◆ “揺れ動き”変わらず… - 144円台
基本的に昨日は“方向感定まらず”を地で往く動きとなりました。
欧州タイム序盤にかけて“144.730円”へと上値を伸ばしたドル円でしたが、NYタイム序盤には“144.071円”へと値を落とす場面が見られています。
一方でその後は“巻き戻し”が再び優勢となる中、NYタイム終盤には“144.695円”へと値を戻し、そのままの水準にて昨日の取引を終えています。
注目のFOMC議事要旨では、『(一部メンバーは)利上げ継続を主張』『(ほぼ全てのメンバーが)年内利上げが適切』と指摘していることが示されました。
これは「米利上げ継続・長期化」を示唆するものであり、米10年債利回りは“3/9以来水準(3.94%)へ上昇”する中、“金利選好→ドル買い”が促されやすくなっています。
一方で“想定の範囲内”との見方は根強く、反応は“限定的”となっています。
このため“144円台”から脱するには至っておらず、いわゆる“レンジ内での揺れ動き”を強いられているのが実状といえます。
◆ 本日も“同様の展開”が想定されるが…?
こうして注目のFOMC議事要旨を経ても、マーケットが動意づくことはありませんでした。
また明日には、これまた注目の米雇用統計が控えているスケジュール感になります。
そうなると本日も“様子見(動意薄)”は避けられず、前記“レンジ内での揺れ動き”が継続する可能性は高そうに思います。
ただその議事要旨では「米利上げ継続・長期化」との思惑をさらに強めただけに、少なくとも“下値は限定的”は崩れようがないと見るのが妥当なところです。
オーダー状況を見ると、“144.70~145.10円”にかけてはドル売りオーダーがびっしり並んでいると聞き及びます。
一方でドル買いオーダーは“144.20-00円”に集中しており、前記の思惑を踏まえれば割り込むのは容易とはいい難い…?
基本的には“当該レンジ内での揺れ動き”を想定しつつ、動意づくとすれば“上方向”との見方を堅持したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
146.937(22/11/8高値)
146.789(22/11/9高値)
146.581(22/11/10高値)
146.117(22/10/21~23/1/13の76.4%戻し、+2σ)
146.000(大台)
145.559(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:145.116(2022/10/27安値《2022/11/10急落時のネックライン》、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:145.069(6/30高値《年初来高値》、大台)
上値3:144.909(7/3高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:144.814(6/30~7/3の76.4%戻し)
上値1:144.730(7/5高値)
前営業日終値:144.656
下値1:144.504(+1σ)
下値2:144.241(ピボット1stサポート)
下値3:144.071(7/5安値)
下値4:143.987(7/3安値、日足・一目均衡表転換線、6/26~6/30の50%押し水準、大台)
下値5:143.827(ピボット2ndサポート)
143.728(6/28安値、6/26~6/30の61.8%押し)
143.597(6/20~6/30の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
143.287(6/27安値)
143.143(6/20~6/30の50%押し)
143.000(大台)
142.928(6/26安値)
《10:45》
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