ROBOT PAYMENT、リカーリング収益が売上高の伸びを牽引し、売上高・営業利益ともに大きく成長 業績予想を再度上方修正
目次
清久健也氏(以下、清久):こんばんは。本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。ROBOT PAYMENT 2023年12月期第3四半期の決算説明会を始めます。どうぞよろしくお願いします。
本日はご覧のような流れでご説明します。
2023年12月期 第3四半期 PLハイライト
まず、業績ハイライトです。第3四半期は売上高・営業利益ともに成長し、全体の業績成長をけん引しました。売上高は、第1四半期から第3四半期の累計で16億400万円、前年同期比26.7パーセント増となりました。また、第3四半期単体の実績は5億7,500万円、前年同四半期比31.4パーセント増となっています。
営業利益は、第1四半期から第3四半期の累計で1億8,200万円、前年同期比2億1,000万円のプラスです。また、第3四半期単体では7,800万円、前年同四半期比1億1,000万円となっています。
2023年12月期 第3四半期 業績
第3四半期の業績です。第3四半期累計の売上高は、前年同期比26.7パーセントの成長となりました。また、営業利益は大幅に増加しています。
繰り返しになりますが、第3四半期の売上高は前年同四半期比で31.4パーセント成長しました。また、増収効果に加えて、計画どおりに費用投下を実施した結果、1.1億円ほどの増益となっています。
さらに、第3四半期の売上高の伸びが貢献した結果、第3四半期までの累計売上高成長率も順調に推移し、営業利益は前年同期比で大幅に増加しました。
スライド右の修正後の通期業績予想をご覧ください。通期予想に対する進捗率は、第3四半期が終わった時点で、売上高76.4パーセント、営業利益129.7パーセント、当期純利益130.4パーセントとなっています。なお、営業利益と当期純利益は、8月に開示した修正後通期業績予想をすでに上回っています。
2023年12月期 通期業績予想の再修正
売上高が計画を上回り、第4四半期もこの傾向が続く見込みであるため、8月14日に開示した業績予想を再度上方修正します。引き続き効果的な費用投下を実施しますが、第4四半期は一時的な採用費や開発費等の計上を計画しているため、スライドに記載のような修正をしています。
スライド右側が、本日時点(2023年11月14日)の修正後の通期業績予想です。売上高は21億9,000万円、営業利益は2億1,000万円、当期純利益は1億4,500万円と、さらに上方修正します。
KPIハイライト
KPIハイライトです。顧客単価は過去最高値を更新しており、ARRも22億円を超えましたが、それ以外もほぼ変わりなく順調に推移しています。詳細についてはスライドをご覧ください。
売上高の四半期推移
久野聡太氏(以下、久野):セグメント別の推移等をご説明します。まず、全社の売上高の四半期推移です。第3四半期単体の売上高は、前年同四半期比で31.4パーセントの成長となり、非常に高い成長率を挙げることができました。
先ほどのハイライトでもリカーリング収益比率の95.9パーセントという数字をお示ししましたが、特に当社のメインの収益源であるリカーリング収益は33.1パーセントの成長となっており、売上高全体の伸びをけん引しています。
営業利益の四半期推移
営業利益の四半期推移です。増収効果に加えて、効率性を重視した費用投下を実施した結果、第3四半期の営業利益は7,800万円となりました。第1四半期、第2四半期と営業利益を出していますが、さらに拡大するかたちで着地しています。
貸借対照表
バランスシートです。大きな動きはありませんが、利益をしっかりと創出し、株主資本が積み上がってきています。引き続き、バランスシート、特に純資産や株主資本の積み増しにフォーカスしていきたいと思います。
自己資本比率について
自己資本比率です。見た目の自己資本比率は、第3四半期末で14.6パーセントとなっていますが、「サブスクペイ」のビジネスモデル上の預り金を除くと、実質的な調整後の自己資本比率は60.4パーセントとなるため、財務健全性は問題ないと考えています。
サブスクペイの売上高推移
次に、事業別の詳細をご説明します。まず、「サブスクペイ」についてです。「サブスクペイ」は、引き続き好調な新規受注に加えて、既存のお客さまの決済取扱高の増加により顧客単価が向上し、前年同四半期比で35.9パーセントの増収となりました。
サブスクペイの主要KPI推移①
先ほどお伝えしたとおり、顧客単価は大変好調に推移しており、前年同四半期比18.7パーセントの伸びとなっています。また、スライド右側のアカウント数推移についても好調に推移し、15パーセントの伸びとなっています。
単価については、決済取扱高が好調に推移しています。また、新サービス「1click後払い」が当初の予想を超えるペースで推移しており、過去最高を更新し続けています。
サブスクペイの主要KPI推移②
決済取扱高・決済処理件数はスライドのとおりです。20パーセントを超えて順調に推移しています。
請求管理ロボの売上高推移
「請求管理ロボ」についてです。新規のお客さまからの受注が引き続き好調で、お客さまの数も増加しています。また、顧客単価の向上も続いており、リカーリング収益は前年同四半期比で28.5パーセントの伸びとなっています。全体の売上についても25.5パーセントの伸びとなっており、好調に推移しています。
請求管理ロボの主要KPI推移①
単価とお客さまの数も前年同四半期比でともに伸びています。新規のお客さまの獲得単価が向上している一方、解約数も低水準で安定しています。
請求管理ロボの主要KPI推移②
請求金額と請求書発行枚数についてです。大手のお客さまの稼働の貢献や、既存のお客さまの利用増加が見られることなどから、請求金額は前年同四半期比で大幅に増加しています。また、請求書の発行枚数も着実に増加しています。
2023年事業方針の進捗
藤田豪人氏:ビジネスハイライトについてお伝えします。スライドは、期初に今年の方針として掲げたことに対する進捗を示しています。第3四半期時点で「サブスクペイProfessional」の販売が本格的に始まっており、すでに大手企業での導入も開始しています。また、追加機能も見えてきているため、第4四半期に向けて機能を追加し、さらに獲得を伸ばしていこうと動いています。
「請求管理ロボ」については、四半期ベースでお伝えしているとおり、今四半期も中堅企業以上からの受注数が増加しており、顧客単価も上昇しています。
また、「1click後払い」は売上への寄与が始まっています。特許を取得しているため、さらに伸ばしていけるのではないかと思っています。
M&Aについては、ご報告できるところまで到達していませんが、ソーシング活動を継続していますので、今後を楽しみにしていただければと思います。
トピックス 直近導入が決まった大手企業(一部抜粋)
具体的なご説明に移ります。まず、大手のお客さまの事例をいくつかご紹介します。
スライド左上は、飲食店の比較サイトを運営し、現在7,000店舗以上の飲食店を抱えているRettyさまです。Rettyさまは、広告掲載費用の請求において、我々の「請求管理ロボ」を使っています。
ポイントは7,000店舗という量です。Rettyさまは「請求管理ロボ」により、請求書の自動発行、送付、入金、消込、未収管理まですべてできるようになりました。規模が大きいためデータ連携をしており、それによって柔軟な債権管理ができています。
スライド右上のUSEN WORKINGさまは、USEN-NEXT HOLDINGSのグループ会社です。リテール営業も行っている会社ですので、ユーザーも一気に広がっていますが、こちらは施設ごとにオペレーションが大きく異なります。例えば、介護施設を1つにまとめたい場合や、各店舗に分けたい場合にも対応しています。また、大きく伸びても自動処理できるようになったことも評価されているポイントです。
スライド左下の関西テレビさまは、「請求まるなげロボ」を利用し、新事業として就職活動関連メディア事業の掲載費用請求を行っています。
テレビ事業者が運営する媒体の特性上、プロモーションもテレビで行うことも考えられるため、新規事業であっても大きく伸びる可能性がありますが、請求業務を我々に投げていただくかたちになりますので、業務が一気に増えても対応できます。
その結果、関西テレビさまは事業の拡大に特化することができ、営業やマーケティング、さらにはこれからどのように展開していくかについて考える体制を構築しています。
スライド右下は、「サブスクペイ Professional」における京王エージェンシーさまの事例です。新規事業を行うにあたり、PoCと言われるテストマーケティングにおいて導入いただきました。一から開発すると多くの費用がかかりますが、テストマーケティングだからといって適当な管理を行うと大変なことが起きてしまいますので、しっかり管理しなくてはなりません。
そこで、まずは「サブスクペイ Professional」で安く導入してテストマーケティングを行い、本格稼動に入ってからカスタマイズしてご利用いただきます。テストマーケティングから本格稼動まで一連の流れでできるため、我々を選んでいただきました。
このようなかたちで、大手企業での導入が進んでいます。
トピックス 請求管理ロボ
アライアンスについてです。アメリカン・エキスプレスと連携し、ビジネス・カード会員向けに優待プランの提供を開始しました。インボイス制度などによりカード決済の請求が複雑になったことで、「請求管理ロボ」のニーズが増えており、アメリカン・エキスプレスを利用する法人もとても多くなっています。
そこで、特別プランとして「請求管理ロボ for アメリカン・エキスプレス」を提供しています。我々のサービスがアメリカン・エキスプレスのネットワークに乗ったかたちです。
トピックス 請求管理ロボ
少し複雑なお話になりますが、インボイス制度から波及する、デジタルインボイスの送受信についてご説明します。
インボイス制度は、請求書がインボイス(適格請求書)で送られていれば良いとされています。一方、デジタルインボイスでは、請求書ではなく「データとデータで請求情報をやり取りする」という概念であり、デジタル庁が進めているものです。
その規格が「JP PINT」になりますが、この規格に対応する仕組みを我々の「請求管理ロボ」も持っています。「請求管理ロボ」とOBCの「奉行Edge 支払管理電子化クラウド」の間で、送受信の疎通テストを実行しています。規格は同一のものにはなりますが、実際にベンダー同士で実施し、成功した事例です。
トピックス 1click後払い
「1click後払い」で特許を取りました。複雑な内容になりますので、ざっくりとご説明しますが、BPSP(Business Payment Solution Provider)といわれる「1click後払い」のサービスがあります。この我々のシステムを使うことによって、連携先のパートナー企業にもこの仕組みをシームレスに使っていただけるかたちとなっており、それが独自の情報処理プログラムであるということで特許を取らせていただきました。
前回の決算報告時に「FinFinカード決済」との連携を報告しましたが、このシステムを母体にプラットフォームとしての特許を取りましたので、これを広げていき、多くの方に使っていただけるような環境を作りました。
中期経営目標を具体的にどう変更したか
久野:先ほどご説明したとおり、増収効果をしっかりと利益まで落としていくため、今期以降は費用のコントロールをしっかりと行っていく方針です。
スライドは、2月の通期決算説明資料の再掲です。右側の変更後の方針をご覧ください。主に販管費の6割超を占めている、広告宣伝費・給与手当・開発費の3つの項目については、必要なところで攻めの投資を行いつつ、全体的には生産性重視でコントロールし、最適なコストで最大のパフォーマンスを出す方針です。
主な費用推移
四半期ごとの広告宣伝費・給与手当・開発費の推移です。スライドの棒グラフのそれぞれ一番右側が第3四半期の実績の数値となっていますが、ご覧のとおりしっかりとコントロールしています。
広告宣伝費については、直近の四半期の水準を維持しており、引き続き費用対効果を重視しながら、認知広告・デジタル広告を中心に取り組んでいきます。
給与手当についても同水準で推移しています。第4四半期は数名の中途社員が入社予定となっていますが、予算の範囲内でコントロールしていきます。
開発費についても直近の四半期と同水準で推移しています。昨年の第3四半期と第4四半期に大きな山がありましたが、現在は巡航速度に戻り、その状態でずっと走っています。こちらも生産性にフォーカスし、費用を抑制しつつ品質向上を進めています。
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清久氏からのご挨拶
清久:遅い時間までご参加いただき、ありがとうございました。上方修正を行いましたが、IRの方針としては、投資家さまに信頼していただけるよう、お話ししたことを着実に実行し、透明性高く、一つひとつ積み重ねていきたいと思っています。今年も残り少なくなりましたが、新しい事業も含めて一つひとつ積み重ねていき、信頼を勝ち得ていきたいと思いますので、今後ともご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。本日はありがとうございました。
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