日金属、今期最終を一転黒字に上方修正

　日本金属 <5491> [東証Ｓ] が11月24日大引け後(15:30)に業績修正を発表。24年3月期の連結最終損益を従来予想の15億円の赤字→17億円の黒字(前期は9.1億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上し、85.6％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の6.9億円の赤字→25億円の黒字(前年同期は3.6億円の黒字)に増額し、一転して黒字に浮上し、6.9倍増益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　本日（2023年11月24日）公表いたしました「固定資産の譲渡及び特別利益の計上並びに本社移転に関するお知らせ」及び「特別損失の計上に関するお知らせ」に記載の通り、当期に特別利益及び特別損失を計上する見込みとなりましたので、上記のとおり業績予想を修正いたします。　なお、当社グループの事業につきましては、主要取引先である自動車関連産業でのサプライチェーン間の在庫調整の長期化や海外における経済情勢悪化、自動車のＥＶ化による当社グループ製品を装備した欧米車・日本車の販売不振等から、当期中での需要の急な回復が見込めない状況に変わりがないため、売上高及び営業利益、経常利益の予想はそのままとしました。　個別の業績予想につきましても、上記と同様の理由により修正するものです。　当期末の配当につきましては、上記のとおり事業による営業利益の見通しに変わりのないこと、今回の特別利益については、当社板橋工場第三圧延工場の火災事故以降の業績悪化に対する運転資金の手当及び第11次経営計画で策定中の新規事業に対する投資等の資金に備えるものであること等から、無配のまま修正なしとさせていただきます。　株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、一刻も早く業績を回復し、配当を再開させるべく、グループ一丸となって改善に取り組んでまいりますので、引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(注) 上記の予想数値につきましては、本資料作成日現在で入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。