカ派寄り”は堅持されました。
このため「米利下げは急いでいない」との認識が台頭し、“発表後の下落分”をすぐさま取り戻すと、本日にかけて“143.948円”へと逆に上値を伸ばすに至っています。
◆ “一方向の動意”は抑制される、ただ…?
あくまでもこの上昇は“(往き過ぎたドル売りの)巻き戻し”と見られるだけに、「落としどころを探る」というのが本日のテーマといえます。
ただ「米金利先安観」は“株高→リスク選好”を促しやすく、これに“巻き戻し→米利回り上昇→金利選好→円売り”が加わるようなことがあれば…?
明日には「日銀会合」が予定されていますので、それを前に進行する“一方向への動意”に関しては、やはり“次第に抑制される”と見るのが自然といえます。
ただIMMポジションを見る限り、投機筋は“円買い”を膨らませてきたという事実は残ります。
“過度な上値期待”は禁物とは考えますが、“もう一段の上値模索”に関してはやはり期待が募る局面と考えたいところです。
テクニカル的にポイントとなり得るのは、米雇用統計時につけた“144.020円”と、そして“9/3~9/16の61.8%戻し”ともほぼ重なる“9/5高値(144.235円)”辺りか…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
144.480(100週移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
144.235(9/5高値、9/3~9/16の61.8%戻し)
144.020(9/6高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
143.793(9/9-10高値)
上値5:143.515(20日移動平均線)
上値4:143.389(9/3~9/16の50%戻し)
上値3:143.193(ピボット1stレジスタンス)
上値2:143.044(9/12高値、大台)
上値1:142.711(9/18高値)
前営業日終値:142.297
下値1:142.000(大台)
下値2:141.885(9/18安値後の押し目)
下値3:141.761(日足・一目均衡表転換線、9/18安値後の61.8%押し)
下値4:141.288(週足・一目均衡表先行スパン下限)
下値5:141.000(大台)
140.919(ピボット1stサポート)
140.437(9/18安値)
140.314(9/17安値)
140.175(-2σ)
《10:40》
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