◆ 一旦押し下げられるも、往って来い…! - 一時“142円前半”
「米国債格下げ」をキッカケにした“株安→リスク回避→円買い”の流れは、欧州タイムにかけてドル円を“142.234円”へと押し下げました。
しかしながらその後は『格下げの影響は限定的』との見方が上回り、“利益確定買い(戻し)”が先行していきました。
さらに事前予想を上回る「ADP雇用統計(+32.4万人)」を背景に、次第に「米利上げ長期化」との思惑が再燃し、米10年債利回りは“上昇(→4.12%)”が目立ちました。
こうして“リスク回避/金利選好”の双方から“ドル買い”が優勢となり、NYタイム序盤には“143.472円”へと押し戻されていきました。
◆ “リスク回避/金利選好”双方から…?
「米国債格下げ」については“もうしばらく”は様子を見る必要がありますが、『深刻なドル売りにつながらない』との見方は少なくありません。
このため“株安→リスク回避→円買い”は限定される可能性が否めないところです。
一方で「リスクプレミアムの上乗せ」を考えれば、“金利選好→ドル買い”は促されやすいと見るのが自然です。
そうなると最終的に昨日台頭した“リスク回避/金利選好→ドル買い”は、もうしばらく続くと見るのが妥当…?
◆ やはり主だった上値メドも見当たらない…!? - “143円台”
テクニカル的に見ると、昨日も記したように“143円台”には主だった上値メドが見当たりません。
このため“8/1高値(143.544円)”を上回ると、“7/7高値(144.195円)・7/6高値(144.646円)・7/5高値(144.730円)・7/3(144.909円)”を一つ一つ確認するフローに発展する可能性は否めないところです。
“高値警戒感”を意識し、主要な米経済指標の行方を睨みながら、米10年債利回りの動向にも気を配らなければなりませんが、“さらなる上値模索”に関しては本日に関しても想定せざるを得ないと見ておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
145.116(2022/10/27安値《2022/11/10急落時のネックライン》)
145.069(6/30高値《年初来高値》、大台、ピボットハイブレイクアウト)
144.909(7/3高値)
144.730(7/5高値)
144.646(7/6高値)
上値5:144.443(+2σ)
上値4:144.195(7/7高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:144.000(大台)
上値2:143.803(ピボット1stレジスタンス)
上値1:143.544(8/1-2高値)
前営業日終値:143.349
下値1:143.000(大台)
下値2:142.647(+1σ)
下値3:142.565(ピボット1stサポート)
下値4:142.356(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値5:142.204(8/1-2安値、7/28~8/1の23.6%押し)
142.000(大台)
141.780(ピボット2ndサポート)
141.452(7/28~8/1の38.2%押し)
141.279(50日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
141.155(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
141.000(大台)
140.806(7/28~8/1の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
《10:55》
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