「押し目買い」あるいは「打診買い」がワークしそう!
【注目ポイント】「94.200円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「97.520円」付近までの上昇を想定
【シナリオ②】同レート割れなら、「92.450円」付近までの下落も視野
【向こう1カ月程度の“主戦場”(コアレンジ)】「92.450~97.520円」
【トレードアイデア】買い・トラリピ
NZドル/円と同様、豪ドル/円・週足チャートに関しても下値しっかりの相場付きを示唆するチャート形状となっています。
上図(週足)の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 26週MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方で推移していること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で+DI・-DI・ADXが収斂する状態(上図赤色点線丸印)になっていることから、現在の豪ドル/円・週足チャートは下方硬直性を伴うレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが収縮する“スクイーズ”が進みつつあることを合わせると、足もとの豪ドル/円は相場の力を徐々に溜め込む時間帯と言えそうです。
そんな中、足もとで注目すべきポイントは・・・約半年間における市場参加者の平均コストを示す26週MAおよび青色雲の上辺である先行1スパンをメドとする「94.200円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「94.200円」で下値サポートされた場合は、「下値固め完了」→「反発/上昇フロー」となりそうです。当該ケースでは、「BB・+1σライン(≒95.830円)超え」や「+DI>-DIへの変化」なども伴いながら、BB・+2σラインをメドとする「97.520円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇を想定すべきでしょう。
[シナリオ②]
一方で、「94.200円」を終値ベースで割り込んだ場合は、「下値基準線割れ」→「もう一段の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「遅行スパンのローソク足への近接」や「SARの売りサインへの転換」、また「-DI>+DIへの変化」なども伴いながら、約1年間における市場参加者の平均コストを示す52週MAおよびBB・-1σラインをメドとする「92.450円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も視野に入れるべきでしょう。ただし、現状では青色雲が厚い形状(=強い下値サポート帯)となっているため、下値余地は限定的となりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、今後の豪ドル/円は下値しっかりの相場付きが継続するとの想定の下、週足スパン※での“主戦場”(コアレンジ)は「92.450~97.520円」とする動きになりそうです。(※向こう1カ月程度のスパンを想定しています。)
よって、当該レンジをベースとする買い・トラリピを設定するのも一案でしょう。
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