【中銀チェック】ブラックアウト前、FRB関係者発言に注意、ECBは据え置き見込み

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/14 15:10
 今週は米FRB関係者発言予定が並ぶ週となっています。中でも注目は15日(日本時間16日午前1時半)からパウエルFRB議長が受けるワシントンD.Cのエコノミッククラブでのインタビューや、17日のウォラーFRB理事によるカンザスシティ連銀主催イベントでの講演です。20日から30日、31日の米FOMCを前にしたブラックアウト期間に入り、関係者発言が基本なくなりますので、注目を集めるところとなっています。

 パウエル議長のインタビュアーはカーライルグループ元CEOのディビッド・ルーベンシュタイン氏。マーケットについては専門家だけに、どのような話が出てくるのかが注目されます。

 米国以外の材料としては、18日にECB理事会の結果が発表されます。前回利下げを実施したECBですが、今回は据え置きで見通しがほぼ一致しています。ECBのチーフエコノミストであるレーン理事は、今回の理事会は現状を把握する機会になると発言しています。

 今後については、9月と12月の利下げと、四半期ごとの金利引き下げが見込まれている状況です。ただ、フランスの政治的混乱、11月米大統領選でのトランプ前大統領の返り咲き見通しなど、政治リスクを警戒する動きが広がっていることから、今後についてはやや不透明感が出ています。9月利下げに向けて声明やラガルド総裁会見での姿勢が注目されるところとなっています。

MINKABUPRESS 山岡和雅

 

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