◆ 発表前は“下方向”、発表後は“上方向” - FOMC
注目のFOMCを前に、昨日は「米利上げ見送り」が囃されました。
このため緩やかに米10年債利回りが低下する中、NYタイム中盤にかけてドル円は“139.285円”へと値を落とす場面が見られました。
そうした中で行われたFOMCは、想定通り「利上げ停止(据え置き)」が打ち出されました。
ただし金利見通し(ドットチャート)では「年内あと2回利上げ」が示唆されるなど、マーケットにとってはややサプライズとなりました。
その後に行われたパウエルFRB議長会見にて「7月利上げは予告せず」となったことで一応は落ち着きましたが、ドル円は「往って来い」となって“140円台”で昨日の取引を終えています。
◆ まだ織り込み切れていないだけに…? - 短期金融市場
兎にも角にも“タカ派寄り”となったことで、ドル円は“さらなる上値追い”の可能性が意識されるところです。
特に短期金融市場では「年内あと1回利上げ」までしか織り込めておらず、「年内利下げもまだあり得る」との見方も根強いのが実状といえます。
つまり「FRBとのギャップ」がさらに縮めにかかる可能性は十分…?
◆ オーダー的な分水嶺はもう目の前…!?
オーダー状況的に見ると、“140.450円(6/5高値)-週足・一目均衡表先行スパン上限(140.650円)”にかけて「ドル売りオーダー」がズラッと並んでいると聞き及びます。
つまり当該水準では“上値の重さ”が意識される反面、突破すれば“さらなる上値追い”となる可能性も否めないということになります。
本日はECB理事会、明日には日銀会合とまだまだイベントは続くだけに、「米金融政策の行方」のみで方向感を探ることはできませんが、目先に関しては“もう一段の上値追い”についての意識は高めておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
143.000(大台)
142.480(22/11/11高値、22/10/21~23/1/16の61.8%戻し)
142.214(22/11/22高値)
142.000(大台、+2σ)
141.607(22/11/23高値)
141.496(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:141.000(大台)
上値4:140.922(5/30高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:140.650(週足・一目均衡表先行スパン上限)
上値2:140.450(6/5高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:140.299(6/13-14高値、+1σ)
前営業日終値:140.116
下値1:140.000(大台)
下値2:139.785(6/14安値後の50%押し)
下値3:139.667(6/14安値後の61.8%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値4:139.508(ピボット1stサポート、20日移動平均線、月足・一目均衡表転換線)
下値5:139.285(6/14安値)
139.005(6/13安値、大台)
138.899(ピボット2ndサポート)
138.726(6/2NYタイム安値《米雇用統計時安値》、6/9安値)
138.598(6/2安値、-1σ、ピボットローブレイクアウト)
138.418(6/1安値)
138.231(5/24安値、5/11~5/30の38.2%押し)
138.000(大台)
《10:00》
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