東海エレ、前期経常を一転3％増益に上方修正

　東海エレクトロニクス <8071> [名証Ｍ] が4月22日大引け後(16:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の15.9億円→16.5億円(前の期は16億円)に3.8％上方修正し、一転して2.8％増益見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の10億円→5億円(前の期は10.4億円)に49.5％下方修正し、減益率が4.0％減→51.5％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の5.9億円→6.5億円(前年同期は6.8億円)に10.1％増額し、減益率が12.9％減→4.1％減に縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高につきましては、中国において不動産市況の停滞に伴う景気の悪化により、自動車の販売不振に加え設備投資が減少し、自動車分野向け及びＦＡ・工作機械分野向けともに低調な推移となった結果、当初予想を下回る見込みとなりました。損益面においては、売上高減少となるものの収益率改善により営業利益、経常利益ともに前回発表予想と同水準となる見込みです。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、特別損失として減損損失の計上に加えて、繰延税金資産の一部取り崩しに伴う法人税等調整額の計上により、前回発表予想を下回る見込みとなりました。※上記の業績予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。