もう一段の上値切り上げとなるか
【注目ポイント】「1.34500カナダドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「1.36500カナダドル」付近までの上昇
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.33200カナダドル」付近までの下落も視野
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.33200~1.36500カナダドル」
米ドル/カナダドル(以下、ドルカナダ)の注目ポイントとして見ていた「1.33885カナダドル超え成否」ですが、8日の終値ベースで同レートを上抜け突破。その後は重要線である200日MA(移動平均線)も上抜け突破し、さらに上値を切り上げる動きとなっています。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MAが右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方で推移していること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIの乖離が拡大し、ADXが右肩上がりでの推移になっている(上図赤色点線丸印)ことから、現在のドルカナダ・日足チャートは上昇トレンドを示すチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、ⅰ) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインと同・+2σラインの間を推移する“上昇バンドウォーク”となっていること、さらには、ⅱ) BB・±2σラインが拡張する“エクスパンション”となっていることを合わせると、ドルカナダの上昇モメンタムがさらに強まる可能性も。
そんな中、目先注目すべきポイントは・・・上述した200日MAを基準とする「1.34500カナダドル」(上図黄色矢印および黒色線、16日基準値)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.34500カナダドル」で下値サポートされた場合は、「上昇バンドウォーク継続」→「もう一段の上値トライ」となりそうです。当該ケースでは、「SARの買いサイン継続」や「+DI>-DIのさらなる乖離拡大」なども伴いながら、5月31日に付けた直近高値水準である「1.36500カナダドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上昇を想定すべきでしょう。
[シナリオ②]
一方で、「1.34500カナダドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「上昇バンドウォーク崩れ」→「一旦の修正/反省フロー」となる可能性も。当該ケースでは、「SARの売りサインへの転換」や「+DI>-DIの乖離縮小」なども伴いながら、青色雲の下辺である先行2スパンをメドとする「1.33200カナダドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落も視野に入れるべきでしょう。ただし、現状では青色雲が厚い形状(=強い下値サポート帯)となっていることから、下値余地は限定的となりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、今後のドルカナダは下値しっかりの相場付きを継続しながら、当面※は「1.33200~1.36500カナダドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする動きになりそうです。(※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています)
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