◆ もう一段“巻き戻し”… - “139円半ば”へ上昇
「米債務上限問題」に進展は見られず、「米金融政策を巡る発言」に関しても昨日は特に材料視されることはありませんでした。
公表された「FOMC議事要旨」も“追加利上げ/据え置き”で見方が割れており、“方向感定まらず”は継続するやに思われました。
しかしながらマーケットは、これを「利上げ打ち止めは既定路線ではない」と捉えました。
このため織り込まれていた「米6月利上げ打ち止め」への思惑は“巻き戻される”格好となり、米10年債利回りは“3.74%”へ上昇、主に対ユーロで“ドル買い”が進行する中、対円でも“139.476円”へと駆け上がっていきました。
◆ それでも「米債務上限問題」が喫緊のテーマであるだけに…!?
こうして“決定打に欠く”との見方が覆されたわけですが、それでも喫緊のテーマは「米債務上限問題」であることに変わりはありません。
このため“積極的な売買は手控えられる”と味方に変化はなく、あくまで“巻き戻し(ポジション調整)”と見るのが妥当な状況といえます。
そうなると“さらなる上値追い”に関しても、おのずと限界有と見るのが自然ということに…?
短期金融市場を見ると、まだ「年内利下げ」との思惑が優勢に織り込む相場状況が続いています。
このため“もう一段の巻き戻し”といった可能性はゼロではないということになりますが、それに重く圧し掛かるのが「米債務上限問題」です。
米格付け大手・フィッチは「米国債格付け」を“弱含み”と、今朝方発表しました。
これは“(AAA格から)引き下げ”と同義であるだけに、“一方通行的なドル買い”はやはり想定しづらいと見るのがやはり妥当ということに…?
「日米金利差拡大」をテーマとした“ドル買い+円売り”には安心感が漂いつつありますが、自ずと上値は“限界有”と見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
141.977(週足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
141.607(22/11/23高値)
141.117(ピボットハイブレイクアウト)
141.000(大台)
上値5:140.297(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:140.106(+2σ)
上値3:140.000(大台)
上値2:139.890(22/11/30高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:139.589(22/10/21~23/1/16の50%戻し、月足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:139.448
下値1:139.000(大台)
下値2:138.807(5/24高値後の押し目)
下値3:138.694(5/19~5/24の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:138.453(5/19~5/24の50%押し)
下値5:138.231(5/24安値、+1σ、5/19~5/24の61.8%押し)
138.000(大台)
137.807(ピボット2ndサポート)
137.599(日足・一目均衡表転換線)
137.429(5/19-22安値、ピボットローブレイクアウト)
137.284(5/18安値、5/11~5/24の38.2%押し)
137.218(200日移動平均線)
《11:00》
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