網屋 Research Memo(7):2023年12月期は前期比17.7%増収、36.9%営業増益の見通し

配信元:フィスコ
投稿:2023/11/20 16:07
*16:07JST 網屋 Research Memo(7):2023年12月期は前期比17.7%増収、36.9%営業増益の見通し ■今後の見通し

● 2023年12月期の業績見通し
2023年12月期業績(非連結)見通しは、売上高3,516百万円(前期比17.7%増)、営業利益360百万円(同36.9%増)、経常利益427百万円(同41.9%増)、当期純利益297百万円(同29.7%増)である。網屋<4258>では本決算発表から約3ヶ月後の5月15日に早々と通期業績予想の上方修正を発表したが、10月26日に営業案件の回復に加え、前期に実施した販売価格の値上げによる原価率の改善が想定を上回ったことを主因として再上方修正を発表した。営業利益は期初計画時点では280百万円であったが、5月15日に320百万円へ、10月26日に360百万円へと引き上げられた。また、2023年12月期の大型トピックとして、データセキュリティ事業の主力製品「ALogシリーズ」を、売り切り型のソフト販売モデルからクラウド&サブスクモデルへ完全に切り替えることで、従来とは異なる収益構造へと変換する計画が挙げられる。従来のソフトウェアライセンス売り切り型では、次年度以降に見込まれるストック売上はライセンスの約10%の保守売上のみで微増にとどまっていた。しかしながら、同社が新規顧客向けに2023年春からスタートしたクラウド&サブスクモデルは、年間定額モデルであり、次年度以降も継続契約が必要となることから、収益構造の抜本的な改革、中長期的な売上成長率の加速が期待される。2024年春にはオンプレ版の新バージョンもリリース予定で、クラウド版と共にサブスクで供給される。既存顧客についても2024年から順次、サブスクモデルへ変更される計画となっており、今後の業績拡大の大きなけん引役となることが期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)

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