フォースタートアップス、売上は順調に推移し利益も計画を上回って進捗 下期は来期を見据え人材採用等の投資を強化

投稿:2023/11/09 15:00

Agenda

志水雄一郎氏:フォースタートアップス代表の志水でございます。ただいまより、2024年第2四半期決算説明会を開催いたします。

スライドは本日のアジェンダです。

全社(連結) | 2024年3月期第2四半期 エグゼクティブサマリー

2024年3月期第2四半期の業績についてご説明します。まずはエグゼクティブサマリーです。売上高は、前年同期比プラス11.9パーセントの16億900万円となりました。ポイントは、第1四半期の好調な受注高を背景に、第2四半期の売上高が向上したことです。当初より外部環境の影響が大きくなると想定していましたが、営業戦略を柔軟に変えながら実行した結果、業績が堅調に推移したと考えています。

営業利益は、前年同期比マイナス4.3パーセントの3億400万円で着地しました。第2四半期だけにフォーカスすると、前年比プラス30パーセントの成長を果たしています。したがって、営業利益ベースの進捗が非常に厳しかった第1四半期に比べ、大きく持ち直してきていると認識しています。

受注高は、前年同期比プラス15.9パーセントの9億1,500万となりました。第1四半期と第2四半期の合計では、前年比で18.4パーセントの成長を果たしています。タレントエージェンシーとオープンイノベーションにおいて、堅調に受注を伸ばしました。

全社(連結) | 上半期実績及び業績予想に対する進捗率

進捗率についてご説明します。段階利益は非常に好調で、それぞれの指標の90パーセント前後で推移している状況です。

全社(連結) | 営業利益の前年比増減差異

営業利益の前年比増減差異についてです。想定していた営業利益を大幅に超えて進捗しています。重要なポイントは、タレントエージェンシーを中心に全サービスが順調に推移していることだと考えています。

全社(連結) | 売上高-四半期推移

売上高の推移です。売上高は8億7,900万円と、過去最高の四半期売上高を達成しました。

全社(連結)| 受注高-四半期推移

受注高も9億円台と堅調に推移しました。今期はさらに高みを目指せる状況にあると認識しています。

全社(連結) | 人員数推移

人員数の推移です。第1四半期に採用活動を抑えたことと一部で離職が発生したことにより、187名で着地しました。今後は採用を強化していく方針です。

全社(連結) | 通期業績予想について

通期の業績予想は重要なポイントだと思いますので、しっかりとご説明します。段階利益は90パーセント前後と高い進捗率を示していますが、現時点においては業績予想を修正しない方針です。

事業環境が逆風であった中でも上半期は順調に成長し、利益の通期達成はほぼ確実な状況にあると見ています。また、資金調達市場において、スタートアップは「冬の時代」と言われていましたが、下げ止まった傾向が見られます。加えて、重要な成長力のあるスタートアップには、集中的に投資がなされているようにも思えます。私たちもスタートアップに営業戦略を集中することによって、堅調な業績を生み出しています。

このように、想定よりも良い状況だと認識しているため、私たちは攻めに転じたいと考えています。その中で来期以降の成長を見越して検討した結果、麻布台ヒルズへのオフィス移転を決議しました。その一部費用を当期に計上する見込みです。

また、来期以降のトップラインの成長のためには、下期により多くの仲間を増やすことが重要事項であると認識していますので、人材採用の強化も行います。

さらに、私たちが保有している株式や、本体からの投資ならびに子会社であるフォースタートアップスキャピタルのファンドで投資している案件の評価に関して、一定の不確実性があると認識していますので、この部分をしっかりと精査する必要があります。

これらに加え、現在は受注から売上への転換率を一番長いスケジュールで捉えているため、業績予想の情報修正は変更しないこととしました。ただし、スケジュールが少しでも前倒しされた場合は、さらに利益を上乗せする可能性があります。その際は、第3四半期のタイミングでみなさまに精査した内容をお話ししたいと考えています。

タレントエージェンシー | 人材紹介サービスのビジネスフロー

各事業の状況についてご説明します。まずはタレントエージェンシーです。ビジネスモデルとしては、受注までに1ヶ月から2ヶ月、受注から売上への転換には平均で2.5ヶ月を要します。つまり、第3四半期までの受注活動の数字が今期の業績に連動するということです。

大きなシェアを占めるタレントエージェンシーの受注活動は、第3四半期でほぼ年間の売上高に直結する部分が見えてきますので、あと3ヶ月間でしっかり業績を出し、みなさまにご報告したいと考えています。

タレントエージェンシー | 売上高の状況

売上高の状況です。厳しい環境下にありながらも、過去最高の売上高を示しています。

タレントエージェンシー | 受注高の状況

受注高です。前四半期は過去最高の受注高を示していました。この四半期においても、非常に高水準の受注高で推移しています。

タレントエージェンシー | 売上高分解-人材紹介取引数と単価の推移

売上高を分解してご説明します。人材紹介の取引数は190件と、過去最高値を達成しました。件数が増えることにより、単価が大幅に減少するのではないかと想定していたものの、過去2番目の水準となる373万円で着地することができました。これら2つの掛け算が、今回の売上高に繋がっています。

タレントエージェンシー | 売上高分解-決定年収比率

決定年収比率については、年収1,000万円以上の比率が30パーセント超を維持しました。この傾向は今後も続くのではないかと捉えています。

オープンイノベーション | 各サービスの計上フロー

オープンイノベーションについてご説明します。4つのサービスそれぞれで、受注や売上高への転換タイミングが異なるため、スライドに記載の計上フローをご確認いただければと思います。

オープンイノベーション | 売上高の推移

売上高の推移です。前年から2倍の成長を果たしています。

ベンチャーキャピタル | 損益の状況

ベンチャーキャピタルである、フォースタートアップスキャピタルの損益状況についてご説明します。この四半期における新規の投資はありません。現時点では、イグジットの実績や予定がないため、前年同様に管理費用のみが発生している状況です。

全社(連結) |『麻布台ヒルズ』への本社移転を決議

事業トピックスについてお話しします。現在、当社は泉ガーデンタワー36階にオフィスを構えていますが、来春に麻布台ヒルズへ移転することを決議しました。

理由は、当社が掲げる「(共に)進化の中心へ」というミッションです。麻布台ヒルズは今後、スタートアップの中心地の1つになるであろうと捉えています。なぜなら、VCやCVCなどが70社集う「Tokyo Venture Capital Hub」が麻布台ヒルズ内に設立されるからです。当社は、そのみなさまと共に時代を作っていくことを1つの戦略としています。

また、近隣にある虎ノ門ヒルズにも、私たちが提携している「CIC Tokyo(ケンブリッジ・イノベーション・センター・トーキョー)」や「ARCH(アーチ)」など、国内を代表するオープンイノベーション施設があります。

これらの施設とも連携を果たしながら、国内最大のスタートアップ支援会社として、VCやアクセラレーター、オープンイノベーターのみなさまと企業のハブとなり、共に時代を作っていきたいと考えています。

このような考えのもと、当社の未来を作るのに最もふさわしいと認識した場所に今後5年、10年と本社オフィスを構えていこうという戦略の中で、麻布台ヒルズへの移転を決めています。

タレントエージェンシー | 子会社を設立

新たな動きとして、シングレス株式会社という子会社を設立しました。こちらは、スタートアップのエグゼクティブ領域に特化した会社です。代表は、当社のタレントエージェンシーにおいて専門役員かつエースとしてご活躍いただいていた六丸直樹さんです。彼に新会社を託したいと思います。

タレントエージェンシー | 当社グループの業界ポジショニング

シングレスのポジショニングについてです。スタートアップの経営層に徹底的に特化し、圧倒的に強いチームとして唯一無二の存在を作っていきたいと考えています。

タレントエージェンシー | スタートアップ×人材マーケットの状況

スライドには、日本ベンチャーキャピタル協会が発表した指標を記載しています。スタートアップの年収が高まっており、協会が調査したスタートアップ群の給与が上場会社の平均を凌駕し始めました。さらに、高年収での転職をする方も増えてきています。

この傾向には、当社が一定のシェアを握っていることで貢献している部分もあると思います。スタートアップ群はより優秀な人たちを、より早く、より多く集めることによって、素早く成長する必要性があるため、私たちには完全に合致した前向きなデータだと捉えています。

オープンイノベーション | STARTUP DB トップページリニューアル

「STARTUP DB(スタートアップ データベース)」についてです。トップページをリニューアルしました。国内スタートアップデータベース会員数ナンバーワンの立ち位置に成長しています。

オープンイノベーション | STARTUPS JOURNAL の創設

新たに「STARTUPS JOURNAL(スタートアップス ジャーナル)」というメディアを開設しました。編集長を立て、スタートアップの今を正確に捉えたストレートな記事をマーケットに提供していきたいと考えています。

オープンイノベーション | Public Affairs-23年度の取組み

オープンイノベーションにおけるスタートアップ政策である「Public Affairs」についてです。新たに東京都と福岡市のアクセラレーションプログラムを受託しました。私の故郷である福岡市も今回の仲間に加わっています。福岡の未来もしっかりと支援できるようにがんばっていきたいと思います。

オープンイノベーション | Public Affairs-各拠点都市との取り組み

現在、スタートアップエコシステム拠点都市8拠点のうち、6拠点で支援を行っています。当社は引き続き、国内最大のスタートアップエコシステム拠点都市の支援構想を進める事業者として、成長していきたいと考えています。

オープンイノベーション | カンファレンス

カンファレンス事業についてです。11月16日に、第4回目となるオープンイノベーションカンファレンス「GROWTH INDUSTRY CONFERENCE(GRIC2023)」を開催します。

オンラインでは、国内外を代表する起業家や投資家のみなさまにご登壇いただきます。リアルイベントでは、渋谷ヒカリエホールにて日本を代表するスタートアップによるピッチステージが開催されます。国内外を代表する投資家の方を中心とした審査員による審議が行われるなど、エキサイティングな場をご提供しますので、ぜひ11月16日は渋谷ヒカリエホールへお越しください。

また、オンラインでも一日中セッションを公開しています。ご覧いただければ、日本そして世界の未来がどちらに向いているのか、きっと見えるはずです。

2023年9月1日 - フォースタートアップスは設立7周年を迎えました

当社は7周年を迎えました。8年目もしっかりと成長していきたいと考えています。

スタートアップ支援は国策になった

スタートアップ支援は国策となりました。「骨太の方針」にも2年連続で組み込まれ、スタートアップを日本経済の一丁目一番地に誘っていくという動きは、引き続き強化されている状況です。

全社(連結) | 目指す世界観

私たちが目指す世界観です。日本経済団体連合会、経済同友会、新経済連盟、日本ベンチャーキャピタル協会、経済産業省、政府のみなさまが、スタートアップを取り巻く環境をより大きくしていく活動を推進されています。

そのような中で、国内最大の総合スタートアップ支援会社として裾野の拡大と高さの向上を支援していくことが、当社の重要テーマであり存在意義です。

全社(連結) |中期業績目標

中期業績目標です。スライドには、すでに開示している中期の連結売上高計画を記載しています。2026年3月期に連結売上高50億円超を目指します。また、2025年3月期以降は営業利益率15パーセントの成長を原則とし、翌年にトップライン向上を見据えた再投資を行えるような経営をしていこうと考えています。

足元がより良く進捗している手前、この計画をどれだけ前倒しできるかに挑戦していきたいとも考えています。私たちフォースタートアップスは、必ず日本の未来を作っていきます。

配信元: ログミーファイナンス

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