再び“近くて遠い”へ押し戻された…！？ － ドル円

◆ どっちつかず…　－　パウエル発言

注目のパウエルFRB議長講演は、強弱双方を含む内容となりました。

　『労働ひっ迫が緩まなければ、一段の利上げが必要』
　『米国債利回り上昇は利上げの必要性低下に寄与』

このため“揺れ動き”こそしたものの、“方向感定まらず”から脱却することはありませんでした。
“149円後半”にて膠着を強いられているドル円は、わずかに前日高値は“更新（→149.947円）”したものの、1日の変動幅は“30銭未満（29.1銭）”に留まりました。

◆ となる、目先の意識は「円買い介入」へ向かう…？

こうして「リスク回避＋米金融政策」VS「円買い介入」という攻防戦はまだ続いており、そうなると“150円トライ”も継続する可能性は高いということになります。
ただ米10年債利回りが“5.0％（高値は4.992％）”に急接近する中、すでに“2007年7月以来水準”まで上昇しています。
「日米金利格差拡大」は鮮明ではあるものの、次回FOMCに関しては“据え置き”がほぼ織り込まれています。
一方で日銀会合では「インフレ見通しの上方修正」が想定されるものの、「2％目標達成を持続的・安定的に見通せる状況ではない」とのスタンスを維持する可能性が高まりつつあります。
さらに昨日の「パウエル講演」を経て、今度は「円買い介入」へと思惑が移行すると見られる以上、どこまで“上値模索”に傾斜できるか…？

“下値が堅い”、場合によっては“突っかける”との見方は変わっていませんが、本日は週末でもあります。
“近くて遠い”を再度意識しておくべきかもしれませんね。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

153.300（90/6/29高値）
153.000（大台）
152.300（90/7/6高値）
151.952（22/10/21高値、大台）
151.428（9/1～9/8-9/11の161.8％返し）
上値5：151.000（大台）
上値4：150.621（9/1～9/8-9/11の138.2％返し）
上値3：150.268（+2σ、ピボットハイブレイクアウト）
上値2：150.151（10/3高値《年初来高値》、ピボット2ndレジスタンス）
上値1：149.947（ピボット1stレジスタンス、大台）
前営業日終値：149.802（+1σ）
下値1：149.656（10/19高値、ピボット1stサポート）
下値2：149.508（10/18安値、10/17～10/19の38.2％押し水準、ピボット2ndサポート）
下値3：149.376（10/17～10/19の50％押し、20日移動平均線、ピボットローブレイクアウト）
下値4：149.266（10/10～10/19の38.2％押し、10/17～10/19の61.8％押し）
下値5：149.055（10/10～10/19の50％押し、日足・一目均衡表転換線）
148.966（10/3～10/19の38.2％押し、大台）
148.804（10/17安値、10/10～10/19の61.8％押し、-1σ）
148.664（10/3～10/19の50％押し、日足・一目均衡表基準線）
148.428（10/11安値、10/3～10/19の61.8％押し）
148.319（-2σ）
148.248（10/5安値）
148.163（10/10安値）
148.000（大台）
147.765（50日移動平均線）
147.321（9/21安値、10/3安値、週足・一目均衡表転換線、9/1～10/3の50％押し水準）
147.001（9/13-14安値、大台）
146.851（8/7～10/3の38.2％押し）
146.515（9/1～10/3の61.8％押し、日足・一目均衡表先行スパン上限）

《10:55》