◆ 一服 - “149円付近”で膠着
昨日発表の「ADP雇用統計」は、“2021年1月以来最低(+8.9万人)”という伸びに止まりました。
また「ISM非製造業景況指数」も“前月より低下(-0.9ポイント:53.6)”していますので、芳しいとはいい難い結果となりました。
このため「米金融引き締め長期化」との思惑は幾分緩んでおり、“利益確定目的の買い戻し”が米10年債に入っています。
このため“4.87%”へ一時上昇していた米10年債利回りですが、その後は“3日ぶりの低下傾向”を示しています。
◆ やはり“上値メド”としては意識されている…?
一方で前日の“急騰/急落(150円前半→147円前半)”の影響もあり、ドル円は“上値の重さ”が目立ちつつあります。
「円買い介入」についてはまだ定かではありませんが、少なくとも「(レートチェックを含めた)何某かの動きが行われた」との見方が大勢を占めているからです。
このため警戒感が増すのは致し方なく、“下値の堅さ”は相変わらずではあるものの、“再び上値模索”に転じることはありませんでした。
こうして“149円付近”で膠着していたドル円は、本日に入って“さらに円買い(戻し)”が進行しているのが実状となります。
マーケットの注目は「米雇用統計」に傾いているだけに、現在は“次の材料待ち”ということになります。
そうなると“膠着”を基本としつつも、“もう一段のポジション調整”が入っても何ら不思議ではないということになります。
一方で「日米金利格差」はさらに拡大しており、それを背景にした“ドル買い+円売り”には安心感が漂いやすい点は変わっておりません。
そうなると“頭打ち→反落”となるかは別にして、上値追いに関しては“一定のブレーキ”がかかりやすいと見るのがやはり妥当ということに…?
◆ あくまで目先に関してのみだが…!?
米10年債利回りが上昇から低下に転換しない以上、“金利選好→ドル買い”の流れはそう簡単には変わらないと見るのが自然でしょう。
このため“再度の上値トライ”に関しては致し方ないとは見ますが、前記したように、やはり目先に関しては“一定のブレーキ”がかかりやすいと見たいところです。
あくまで目先に関してのみと見るが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
152.300(90/7/6高値)
151.952(22/10/21高値、大台)
151.000(大台)
150.151(10/3高値《年初来高値》、+2σ)
上値5:150.000(大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:149.641(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:149.497(10/3高値後の76.4%戻し)
上値2:149.318(10/4高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:149.217(+1σ)
前営業日終値:149.122
下値1:149.000(大台)
下値2:148.735(10/4安値、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値3:148.588(10/3安値後の38.2%押し)
下値4:148.475(ピボット2ndサポート)
下値5:148.338(20日移動平均線、10/3安値後の50%押し)
148.216(ピボットローブレイクアウト)
148.127(10/3安値後の61.8%押し)
148.000(大台)
147.321(9/21安値、10/3安値、-1σ、9/1~10/3の50%押し水準)
147.206(日足・一目均衡表基準線)
147.001(9/13-14安値、大台)
146.851(8/7~10/3の38.2%押し)
146.515(9/1~10/3の61.8%押し)
146.441(9/12安値、-2σ)
《10:45》
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