◆ 「米金融引き締め長期化」との思惑も再燃… - “151円半ば”
『適切なら一段の引き締めためらわない』とのパウエルFRB議長発言は、“タカ派寄り”と捉えられました。
一方で『インフレ2%に向かうと確信できるまで、金融緩和を継続』との植田日銀総裁発言は、当然“ハト派寄り”として受け止められています。
こうして「日米金利格差」を再び意識する“巻き戻し”が先行し、米10年債利回りが“上昇(→4.64%)”する中、ドル円は“151.385円”へと駆け上がっていきました。
米30年債入札が不調に終わったことも、“利回り上昇→ドル買い”をさらに促したと見られるところです。
◆ 押さえ込むのが「円買い介入」の思惑のみとあっては…?
もっとも「円買い介入」の懸念が控えているだけに、次なる上値メドと見られる“11/1高値(151.647円)”を窺うには至っておりません。
週末ということで“上値の重さ”はさらに意識されやすく、場合によっては“利益確定売り”を想定せざるを得ない状況ともいえます。
ただすぐ上に“年初来高値(10/31高値:151.707円)”が控えているだけに、そう簡単に“諦める(崩れる)”といった展開は想定しづらい…?
昨日も記したように、「円先安観」は高水準で維持されると見られます。
一方で「米金融引き締め長期化」が改めて意識されており、「日米金利格差」は如何ともし難いものがあります。
こうした中で行く手を遮るのは「円買い介入」への意識ですが、“過度とも急激ともいい難い”という状況では…?
いつ“利益確定売り”が入ってもおかしくない状況ではありますが、引き続き“下値の堅さ”がより意識される展開を想定したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
153.300(90/6/29高値)
153.000(大台)
152.300(90/7/6高値)
152.194(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:151.952(22/10/21高値、大台)
上値4:151.790(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:151.707(10/31高値《年初来高値》)
上値2:151.647(11/1高値、+2σ)
上値1:151.568(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:151.347
下値1:151.000(大台)
下値2:150.905(+1σ、ピボット1stサポート)
下値3:150.759(11/9安値)
下値4:150.535(11/3~11/9の38.2%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:150.356(日足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
150.279(11/8安値、20日移動平均線、11/3~11/9の50%押し)
150.010(11/3~11/9の61.8%押し、大台)
149.920(11/7安値、日足・一目均衡表基準線)
149.478(-1σ)
149.273(11/6安値)
149.160(11/3安値、50日移動平均線)
149.004(10/31安値、大台)
148.931(9/1~10/31の38.2%押し)
148.795(10/30安値、-2σ、週足・一目均衡表転換線)
148.679(10/3~10/31の61.8%押し)
148.428(10/11安値)
《10:45》
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