◆ 今度は“円売り”を材料に… - 年初来高値更新
少し早かった…。
昨日はスイス・ノルウェー・英国・トルコが“利上げ(それも大幅利上げ)”を相次いで実施したことから、「日銀緩和姿勢継続」との思惑が改めて意識されました。
このため「金利格差」に着目した動きが優勢となり、主だった通貨に対して“円売り”が進行しました。
このためドル円は“ストップロス”を絡めながら、“年初来高値更新(143.222円)”へと駆け上がっていきました。
パウエルFRB議長が『年内あと2回利上げが適切』と改めて述べたことも、こうした動きを後押ししたと見られます。
さらにボウマンFRB理事の『コアインフレは基本的に横ばい、追加利上げが必要』発言も後押しとなり、ドル円は“高値キープ”のままで昨日の取引を終えています。
◆ “一旦の利益売り”が意識されるところではあるが…?
こうなってしまうと“もう一段の上値模索”は、やはり意識せざるを得ないのが実状といえます。
ただ本日は週末に当たり、また米経済指標も「製造業/サービス業のPMI」くらいしか見当たらないのが実状といえます。
“一旦の利益売り”が入ると見るのが、やはり自然な流れといえそうです。
もっとも懸念される「円売り介入」に関しては、まだ“口先介入”の段階と見るのが自然です。
このため円売りポジションを抱えたままの越週に対するリスクは、それほど高くないと見るのが妥当な状況でもあります。
テクニカルを見ると、節目となる“142.480円(22/11/11高値、22/10/21~23/1/16の61.8%戻し)”を上回ったという事実が残ります。
見誤ったばかりということもあり、“当該水準”を明確に下回るまでは“もう一段の上値模索”へと、やはり軌道修正しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
146.581(22/11/10高値)
146.000(大台)
145.309(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:145.000(大台)
上値4:144.266(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:144.000(大台)
上値2:143.696(ピボット1stレジスタンス)
上値1:143.222(6/22高値)
前営業日終値:143.127
下値1:142.979(+2σ、大台)
下値2:142.456(6/20~6/21の38.2%押し)
下値3:142.219(6/20~6/21の50%押し、6/9~6/22の23.6%押し)
下値4:142.083(ピボット1stサポート)
下値5:141.982(6/20~6/21の61.8%押し、大台)
141.731(+1σ)
141.609(6/22安値)
141.518(6/9~6/22の38.2%押し)
141.278(6/21安値、日足・一目均衡表基準線)
141.216(6/20安値)
141.114(日足・一目均衡表転換線)
140.992(6/9~6/22の50%押し、大台、ピボット2ndサポート)
140.465(6/9~6/22の61.8%押し、週足・一目均衡表先行スパン上限、20日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
140.000(大台)
《10:55》
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