◆ 米インフレ指標を経て… - “145円ライン”へ
注目の米インフレ指標を経て、「米9月利上げ」に対する思惑が再燃しつつあります。
まず10日発表の米CPIは、総合・コア共に“事前予想を下回った”ものの、総合の前年比は“13ヶ月ぶりに拡大(+3.2%)”しました。
一方で翌11日発表の米PPIは総合・コア共に“事前予想を上回る”など、いずれも“強め”という結果でした。
デイリー・サンフランシスコ連銀総裁の『住宅を除くコアのサービス・インフレにほとんど進展が見られない』との発言も、「インフレ高止まり」をさらに意識させたと見られるところです。
このため米10年債利回りは“4.17%”へと上昇する中、ドル円は“145円ライン”へと上値を伸ばしました。
そして週明けとなる本日に入って、明確に“突破(本稿執筆時高値は145.233円)”するに至っています。
◆ “ストップロス”が懸念される状況ではあるが…?
“年初来高値(6/30高値:145.063円)”を突破、さらに“ネックライン(2022/10/27安値:145.116円)”をも上回った状況からは、“さらなる上値追い”を意識するには十分といえます。
一方で昨年9/22に行われた「24年3ヶ月ぶりの円買い介入」は“145円後半(145.80-85円)”でしたので、“円買い介入”への思惑を警戒せざるを得ないところでもあります。
日本はお盆休み、欧米はサマーバケーション真っただ中というスケジュール感を踏まえれば、“仕掛け的な動き”は想定しづらいと見るのが自然です。
このため“ストップロス”を狙った動きは期待薄とは見ますが、それでも流動性低下が意識される状況では“些細な要因で急変動”への警戒を緩めるわけにはいかない…?
基本的には“145円ライン”を挟んだ揺れ動き(膠着)とは見ますが、“不意な動意”にはやはり注意しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
147.574(22/11/7高値)
147.000(大台)
146.937(22/11/8高値)
146.789(22/11/9高値)
146.581(22/11/10高値)
146.117(22/10/21~23/1/13の76.4%戻し)
上値5:146.000(大台)
上値4:145.786(+2σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:145.403(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:145.184(ピボット1stレジスタンス)
上値1:145.116(2022/10/27安値《2022/11/10急落時のネックライン》、6/30高値《年初来高値》)
前営業日終値:144.964(大台)
下値1:144.552(ピボット1stサポート)
下値2:144.359(8/11安値)
下値3:144.109(8/7~8/11の23.6%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:143.920(ピボットローブレイクアウト、大台)
下値5:143.843(+1σ)
143.613(8/7~8/11の38.2%押し)
143.373(日足・一目均衡表転換線)
143.260(8/10安値、8/7~8/11の50%押し)
142.998(8/9安値、大台)
142.811(8/7~8/11の61.8%押し)
142.543(日足・一目均衡表先行スパン上限)
142.395(8/8安値)
142.297(7/28~8/11の38.2%押し、8/7~8/11の76.4%押し)
《10:50》
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