前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/09/03 05:30

フレクト <4414>  2,422円 (+146円、+6.4%)

 フレクト <4414> [東証G]が続急伸。2日にテクニカル的にも日足一目均衡表の雲抜けを果たし、上昇トレンド転換を示唆した。大企業を主要顧客にマルチクラウド・インテグレーターとしてシステム開発を手掛けるが、今春には統合・分析プラットフォーム「セールスフォース・データ・クラウド」の導入支援を開始、顧客サポートやマーケティング活動の強化に余念がない。24年3月期に営業利益を3倍化させ過去最高を更新、25年3月期も期初見通しを早くも上方修正し9億5200万円と前期比26%増益を予想している。

トリケミカル <4369>  3,975円 (+200円、+5.3%)

 トリケミカル研究所 <4369> [東証P]が4日続急伸。前週末8月30日の取引終了後、25年1月期連結業績予想について売上高を148億9000万円から170億円(前期比51.2%増)へ、営業利益を33億8000万円から39億円(同2.0倍)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが集まった。主要販売先の半導体業界が生成AI関連需要の増加などを受けて一時の落ち込みから回復に転じており、これが追い風となった。同時に発表した2~7月期決算は売上高が79億7400万円(前年同期比41.8%増)、営業利益が19億3900万円(同76.2%増)だった。

笹徳印刷 <3958>  574円 (+24円、+4.4%)

 笹徳印刷 <3958> [東証S]が大幅反発。8月30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を10万株(発行済み株数の1.73%)、または7000万円としており、取得期間は9月2日から来年6月30日まで。資本効率の向上と今後の経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行や、株主への利益還元を目的としている。

RJ <9522>  653円 (+26円、+4.2%)

 リニューアブル・ジャパン <9522> [東証G]が3日ぶり大幅反発。同社は太陽光発電関連を軸とする再生可能エネルギー事業を展開しており、償却費負担の減少などによる利益率改善を背景に、24年12月期は減収ながら営業4割増益を見込んでいる。提携戦略にも積極的で、前週末8月30日取引終了後に三井住友ファイナンス&リースグループのSMFLみらいパートナーズ(東京都千代田区)と再生可能エネルギー事業及び蓄電池事業で業務提携契約を締結したことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼びこむ形となった。

サインポスト <3996>  557円 (+22円、+4.1%)

 サインポスト <3996> [東証S]が大幅反発。8月30日の取引終了後、第四北越銀行(新潟市中央区)とビジネスマッチング契約を締結したと発表しており、好材料視された。新潟県内の事業会社のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進することが目的で、DX推進プロジェクトの立ち上げから実行までを伴走支援するとしている。

セブン&アイ <3382>  2,156.5円 (+58円、+2.8%)

 セブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]が反発。日本経済新聞電子版が8月31日、「カナダのアリマンタシォン・クシュタールによるセブン&アイ・ホールディングス(HD)買収提案に関連し、米資産運用会社アーティザン・パートナーズが30日、セブン&アイに対して書簡を送ったことがわかった」と報じた。セブン&アイの株主であるアーティザンは書簡のなかで「クシュタールとの交渉が最良だ」などとし、早期の交渉開始を求めたという。買収に関連した交渉が進展するとの思惑から、株価に上乗せされるプレミアムを期待した買いがセブン&アイに入ったようだ。アーティザンはセブン&アイの経営陣に対し、日本における不採算事業を早急に整理すべきだなどとも指摘したもようだとしている。

NITTAN <6493>  283円 (+7円、+2.5%)

 NITTAN <6493> [東証S]が3日続伸。8月30日の取引終了後、機械加工や表面処理を手掛ける恵那金属製作所(岐阜県中津川市)の全株式を10月2日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。取得価額は非開示。なお、25年3月期業績への影響は軽微としている。

弁護士COM <6027>  3,380円 (+80円、+2.4%)

 弁護士ドットコム <6027> [東証G]が続伸。前週末8月30日の取引終了後、判例データや法令、法律専門書籍などの膨大な情報をもとにしたデータベースに生成AIを組み込んだ「リーガルブレイン」をリサーチツールに搭載し、提供を開始したと発表。これを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。法的論点の抽出・整理と情報の収集が可能な統合型AIリーガルリサーチツールを提供する。調べたい情報を入力すると、AIが法的論点を考慮したうえで、リーガル情報を横断的にリサーチする。情報収集などに必要な時間の短縮が可能となり、業務の効率化を促す。

パナHD <6752>  1,241.5円 (+29円、+2.4%)

 パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]が5日続伸。8月30日の取引終了後、未定としていた25年3月期の配当予想を中間・期末各20円の年40円にすると発表しており、前期比5円の増配となることが好感された。

レナ <4889>  365円 (+8円、+2.2%)

 レナサイエンス <4889> [東証G]が続伸。8月30日の取引終了後、台湾のタイペイ・メディカル・ユニバーシティ-バイオテック(TMUバイオテック)とプログラム医療機器(SaMD)の研究開発及び事業化について共同開発契約を締結したと発表しており、好材料視された。TMUバイオテックは、台湾でトップクラスにランクされる私立医科大学である台北医学大学(TMU)で研究開発される、医療シーズの事業化を目的とした100%子会社。今回の共同研究開発契約は、レナとTMUが協力して、日本と台湾の両方でAIを活用するSaMDのパイプラインの事業化を図るのが狙いで、AIを活用した革新的なSaMDの研究開発で協力し、両国の規制承認のための臨床性能試験を実施するとしている。

メディカルN <3645>  340円 (+7円、+2.1%)

 メディカルネット <3645> [東証G]が上申。8月30日の取引終了後、28年5月期に売上高120億円(24年5月期52億5200万円)、営業利益15億円(同2億9800万円)を目指す中期経営計画を策定したと発表したことが好感された。成長戦略としてのM&Aを積極的に推進する方針で、「口腔まわりから始まる健康寿命増進プラットフォームビジネスNo.1」を目指すとしている。

リゾートトラ <4681>  2,811.5円 (+28.5円、+1.0%)

 リゾートトラスト <4681> [東証P]が10日続伸。同社は会員制リゾートホテルで首位。足もとホテル会員権の販売が好調で、先月発表した4~6月期連結決算は売上高が前年同期比18.5%増の509億4900万円、営業利益が同24.8%増の40億5700万円だった。通期でも増収・営業増益を見込み、前期に続き過去最高業績を更新する見通しだ。好業績を背景に買い優勢の展開が続いている。

※2日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探

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