*15:04JST ADワークスグループ Research Memo(4):「ARISTO」シリーズが前年同期比2倍増の65億円に伸長
■ADワークスグループ<2982>の業績動向
2. 事業セグメント別動向
(1) 収益不動産販売事業
収益不動産販売事業は売上高で前年同期比11.1%増の18,113百万円、営業利益で同62.6%増の2,179百万円と半期ベースで過去最高を更新した。旺盛な需要が続く国内市場において、利益率の高い物件の販売が集中したほか、「ARISTO」シリーズの販売が比較的短期間で完売したこともあり、営業利益率は前年同期の8.2%から12.0%と大きく上昇した。また、仕入高も国内において大型物件を中心に積極的な仕入活動を進めた結果、同13.4%増の17,483百万円と過去最高を更新した。
国内の販売高は前年同期比12.4%増の17,519百万円、販売棟数で同2棟増加の13棟となった。このうち、「ARISTO」シリーズは築浅の店舗ビル「ARISTO広尾」(販売総額40億円)のほか、新築マンションの「ARISTO札幌」、新築店舗・事務所ビルの「ARISTO青山II」と様々なタイプの商品を3棟販売した。合計で前年同期比約2倍増の65億円となり、収益をけん引した。一方、米国については金利高を背景に慎重な仕入・販売を進めた。その結果、販売高は同16.4%減の594百万円(販売棟数は同1棟減の1棟)、仕入高は同11.0%減の561百万円(仕入棟数は同1棟減の2棟)となった。
なお、国内における仕入及び販売単価の動向を見ると、仕入単価は前年同期比32.0%増の1,302百万円、販売単価は同4.9%減の1,348百万円となった。販売単価については若干低下したものの、趨勢的にはオフィスビルなど高単価物件の比率が増加傾向にあることに変わりなく、レジデンスの構成比率は棟数ベースで5割程度となっている。
(2) ストック型フィービジネス
ストック型フィービジネスは、売上高で前年同期比2.5%減の2,954百万円、営業利益で同19.0%減の553百万円と減収減益となった。利益率の高い賃料収入が同4.7%減の871百万円と減収に転じたことが主因だ。第2四半期末の収益不動産残高は同11.8%増の50,364百万円と増加傾向が続いたものの、手持ち物件をバリューアップする際に一時的に稼働率が低下することや、顧客によっては空室のまま購入したいというケースもあり、減収となった。ただ、下期は稼働率の上昇により賃料収入の回復が見込まれている。
賃料収入以外の売上高は同1.6%減の2,082百万円となった。このうちスミカワADDによる工事売上高が顧客先を絞り込んだ影響で同28.1%減の413百万円と減少したものの、資材費高騰の影響が一巡したほか人件費を抑制したこともあり、営業利益は横ばい水準となった。エー・ディー・パートナーズによる不動産管理事業は同20.6%減の409百万円と減少したものの、前期に取得した医療モールのMLSL(マスターリース・サブリース)事業が寄与し、全体の業績は増収増益となった。エンジェル・トーチのCVC事業及びFA事業については目立った進捗が無かった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 事業セグメント別動向
(1) 収益不動産販売事業
収益不動産販売事業は売上高で前年同期比11.1%増の18,113百万円、営業利益で同62.6%増の2,179百万円と半期ベースで過去最高を更新した。旺盛な需要が続く国内市場において、利益率の高い物件の販売が集中したほか、「ARISTO」シリーズの販売が比較的短期間で完売したこともあり、営業利益率は前年同期の8.2%から12.0%と大きく上昇した。また、仕入高も国内において大型物件を中心に積極的な仕入活動を進めた結果、同13.4%増の17,483百万円と過去最高を更新した。
国内の販売高は前年同期比12.4%増の17,519百万円、販売棟数で同2棟増加の13棟となった。このうち、「ARISTO」シリーズは築浅の店舗ビル「ARISTO広尾」(販売総額40億円)のほか、新築マンションの「ARISTO札幌」、新築店舗・事務所ビルの「ARISTO青山II」と様々なタイプの商品を3棟販売した。合計で前年同期比約2倍増の65億円となり、収益をけん引した。一方、米国については金利高を背景に慎重な仕入・販売を進めた。その結果、販売高は同16.4%減の594百万円(販売棟数は同1棟減の1棟)、仕入高は同11.0%減の561百万円(仕入棟数は同1棟減の2棟)となった。
なお、国内における仕入及び販売単価の動向を見ると、仕入単価は前年同期比32.0%増の1,302百万円、販売単価は同4.9%減の1,348百万円となった。販売単価については若干低下したものの、趨勢的にはオフィスビルなど高単価物件の比率が増加傾向にあることに変わりなく、レジデンスの構成比率は棟数ベースで5割程度となっている。
(2) ストック型フィービジネス
ストック型フィービジネスは、売上高で前年同期比2.5%減の2,954百万円、営業利益で同19.0%減の553百万円と減収減益となった。利益率の高い賃料収入が同4.7%減の871百万円と減収に転じたことが主因だ。第2四半期末の収益不動産残高は同11.8%増の50,364百万円と増加傾向が続いたものの、手持ち物件をバリューアップする際に一時的に稼働率が低下することや、顧客によっては空室のまま購入したいというケースもあり、減収となった。ただ、下期は稼働率の上昇により賃料収入の回復が見込まれている。
賃料収入以外の売上高は同1.6%減の2,082百万円となった。このうちスミカワADDによる工事売上高が顧客先を絞り込んだ影響で同28.1%減の413百万円と減少したものの、資材費高騰の影響が一巡したほか人件費を抑制したこともあり、営業利益は横ばい水準となった。エー・ディー・パートナーズによる不動産管理事業は同20.6%減の409百万円と減少したものの、前期に取得した医療モールのMLSL(マスターリース・サブリース)事業が寄与し、全体の業績は増収増益となった。エンジェル・トーチのCVC事業及びFA事業については目立った進捗が無かった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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