当面“往って来い”の相場付きとなりそう
【注目ポイント】「1.07580NZドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「1.08160NZドル」付近までの動き
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.07000NZドル」付近までの下押し
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.07000~1.08160NZドル」
先週18日に直近安値となる「1.06786NZドル」を付けたあと反発し、今週23日に「1.08272NZドル」まで上昇した豪ドル/NZドル。その後は「上値抑制」→「往って来い」となり、足もとでは約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線)付近での推移となっています。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日および200日MAが横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態になっていること、3) 上述の通り、ローソク足が21日MA付近で推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして5) DMI(方向性指数)でADX・+DI・-DIが収斂している(上図赤色点線丸印)ことから、現在の豪ドル/NZドル・日足チャートは上下圧力が拮抗するレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
また、ここもとの豪ドル/NZドルは下値切り上げかつ上値切り下げとなる『三角保ち合い・ペナント型』(上図紫色線)を形成していることから、今後しばらくの間は狭い範囲内での“往って来い”の相場付きが継続しそうです。
そんな中、注目すべきポイントは・・・21日MAをメドとする「1.07580NZドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.07580NZドル」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「小反発」となりそうです。当該ケースでは、「200日MA(≒1.08000NZドル)超え」や「『三角保ち合い・ペナント型』の上値抵抗線超え」、また「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとする「1.08160NZドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの動きを想定すべきでしょう。
[シナリオ②
一方で、「1.07580NZドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「下値基準線割れ」→「もう一段の下押し」となりそうです。当該ケースでは、「SARの売りサイン継続」や「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、BB・-2σラインおよび『三角保ち合い・ペナント型』の下値支持線をメドとする「1.07000NZドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しとなりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、豪ドル/NZドルは今後しばらくの間上下動意の乏しい、狭い範囲内での“往って来い”の相場付きが継続するとの想定の下、当面※は「1.07000~1.08160NZドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする展開になりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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