<注目銘柄>=南海電、インバウンド回復基調継続で出遅れ修正加速を期待
南海電気鉄道<9044.T>の出遅れ修正を期待したい。関西国際空港と大阪・ミナミを結ぶ鉄道路線を持ち、言わずと知れたインバウンド(訪日外国人)関連銘柄だが、PER(株価収益率)は18倍台と、他の関西の鉄道株と比較して割安感がある。株価も5月18日につけた年初来高値3400円から10%超切り下がった水準に位置している。
24年3月期は営業収益で前期比14.7%増の2539億円、最終利益で同24.5%増の182億円を計画。最終利益予想は過去最高だった20年3月期(208億1100万円)に迫る水準となっている。
関空ではコロナ禍で落ち込んだ国際線の旅客数が回復を続けている。中国の各都市とを結ぶ路線の復便が相次ぐなか、7月1日からはタイ国際航空のバンコク便が週7便から週13便に増えた。エティハド航空のアブダビ便など新規就航も予定されている。
更に、今年の夏はガソリン高が顕著だ。自動車での遠出を控え、近場のレジャー施設で休暇を過ごそうとする消費者の姿勢の強まりは、鉄道事業やレジャー事業にポジティブに働く可能性がある。株価は200日移動平均線近辺で推移しており、反転攻勢を期待した買いが集まる余地が広がりつつある。(碧)
出所:MINKABU PRESS
24年3月期は営業収益で前期比14.7%増の2539億円、最終利益で同24.5%増の182億円を計画。最終利益予想は過去最高だった20年3月期(208億1100万円)に迫る水準となっている。
関空ではコロナ禍で落ち込んだ国際線の旅客数が回復を続けている。中国の各都市とを結ぶ路線の復便が相次ぐなか、7月1日からはタイ国際航空のバンコク便が週7便から週13便に増えた。エティハド航空のアブダビ便など新規就航も予定されている。
更に、今年の夏はガソリン高が顕著だ。自動車での遠出を控え、近場のレジャー施設で休暇を過ごそうとする消費者の姿勢の強まりは、鉄道事業やレジャー事業にポジティブに働く可能性がある。株価は200日移動平均線近辺で推移しており、反転攻勢を期待した買いが集まる余地が広がりつつある。(碧)
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