カナダ1月雇用統計が相場動意に
【注目ポイント】「1.34560カナダドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「1.35360カナダドル」付近までの上昇
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.33750カナダドル」付近までの下押し
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.33750~1.35360カナダドル」
【注目材料】カナダ1月雇用統計
先月31日に直近安値となる「1.33565カナダドル」を付けた後に小反発フローとなり、今月5日に「1.35392カナダドル」まで上昇した米ドル/カナダドル(以下、ドルカナダ)。その後は、「上値抑制」→「下押し主体の往って来い」の動きとなっています。
各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや上方にあること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)でADX・+DI・-DIが収斂している(上図赤色点線丸印)ことから、現在のドルカナダ・日足チャートは、下値小じっかりのレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、徐々にBB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが収縮する“スクイーズ”となっていることを合わせると、足もとのドルカナダは相場の力を溜め込みつつ、方向性を模索している状態と捉えて良いでしょう。
注目ポイントは・・・約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAをメドとする「1.34560カナダドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.34560カナダドル」で下値サポートされた場合は、小反発フローとなりそうです。当該ケースでは、「200日MA(≒1.34740カナダドル)超え」や「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとする「1.35360カナダドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇となりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「1.34560カナダドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、もう一段の下押しとなりそうです。当該ケースでは、「SARの売りサインへの転換」や「遅行スパンのローソク足への近接」、また「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、BB・-2σラインをメドとする「1.33750カナダドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しとなりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、今後のドルカナダは上下狭いレンジ内での往って来いの相場付きが継続するとの想定の下、当面※は「1.33750~1.35360カナダドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする展開になりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
足もとでは、日本時間本日午後10時30分に発表されるカナダの1月雇用統計結果がドルカナダの相場動意となりそうです。
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