エヌビディアが明日の引け後に決算 事前の期待値がかなり上がっている点は留意=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/11/20 23:59
(NY時間09:45)
エヌビディア<NVDA> 493.74(+0.76 +0.15%)

 エヌビディア<NVDA>が明日の引け後に8-10月期(第3四半期)決算を発表する。感謝祭ウィークの中、今週の市場にとっては最注目のイベントの1つかもしれない。AIブームで同社の決算は過去2四半期、ビート&レイズを引き起こして来た。今回もそうなるか注目されるところではあるが、同社株は先週までの連騰で市場の期待値がかなり上がっていることも事実。

 注目のデータセンター部門のバイサイドの売上高予想は、市場のコンセンサス予想をすでに大きく上回っている状況で、今回発表になる第3四半期は135億-140億ドル、第4四半期は150億-155億ドルを見込んでいるようだ。第2四半期は103億ドルだった。まずはその期待値を上回ることができるかが注目される。なお、第3四半期のコンセンサス予想は128億ドル。

 その他の注目点として、米政府によるAIチップの対中輸出規制と、それが同社のデータセンター部門の売上高見通しに与える影響が挙げられる。同社の幹部がそれに関して何らかのメッセージを与えるかも注目されているようだ。

 いずれにしろ、好調な数字を示して来ることは予想されるが、事前の期待値がかなり上がっている点は留意される。

 なお、本日の同社株は小幅高で始まっている。

(8-10月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):3.36ドル
・売上高:161億ドル
  データセンター:128億ドル
  ゲーム:27億ドル
  プロフェッショナル・ビジュアル:4.1億ドル
  自動車:2.67億ドル
・粗利益率(調整後):72.5%
(※予想はブルームバーグ)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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