*12:32JST エレマテック Research Memo(12):2024年3月期は年間配当89円(配当性向50.3%)を予定
■株主還元
エレマテック<2715>は、株主還元については配当によることを原則としており、「配当性向40%以上」を目標として掲げてきた。事実、年間配当として2020年3月期は32円、2021年3月期は36円、2022年3月期は53円を実施、配当性向はそれぞれ40.1%、40.2%、40.4%であった。2023年3月期についても、基本的目標である「配当性向40%以上」を維持するために当初は年間60円配当を発表していたが、通期の業績が好調であったことから、年間配当を最終的に76円(中間期27円、期末49円、配当性向40.4%)に増配した。
今後については、配当方針を「配当性向(連結)50%もしくは DOE(純資産配当率)3%の両基準で算出した数値のいずれか高い金額を目安とする」と発表した。配当方針を変更した理由として同社は、(1)業績が順調に拡大したことから手元資金が増加したこと、(2)オートモティブを中心に安定した収益源が増えてきたこと、(3)利益が急減した場合でも配当を行えるようにDOE基準を追加したこと、を挙げている。
この新方針に基づき、2024年3月期は年間配当89円(中間期40円、期末49円、配当性向50.3%)を予定している。このように、資本効率の改善を意識しつつ株主還元を積極的に行っている同社の姿勢は評価に値するだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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エレマテック<2715>は、株主還元については配当によることを原則としており、「配当性向40%以上」を目標として掲げてきた。事実、年間配当として2020年3月期は32円、2021年3月期は36円、2022年3月期は53円を実施、配当性向はそれぞれ40.1%、40.2%、40.4%であった。2023年3月期についても、基本的目標である「配当性向40%以上」を維持するために当初は年間60円配当を発表していたが、通期の業績が好調であったことから、年間配当を最終的に76円(中間期27円、期末49円、配当性向40.4%)に増配した。
今後については、配当方針を「配当性向(連結)50%もしくは DOE(純資産配当率)3%の両基準で算出した数値のいずれか高い金額を目安とする」と発表した。配当方針を変更した理由として同社は、(1)業績が順調に拡大したことから手元資金が増加したこと、(2)オートモティブを中心に安定した収益源が増えてきたこと、(3)利益が急減した場合でも配当を行えるようにDOE基準を追加したこと、を挙げている。
この新方針に基づき、2024年3月期は年間配当89円(中間期40円、期末49円、配当性向50.3%)を予定している。このように、資本効率の改善を意識しつつ株主還元を積極的に行っている同社の姿勢は評価に値するだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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