アジア株は下落 モルスタが中国・台湾・豪州株の投資判断引き下げ、投資家に中国株の利益確定売り勧める

著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/08/03 11:25
アジア株は下落 モルスタが中国・台湾・豪州株の投資判断引き下げ、投資家に中国株の利益確定売り勧める
 
東京時間11:11現在
香港ハンセン指数   19439.53(-77.85 -0.40%)
中国上海総合指数  3256.89(-4.80 -0.15%)
台湾加権指数     16893.73(休場)
韓国総合株価指数  2604.87(-11.60 -0.44%)
豪ASX200指数    7320.40(-34.20 -0.47%)

アジア株は軒並み下落。米モルガンスタンレーは豪州株と台湾株、そして中国株の投資判断を引き下げた。

モルスタは豪州株を「アンダーウェイト」に引き下げた。豪中銀の金融引き締めの影響が家計や金利に敏感なセクターに影響を及ぼし続けていることを理由にあげた。バリュエーションは割高に見えると指摘。

中国と台湾株については投資判断を「イコールウェート」に引き下げ。
中国政府の景気支援策を受け上昇した中国株について投資家は利益確定売りをすべきだとしている。ここ数日、中国政府は経済活性化に向け、多くの支援策を約束したが、株価上昇を維持するには不十分だと指摘。また、地方自治体や失業などの課題に対する解決策は欠けているほか、長引く不動産不況、米国との対立など懸念材料は多いと指摘している。

香港株は0.40%安。きのう大幅下落したことから下値では値ごろ感の買い戻しも見られる。中国財新非製造業PMIが予想に反して上昇したことが好感され、一時プラス圏を回復したが買いは続かなかった。中小企業を対象とした財新の中国7月の非製造業PMIは54.1と前回の53.9から上昇した。市場予想は52.3だった。きのう下げた銀行やハイテク関連の一角が買い戻されている。一方、素材や不動産、消費者サービス関連は軒並み下落している。

豪州株は下げ幅を縮小、金融引き締めサイクル終了期待が一段と高まっている。豪州第2四半期の小売売上高は-0.5%と、2008年以降初めて3四半期連続での減少となった。モルスタの豪州株投資判断引き下げの影響は特に見られない。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)