◆ その「米金融政策の行方」は“ハト派”から… - 一時“138円半ば”
注目の「米債務上限法案(下院)」は無事に通過したことで、欧州タイムにかけて“リスク選好→ドル買い戻し”が進行する場面が見られました。
しかしその後は“利益確定売り”と共に、「米6月利上げ見送り」との思惑が広がりました。
このため“ドル売り”が再び優勢となり、NYタイム中盤には“138.418円”へと値を落とす場面が見られました。
昨日発表のADP雇用統計/新規失業保険申請件数は“共に好内容(+27.8万人/23.2万件)”となり、「6月0.25%利上げ」への思惑が高まる場面も見られました。
しかしISM製造業景況指数が“悪化(46.9)”となり、急速に「6月据え置き」へと巻き戻されていきました。
さらにハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の『6月利上げ見送りが適切』発言がダメを押す格好となり、“米国債利回り低下→ドル売り”から前記の結果と相成っています。
◆ ただ「米雇用統計/米CPI」を確認するまでは…?
もっとも「6月FOMCの行方」に関しては、本日の米雇用統計/13日の米CPIを見てからでないと“判断できない”というのが実状といえます。
このため思惑は“まだまだ揺れ動く”と見るのが自然といわざるを得ず、「6月据え置き」という思惑についても“鵜呑みにできない”というのが実状といえます。
その米雇用統計に関して、事前予想は「非農業部門雇用者数(+19.0万人)」「失業率(3.5%)」「平均時給(前年比+4.4%)」と、やや“控え目”となっています。
ただ先月31日のJOLT求人件数が“好内容(1000万件突破)”となっていただけに、思惑がさらに揺れ動くという可能性は否めない…?
まずはこの数値からの“乖離具合”がポイントということになりますが、予断を持つことなく、臨機応変に対峙できる柔軟性を持ちたいところです。
もっとも発表までは“様子見”、台頭したばかりと点から“幾分下方向”が優勢とは考えますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
141.225(ピボットハイブレイクアウト)
141.000(大台)
140.922(5/30高値)
140.586(ピボット2ndレジスタンス)
140.377(5/31高値)
139.946(6/1高値、5/30~5/31の61.8%戻し、大台)
上値5:139.761(+1σ)
上値4:139.670(5/30~5/31の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値3:139.577(日足・一目均衡表転換線、月足・一目均衡表転換線)
上値2:139.375(5/30~5/31の38.2%戻し)
上値1:139.000(大台)
前営業日終値:138.809
下値1:138.677(6/1安値後の押し目)
下値2:138.418(6/1安値)
下値3:138.231(5/24安値、5/11~5/30の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:138.000(大台)
下値5:137.818(20日移動平均線)
137.530(ピボット2ndサポート)
137.429(5/19-22安値)
137.284(5/18安値、200日移動平均線、5/11~5/30の50%押し)
137.115(日足・一目均衡表基準線)
137.000(大台)
136.817(50週移動平均線)
136.613(3/24~5/30の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
136.490(5/11~5/30の61.8%押し)
《10:50》
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