【QAあり】ビジョン、各事業堅調に推移し売上・利益ともに過去最高を更新 株主優待の拡充を実施
2024年12月期第2四半期(中間期)決算説明
佐野健一氏(以下、佐野):みなさま、こんにちは。株式会社ビジョン代表取締役会長CEOの佐野です。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。それでは、2024年12月期第2四半期(中間期)の決算説明をさせていただきます。
2024年12月期第2四半期(中間期)ハイライト
業績のハイライトです。売上高は170億2,100万円です。支援業務あり・なしと区別しています。昨年の第1四半期は、PCRや空港の検疫業務など、Wi-Fi業務とは直接関係ない業務が含まれていたため、純粋にWi-Fi業務だけで比較できるように、こちらの数字を示しています。支援業務なしが前年同期比23.3パーセント増の137億9,900万円、支援業務ありが前年同期比9パーセント増の156億2,000万円となっています。
営業利益も過去最高を更新し、27億2,000万円となりました。支援業務なしが18億8,300万円、純粋なWi-Fi業務だけの昨年の利益と比較して44.5パーセント増となりました。
内訳として、まず、グローバルWiFi事業は、過去最高の売上で91億8,600万円、支援業務なしは、前年の71億9,200万円から27.7パーセント増となっています。
セグメント利益も過去最高の27億5,300万円、支援業務なしは前年の20億6,800万円から33.1パーセント増になっています。
次に、情報通信サービス事業も、売上、利益ともに過去最高を更新しています。売上が61億3,200万円から19.4パーセント増の73億2,100万円、セグメント利益が6億5,500万円から39.9パーセント増の9億1,600万円と、大幅に伸びています。
そして、グランピング・ツーリズム事業は、4億2,700万円から18.1パーセント増の5億500万円、セグメント利益が2,100万円から77.1パーセント増の3,700万円となりました。
2024年12月期第2四半期(中間期)ハイライト
2024年12月期第2四半期ハイライトの内訳についてご説明します。
まず、グローバルWiFi事業ですが、アウトバウンドの法人需要は、順調に獲得と利用が進んでいます。また、ご利用いただくサービスの中身は、快適にご利用いただける「無制限プラン」や「5Gプラン」の利用が増えています。
インバウンドでは、「NINJA WiFi」、さらにSIMを指名されてくる方への空港カウンターでの販売や、自動販売機での販売が順調に伸びています。売上と利益は、先ほどご説明したとおり、過去最高を更新しています。
次に、情報通信サービス事業は、引き続き、中途採用を積極的に進めながらも、売上と利益は過去最高を更新しています。その内訳として、OA機器の販売や、電気、エコソリューションが順調に推移しています。また、自社の「ビジョン光」やクラウドサービスも順調に拡販を進めています。
そして、グランピング・ツーリズム事業は、稼働率が向上しています。加えて、外国人の利用者も多く、売上と利益は過去最高を更新しています。
株主還元については、6月に上方修正し、増配を決定しています。中間配当13円、期末配当14円、年間配当27円を予想しています。
業績推移
スライドは、上場から現在までの売上と利益を時系列のグラフで示しています。コロナ禍では非常に苦戦したものの、現在はその影響を乗り越えて、収益と利益率ともに上回る結果となっています。
一方で、先月も発表がありましたが、海外渡航者がまだ60パーセント程度しか回復しておらず、非常に厳しい環境下にあります。それにもかかわらず、コロナ禍においても受注活動を止めずに、しっかりと法人営業活動に取り組んだことが功を奏し、過去最高の売上と利益の更新が継続しています。
連結損益計算書
こちらのスライドは割愛します。
セグメント別売上高および利益
こちらも、先ほどご説明したため割愛します。
営業利益の増加要因 前年同期比
営業利益の増加要因です。ARPUの向上と販売が好調に推移していることが主な要因です。広告費や販管費は、ターゲティングや業務プロセスの見直しを行い、AIの活用なども含めて、より効率的に収益を出せるような構造を構築することにチャレンジしたことが功を奏しています。
グローバルWiFi事業 業績推移
グローバルWiFi事業の業績推移です。先ほどもご説明しましたが、時系列で比較すると、支援業務により売上が微増となったこと、また、すべてのフェーズで増益となっていることから、結果的には良かったと考えています。
我々の最大の強みは、リピート率と、法人のお客さまの「グローバルWiFi for Biz」への移行です。現段階でお客さまや受注の取得ができていることは、将来の収益にもつながっていくと期待しています。
情報通信サービス事業 業績推移
情報通信サービス事業の業績推移です。こちらも時系列で見ていただくと、2021年、2022年、2023年は調子が悪かったわけではなく、情報通信サービス事業の売上も堅調に推移していることがおわかりいただけると思います。さらに、利益を伸ばすために投資してきたことが、ようやく功を奏し、昨年の数字よりも、売上は2割近く、利益は4割近く増加しています。
通期連結業績予想
上方修正後の通期業績予想の内容です。売上高については、昨年の318億円から増加し、361億円となる予想に変更はありません。ここの部分に関しては、海外渡航の戻りが遅れていることを想定し、事業計画では、71.2パーセントの戻りとなることを軸として、売上予想の計算をしています。
為替は150円の想定で、売上は横ばいを見込んでいます。海外渡航が10ポイント以上戻っていない状況下で、もともと想定していた予算に変わりないことを考えると、効率よくお客さまを獲得できている証ではないかと思います。
また、海外渡航の戻りがない中で、高ARPUゾーンをしっかり獲得できていることが、収益の押し上げにつながっているため、昨年の42億8,000万円から、修正前予想では52億5,400万円でしたが、57億700万円に上方修正しました。
セグメント別通期連結業績予想
通期業績予想のセグメント別内訳です。グローバルWiFi事業は、海外渡航が十数ポイント戻っていないことから、売上はほぼ横ばい、若干微減となる予想です。
一方、情報通信サービス事業は、売上、利益ともに順調に伸びています。スライドでは、総合的な利益の上方修正の内訳を示しています。
セグメント別通期連結業績予想
セグメント別通期連結業績予想です。スライドのグラフは時系列で、支援事業あり・なしに分けて、わかりやすく記載しています。
営業利益(予想)の増減要因
営業利益(予想)の増減要因です。先ほどもお伝えした前提条件ですが、昨年の段階では、海外渡航の回復率を71.2パーセントと予想していましたが、為替の問題や、運航便数が復活に至っていないという現状があります。今後はかなり復活してくるという予想も出ていますので、航空券の値段が下がることを期待しています。為替自体も、しばらくは乱高下が続いているものの、現在は150円を切るかたちで推移しています。
我々もこのような状況を、この半年間、指をくわえて見ていたわけではなく、仕入れを含めたさまざまな改善を積極的に実施してきました。
また、「World eSIM」の販売も徐々に増えてきており、スライドに記載があるように、今後は世界販売に力を入れていきます。
前提条件の積極的な投資を含めた営業利益設定ということで、我々としては、まだまだこれから売上を伸ばしていくために、投資も引き続き実行していきます。
情報通信サービス事業は、先ほどもお伝えしたように、自社ストックの「ビジョン光」やセキュリティカメラが非常に売れています。ホームページやクラウドサービスも順調に推移していますし、これだけ人材の採用が難しいと言われている時代にもかかわらず、多くの応募が来ている状況で、計画との乖離は発生しないと考えています。
また、積極的なM&Aを通じて事業シナジーを最大化していくところに関しては、さまざまな企業さまにアプローチしたり、さまざまな案件が持ち込まれたりと、私も中心になって推進している状況です。
まだ具体的な予定があるわけではありませんが、これからしっかりと成長していけるよう、M&Aも実現させていきたいと考えます。
通期業績推移(四半期別推移)
四半期別の業績推移です。昨年の第2四半期は支援事業がほぼなくなっていることを考えると、昨年72億7,200万円だったものが84億3,900万円と大幅に伸びていることがわかるかと思います。
また、利益に関しても1億5,000万円ほど伸びています。投資も若干ありますので、利益率は中間もしくは四半期ごとには少し下がるとご認識ください。
成長・企業価値向上に向けて
こちらは以前から説明しているストックオプションで、2つ目のラダーに挑戦しています。営業利益が50億円を超過した場合は行使可能割合100パーセントですが、現在は57億円に上方修正していますので、しっかりと達成した上で次を目指していきたいと思っています。
配当について
配当の方針は、ご説明しているとおりです。現在は配当性向30パーセントから40パーセントを目安として、投資や成長に影響がない部分を株主のみなさまに配当させていただく方針で進んでいるとご理解ください。
株主優待制度
株主優待の拡充を発表しました。こちらは今までの制度となります。
株主優待制度拡充について 2024年7月19日発表
それに加えて、1,000株以上の株主の方にはプラス1万円×2枚という大幅な還元を新たに実施します。
これは今年の12月31日の基準日に株式をお持ちいただいている方が対象になりますが、「グローバルWiFi」のレンタルとグランピング施設&温泉旅館「VISION GLAMPING Resort & Spa」の宿泊で利用可能です。また、スキンケアシリーズ「KO SHI KA | こしか」に関しては、株主のみなさまから非常に良い商品だというお声を多くいただいています。1セットにつき優待券(3,000円)2枚で適用可能というところは変わっていません。
中期的な成長イメージ
今後の成長戦略をご説明します。まず、グローバルWiFi事業に関しては、アウトバウンドはまだ戻りが悪いのですが、今後も積極的に成長のトリガーにしていきたいと考えています。
インバウンドも、2019年を超えてくる数の外国人旅行者が日本に入ってきています。SIMを含めて、インターネットを使える環境があればあるほど、日本の良い情報をより積極的に世界へ発信してくださる方が増え、日本へ行きたいという方がさらに増えるという良い状況を生み出していきたいと思います。
海外の方々がアクティブに、どこでもインターネットを使える環境を作るために、まだシェアの低い「World eSIM」とWi-Fiの提供を伸ばしていきたいと思っています。
また、第3ステージに「グローバル(海外→海外)」とありますが、ニューヨークでの展開を発表しています。今期は準備期間ということで投資だけになってしまいますが、来期は徐々に成果が出ていくような取り組みをきちんと進めていきたいと考えています。そして、お客さまへのクロスセルや、アップセルの商品も新たに開発していきます。まさしく今テストしている「THISIS(ディスイズ)」や、新しく始めた世界の位置情報サービスなどです。
さらに、世界中を渡航している間に健康相談ができるよう提携することによって、24時間365日、世界中どこにいても、日本語で健康相談を受けられる新たなオプションサービスもスタートしています。
さまざまな分野で安心感を提供することで競合との差別化を図っていきながら、お支払いいただいている対価以上の満足感を得てもらえるよう、サービスラインナップの拡充を積極的に行っていきます。
次に、情報通信サービス事業に関しても、スタートアップのお客さまを中心に非常に順調に伸びています。日本はスタートアップ大国になりつつありますが、そのようなお客さまの成長の確度も非常に上がってきています。
それだけ、さまざまな環境が整ってきているということで、我々がもともと得意としていたこのゾーンを、商品ラインナップをさらに増やしながら、面を取っていけるようなサービスを展開していきたいと思います。
例えば、前回リリースした記帳代行のサービスは、会社を作ってすぐにコストをかけて経理を入れるというよりは、我々のサービスをオフバランスで使っていただくものです。
今現在、人が行っているものより先々のDXやAIを活用しながら、収益性も拡大したいと思います。まだ受けられる件数に限りがあり、すぐに手いっぱいになってしまいますので、早めに対応策を打って、より面を取れる、長くお付き合いいただける商品として伸ばしていきたいと思っています。
また、販売チャネルについて、今までもWebマーケティングは積極的に取り組んできました。オンラインでの営業活動やミーティングなども、ある意味コロナ禍がなければできていなかったかもしれません。ところが一気にできるようになったことによって、我々も生産性を上げるチャンスが非常に増えてきていますので、そのあたりもしっかり活用していきたいところです。
そして、CLT(カスタマー・ロイヤリティ・チーム)も、佐賀県でお客さまとのグリップを持ちながら、会社移転時の原状回復や内装の提案などを行なっています。セールスタイミングはいくつかありますし、逆にお客さまから声をかけていただくことも多いのですが、そのタイミングを逃がさないよう積極的にグリップしています。
あとは、店舗・カウンターであったりパートナー、OTAや旅行会社の各チャネル、海外子会社でもインバウンドのお客さまにお申込みをいただいております。そのようなマルチチャネルを駆使しながら、まず営業利益100億円を1つの通過点として、その先に進んでいけるよう進めていきたいと考えています。
グローバルWiFi事業
観光市場の規模が今後これだけ拡大していくだろうという見込みは、政府および世界でも発表されているとおりですが、2030年には世界中のトラベラーが18億人まで増えるだろうと予想されています。世界中でビジネスするお客さまもより増えていくと思いますので、この中にはビジネスユーザーも含まれているだろうと思います。
また、新しい「World eSIM」の場合、1人で使っていただくケースが圧倒的に多いので、複数で使っていただくWi-Fiとは性質が違います。我々はニューヨークで展開するわけですが、アメリカではSIMロックがかかってしまい、新端末になればなるほど「World eSIM」も使えない状況になってしまいます。さまざまな世界的な変化もありますので、それに合わせてサービスも変化していかなければいけないと思っています。
日本も2030年までに6,000万人まで訪日者数が増えると言われていますが、今の状況を見ると超えてくるのではないかと思います。世界的に日本は非常に人気があるというところはこれからも注視しながら、お客さまを増やしていく活動を続けていきたいと思っています。
トピックス:グローバルWiFi事業
8月1日からCMをアップデートしました。飛行機に乗っていただいた方はすでに見られているかもしれませんが、私も一昨日まで海外に行っていましたので見ました。すべての映画の前に必ず流れるのですが、今回のコンセプトは「女子旅」です。
前回は個人旅行の戻りがまだあまり大きくなかったので、どちらかと言うとビジネスシーンに訴求する内容でした。
我々のグローバルWiFiは、1人旅というよりは複数人で旅行する際に共有して使っていただくケースが多いです。今回は、これまで利用されたことがない方でも、複数人で旅行するときにはこのようにシェアして使えるとイメージできるようなCMを制作しました。
トピックス:グローバルWiFi事業
こちらはファストドクター株式会社と提携した「オンライン健康相談」です。さらに、小さいGPSをバッグやお子さまのポケットなどに入れて利用できる「位置情報確認GPS」のオプションを提供し始めました。
トピックス:グローバルWiFi事業
「無制限プラン」は、今後も国数を拡大しないといけないのですが、現在は94か国にサービスを提供できるようになっています。
インバウンドのところでは、外国人旅行者の落とし物を日本人が拾った際に、直接スマホに電話をかけることもできなくはないのですが、さまざまな言語の方が出る可能性があり、コミュニケーションが取れないという問題が起きてしまいます。
そこで、我々がコールセンターとして間に入ることで、お客さまが失くしたものをきちんと届けられるような仕組みを作っています。現在さまざまなテストをして、世界版としてどのように使っていけるのか、どのようなかたちでサービスを提供していけるのか、精査している段階です。
グローバルWiFi事業
Wi-Fiのラインナップです。
グローバルWiFi事業 法人利用
現在、法人の登録社数は約6万社まで拡大しており、「グローバルWiFi for Biz」の登録者数は1万数百社まで拡大している状況です。
グローバルWiFi事業 利用件数推移
当社のWi-Fiサービス利用浸透率です。全体では、昨年からまだ0.1ポイントしか増えていません。人が増えているため、アウトバウンドで0.4ポイントの改善、インバウンドで0.7ポイント改善していますが、ピークだった2019年の海外渡航者数に比べると大変少ない数字です。
しかし、この状況を伸びしろがあると捉え、これから到来するチャンスに対し、積極的に攻めていける体制を作っていきたいと考えています。
グローバルWiFi事業 海外渡航者数推移
発表されているインバウンド・アウトバウンドの数字です。
トピックス:情報通信サービス事業
「記帳代行ドットコム」についてです。オフィスを新しく作った、あるいは会社を作った場合、人材確保が難しい時代においては、アウトソーシングが選択肢の1つになります。普通であればコストは増えますが、我々のほかの収益を還元しながら効率化を実現し、数をこなして記帳代行以外の分野にも広げていきたいと考えています。
トピックス:グループ会社 あどばる株式会社
ビジョングループのあどばる株式会社が、2つのパーティスペース「Glade Park 渋谷」と「Glade Park 表参道」をオープンしました。「Glade Park 渋谷」は、「渋谷109」の隣にある「UNIQLO」が入っているビルの上にあり、立食形式の場合、350人に対応できるかなりの大きさです。この大変広く、きれいな施設を居抜きで借りることができました。次から次へと予約が入るなど大変人気があり、私も実際に使用しましたが、大変満足度の高い施設だと感じました。
「Glade Park 表参道」についても、セミナーだけでなく、パーティスペースとして使える許可をいただいているため、立地のよさも手伝って高い稼働率をキープしていくだろうと考えています。
情報通信サービス事業 売上総利益構成
商品群における売上総利益の構成については、そこまで大きな変化はありません。「ビジョン光」の売上総利益構成が7.8パーセントから1.3パーセントに減っていますが、これは大半がストックに変わっていることが理由です。したがって、将来収益的なライフタイムバリュー自体は増えていく傾向にあるとご理解ください。
ストック収益 売上総利益推移 情報通信サービス事業
半期は、自社サービスのストックが5億9,000万円まで拡大しています。キャリア・メーカーさまのストックが1億2,000万円ですので、ここからのがんばりによってさらに伸びていくことを期待しています。お客さまが流動化していないことの証明として、ストックの伸長を重視しています。
自社サービス ~顧客・時代のニーズにあった商材・サービス提供~
ラインナップです。
自社サービス ~顧客・時代のニーズにあった商材・サービス提供~
クラウドサービスについてです。
グランピング・ツーリズム事業
本業が順調に伸びているため、グランピング・ツーリズム事業は株主還元としてもご利用いただいております。このエリアには我々のお客さまが多いため、クロスセル商材としてのご利用も多く、OTAを使わずにダイレクトで順調に予約が入っています。この8月の予約も100パーセント近く埋まっており、キャンセルが出てもすぐに埋まってしまうくらいの人気です。
サステナビリティ委員会 設置
今回は特にアップデートはありませんが、我々は積極的にサステナビリティに取り組みながら、これからも社会にとって役立つ会社でありたいという考えのもと、地球に暮らす一員としての責任を自覚し、引き続き取り組んでいきたいと考えています。
IR メールマガジン配信開始
さまざまな情報をお届けするIRメールマガジンを配信していますので、ぜひご登録いただければと思います。
以上で、2024年中間期の決算説明を終わります。ありがとうございました。
質疑応答:通期会社予想を据え置いた理由について
司会者:「上期はARPUが相当上がっており、好決算だったかと思います。その中で、通期会社予想を据え置いた理由を教えてください」というご質問です。
佐野:6月に状況が明らかになった時点で既に上方修正を行いました。まだ第3四半期、第4四半期が残っていますが、今夏も昨年と同様に超繁忙期にあります。しかし、どのようなかたちで需要が戻ってくるのかは、我々もまだ予測できていません。
ARPUが上がっている一方で、例えば韓国への渡航者が急増すると全体のARPUは下がる可能性があります。宿泊日数が2日間程度の短い方が増えると、今後の推移が不確実であるため、通期の計画は据え置かせていただきました。
質疑応答:株主価値向上のための取り組みについて
司会者:「先日の配当開始など、貴社は株主還元を強化しているフェーズに見えます。今後、中期的な株主価値向上のため、何か施策を打つお考えはありますか?」というご質問です。
佐野:やはり最も重要なのは、業績を向上させることです。継続的な成長、売上および利益の成長を実現させていくことが重要だと考えており、その結果が株価に反映されるよう、我々は引き続きしっかりとIR活動に取り組んでいきます。
みなさまに投資していただくことこそ、株主還元における最大の目標であると考えています。配当につきましては、現在、成長投資を阻害しない範囲で金額を決定していますが、まだまだ成長フェーズにあるため、配当性向を上げるよりも、投資を増やしながら売上と利益を成長させることに集中したいと考えています。
また、M&Aも同様に成長を加速させる手段と考えています。同業種や同一カテゴリー内の商品拡充の2つは、新たな領域ではなく、我々の現在の領域でもM&Aにより拡大成長できるところです。株主還元については、売上と利益の成長を見極めつつ、実施したいと考えています。
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
9416
|
1,412.0
(15:30)
|
+2.0
(+0.14%)
|
関連銘柄の最新ニュース
-
前日に動いた銘柄 part1 BTM、カイオム、ID&EHDなど 今日 07:15
-
前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?― 今日 05:30
-
ハナツアーJやインバPFが上値指向強める、10月訪日外客数は単月過... 11/21 11:04
-
決算プラス・インパクト銘柄 【東証プライム】 … 三井E&S、清水... 11/16 15:30
-
週間ランキング【値上がり率】 (11月15日) 11/16 08:30
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 16:01
-
-
今日 15:59
-
今日 15:56