シナネンHD、今期経常を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2023/11/13 15:30
 シナネンホールディングス <8132> [東証P] が11月13日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は17.6億円の赤字(前年同期は4.2億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の23億円の黒字→2億円の赤字(前期は12.2億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比5.3%減の15.6億円に減る計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は12.8億円の赤字(前年同期は7.5億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-1.1%→-2.1%に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 売上高については、主力の石油類・LPガスの仕入価格に影響を及ぼす原油価格・プロパンCPが上昇基調で推移していることなどを踏まえ、当初の予想を上回る見込みです。一方、損益面については、主に電力事業における売上総利益が、期初想定を大きく下回ることを見込んでおり、上記のとおり、通期連結業績予想を修正することといたしました。この点、当社グループでは、前連結会計年度において、当連結会計年度の卸電力市場価格を30円/kwh超と想定し、仕入価格の高騰リスクに備えた相対電源の確保を行ってきましたが、想定に反して当第2四半期連結累計期間の卸電力市場価格(東京・スポット)の月平均値が1kwh当たり12円弱で推移し、調達電源価格が割高となっておりました。このような状況の中、顧客の離脱などにより調達電源の余剰が発生し、その余剰電源について、卸電力市場価格の影響を受けた「逆ザヤ」での売却を余儀なくされました。また、夏場の需要が想定以上に減少したことにより発生した余剰電力についても、「逆ザヤ」での売却を余儀なくされ、当第2四半期連結累計期間において、売上総利益が期初想定を大きく下回りました。下期については、回復を見込んで期初より進めている小売価格の改定や市場連動型プランの拡販は想定通り進捗していますが、顧客の離脱と需要の低下による販売見通しの減少を補うには至らず、上期同様、期初想定を下回ることを見込んでおります。なお、電力事業につきましては、事業の再構築を含む抜本的な見直しを今後、進めていきます。また、当社は、通期業績予想の修正を含む業績状況を真摯に受け止めており、今後、経営責任の明確化を図っていきます。詳細については、決定次第、お知らせいたします。
配信元: 株探

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